概要
1968年9月25日生まれ。アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。身長188cm。
ラッパーとしては、Fresh Prince(フレッシュ・プリンス)という名義でも知られており、1993年発表の「Boom! Shake The Room」は全米で大ブレイクしている。
日本語での吹き替えは、主に山寺宏一・東地宏樹・江原正士が担当している。このうち、山寺は2019年の『アラジン(実写映画版)』ジャパンプレミアでスミスと対面・対談しており、スミス本人の希望で山寺が目の前でアフレコを披露し、本人からの絶賛・お墨付きを得ている。また山寺は原作アラジンのジーニー役でもあるため、「奇跡の配役」「山寺宏一はジーニーとウィル・スミスの強力な接着剤」とまで呼ばれていた。
そしてその後である『ジェミニマン』の吹替版では山寺と江原が一人二役でスミスを演じることとなり、二度目の対面である山寺(この際スミスからは親友と呼ばれた)に加えて江原もプレミアに参加し、スミスとの顔合わせが実現した。
第94回アカデミー賞受賞式でのトラブル
2022年の第94回アカデミー賞授賞式の際、司会を務めていたコメディアンのクリス・ロックに対してステージ上で平手打ちをくらわすという事件を引き起こし、視聴していた世界中のファンに衝撃を与えた。
原因は、脱毛症に苦しんでいた妻のジェイダ・ピンケット・スミスをクリスが揶揄するようなジョークを言ったためであり、よほど腹に据えかねたのか、ウィルは自席に戻った後も、Fワードも交えた罵詈雑言をクリスに対して浴びせ続けていたほどだった(当然、テレビ中継は中断される事態となった)。
主催者である映画芸術科学アカデミーは、一連のウィルの行動をアカデミーの行動基準に反しているとして問題視しており、厳正な措置を取るとしている。ウィルはこの年主演男優賞を受賞しているが、状況によっては受賞が取り消される可能性も浮上するほどであった。後にウィルは自身のSNSを通じて謝罪、後日アカデミーの会員を辞任することになった。
この一件にについては、「妻を侮辱されたのだから当然の反応」とウィルを擁護する意見が一定数ある一方で、「原因が何であれ暴力に訴えるなど言語道断」「少なくとも大人のやり方ではない」とウィルの行動を非難する意見が相当数ある。
ちなみに、どちらの意見が多いかは国によって価値観や文化が異なるために差異があると言われている。
例えば、本国アメリカでは権力と富がある人、政治家やセレブリティーをコメディアンがネタにする「スタンダップコメディ」の文化があることや「許される暴力」という考え方が存在しないことから「手を出したウィル・スミスが完全に悪い」という声が多い。
一方、家族や家庭を重んじる風潮が強く、古くは仇討ちや敵討ちの概念などもあった日本では「最愛の人を侮辱されたのだからウィルが憤慨しビンタしたのも当然(あるいは理解できる)」という意見が多いと言われている。
pixivでは、この一件の後、ウィル・スミスがビンタをしている様子をパロディ化したイラストも投稿されるようになっている(→ウィル・スミスビンタを参照)。
主な出演作
- 「インデペンデンス・デイ」
- 「バッドボーイズ」シリーズ
- 「メン・イン・ブラック」シリーズ
- 「アリ」
- 「アイ・ロボット」
- 「アイ・アム・レジェンド」
- 「幸せのちから」
- 「アラジン(2019年の映画)」
- 「ジェミニマン」
- 「ドリームプラン」