注意
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概要
ドラゴンクエストの中でも特に人気の高いドラゴンクエストⅤを主軸に置いた、ドラクエシリーズにおける初の長編劇場版アニメ化作品。
ドラクエシリーズのアニメ化自体はダイの大冒険をはじめとして、前例がないわけではないが、ナンバリング本編における3DCGアニメ化は初めての試みであり、良くも悪くも画期的な企画として注目を集めていた。
最終的な興行収入は14.2億円であり、人気タイトルの劇場版としては無難なところに落ち着いている。
タグとしては略称のユアストーリーが多い。
3DCGアニメとして
漫画やアニメの2D画像を三次元化するトゥーンレンダリングの手法ではなく、映像そのものを3DCGで一から作り上げるタイプのアニメである為、原作で使用されている鳥山明氏のキャラクターデザインをそのまま流用しているのではなく、特に人間のモデリングに変更を行っている。
この点をどうとらえるかは、人によって違うと思われるので良いとも悪いとも言えないが、3DCGアニメとしての技術と言う点に関しては、正に日本の最高峰の技術を使用しており、映像技術と言う点に関してだけ言えば、冗談抜きに世界で通用するレベル。
その為、公開前は、鳥山明氏のキャラデザ派と映画のキャラデザでもОK派で映画を評価する向きがあった。
主なキャスト
ノベライズ版
映画公開同日、ダッシュエックス文庫と集英社みらい文庫からノベライズ版が発売された。著者は宮本深礼。
基本的な内容は映画に準じているが、初盤と終盤は主人公視点で語られている。
関連タグ
ルパン三世THEFIRST:同監督の次回作。本作のラストと次回作のラストが似ているシーンがある。
二ノ国:同時期に公開されたアニメ映画。公開時期だけでなく、人気ゲームのアニメ化と言う企画上の共通点がある。
評価
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全体的な評価は散々の一言である。
細かく言えば、後半部分までは尺不足もあり原作とは異なる部分があったり、その割を食って特定のキャラクターが登場しないといったところもあるものの、DQⅤのストーリーをよく知ってる人にも新鮮な気持ちで視聴できる作品の筈だった。
しかしラストで導入された独自の展開 により、 180度印象がひっくり返ってしまった。
どんな内容だったのかも含め、ネタバレはリンク先を参照とする。
ちなみに山崎監督はシネマトゥデイへのインタビュー記事にて「4年間監督のオファーを断り続けていたがプロデューサーに熱心に声をかけられ続けた」と語っている。
さらに同記事で堀井雄二は 「僕自身も思い入れのある作品で、しかも山崎監督が映画化するということで絶対に面白いものになると。もう二つ返事でOKしました」としており、この二つを照らし合わせると「プロデューサーは監督が山崎貴と正式に決まってない段階で堀井雄二に山崎の名前を出して制作許可を取り、その辻褄を合わせるためにオファーを断る山崎に4年もの間しつこくオファーを出し続けた」ということになる。
そういう意味では山崎もプロデューサー及び結果ありきの製作委員会方式の被害者であると言えるが、主な批判点となっているオチの部分については 映画のプロットを書いているときに、「今回挑戦した新たな手法がふっと浮かんだ」とし、こちらのインタビュー記事で 劇場版アニメの成否をも左右するような、ラストシーンのあるアイデアを「思いついてしまった」と山崎総監督。そこで初めて「映画にする意味」も見えたといい、「同時に、キャラクターの開発を始めました。で、作るならどういう世界観かと試しているうちに、だんだん情が湧いてきてしまい(笑い)、『これならやれるかもしれない、いや、やりたい』となった」としているため、本人は自信があった模様。