概要
日本の四輪モータースポーツ界ではSUPER GTと並ぶトップカテゴリだが、1台のマシンを2人のドライバーで共有するGTとは異なり、1人1台のフォーミュラカーレースである。
元祖は1973年に誕生した全日本F2000選手権。これが全日本F2選手権(1978年)~全日本F3000選手権(1987年)~フォーミュラ・ニッポン(1996年)と変遷し、2014年に生まれ変わったのがスーパーフォーミュラとなる。
アジア圏内にスーパーフォーミュラに匹敵する規模のレースは無いため、欧州のF1・北米のインディカーと並び、「アジアのトップフォーミュラ」として紹介されることもある。
欧米人からすれば遠い島国のレースであるが、F1を離れたドライバーやこれからF1に乗る若手ドライバーの需要が高く、ビッグネームが参戦することも珍しくない。
下位カテゴリの全日本F3選手権も、2020年に「スーパーフォーミュラ・ライツ」へと改称している。
マシン
シャシー(車体)はフォーミュラカーレースではもはやお馴染み、イタリアのダラーラ社のワンメイク供給である。F1に倣って頭部保護デバイス「HALO」が取り付けられている。
最大の特徴は、レース中5度の使用が許されている「オーバーテイクボタン」が使用されると、ロールバーのライトがピコピコ光り、観戦者に知らせる機能がついている点である。他のレースには全く存在しない、この選手権オリジナルの仕様で、フォーミュラ・ニッポン時代から長らく採用され続けている。
タイヤはヨコハマタイヤのワンメイク供給で、ソフト・ハードの2スペックが用意される。
エンジンはSUPERGTと基本設計を共有する、2.0L直列4気筒ターボエンジン。トヨタ・ホンダの2社で供給を行っている。
チームやドライバーはGTと同じメンツであることが多く、トヨタエンジンはトヨタ陣営のチーム・ドライバー、ホンダエンジンはホンダ陣営のチーム・ドライバーとハッキリと分かれている。
日産陣営のチームはトヨタ・ホンダのどちらからかエンジン供給を受けることになるが、その場合は供給元の意向が強くされたドライバー選定になってしまうことが多い。この点はレースファンから槍玉に挙げられることもある。
Pixivでは
2015年に痛車として初めてチャンピオンとなった、INGING(山口カローラ)のマスコットキャラクター・山口美羽にまつわる作品が多い(メイン画像)。
関連項目
旧シリーズ時代の参戦ドライバー
ミハエル・シューマッハ…全日本F3000時代にスポット参戦した。