この記事を読んでるって言うことは、もうゲームはプレイしたんだよな?
何、まだだって? 昨日買ってきてやっただろう?
あ……すまない。君にとってはこれからの出来事か。
いや、もっと先だったかもしれないな。その時が来たら、また……。
よしわかった、説明しよう
エルシャダイ(El Shaddai)とは2011年4月28日に発売されたPS3/Xbox360用3Dアクションゲームだ。
ゲーム発売一年前から公開されたPVから局地的な人気を得たことや、発売前に日本ゲーム大賞2010フューチャー部門を受賞したのは君達もよく知っているだろう。まったくあいつらは何を考えているのやら、私にも見当が付かないよ……。
そして、PVで使われている台詞がネット流行語大賞を受賞したらしいが、まぁ詳しいことはまた、アークエンジェル達にでも聞いてくれ。
2011年10月に「ルシフェルの堕天」が追加加筆された原作小説出版が発表され、2012年4月27日に刊行された。2013年5月31日に株式会社crimが全ての版権を取得している。
神は言っている、エルシャダイSteam版、販売開始ではないかと
そんなことも知らなかったのか?あっ、すまない。君達にとっては明日の出来事か。
2021年9月2日、エルシャダイSteam版が配信開始されたんだ。10周年の節目って奴かな。
神はこれをベタ移植と言っているが、実はフルHDかつ4Kにも対応している。あの美麗なグラフィックがより綺麗な映像で見られるならいいんじゃないかな?おかげで最近Steam版のタイトルに「HD Remaster」って言葉もついたぞ。
ダウンロードコンテンツを手に入れれば、サウンドトラックを聞くことができるようになるし、
クリア後にはゲーム本編では描かれないエピソードが記された小説が見られるようになる。
詳しいことはSteam版のストアページを見ればいいんじゃないかな?
悪いが私も忙しいのでね。すべてを説明している暇はないんだ。
神は言っている、ストーリーについて伝えよと
『遥か昔、天使は人間を羨んだ。』
ヒトの言葉や思想が分かれるよりも遥か昔。
神はグリゴリの天使たちに地上界の監視を命じた。
彼らは長いあいだ、地上界を観察し続けるうちにヒトへの憧れを抱き、堕天という禁忌を犯してしまう。
天界は激怒し、地上界を一掃する洪水を計画するが、
ヒトでありながら天界の書記官を任されるイーノックの嘆願により、
堕天使たちの捕縛を条件に計画の執行を待つことを約束した。
いま、地上界の命運を賭けたイーノックの長い旅が幕を開ける。
それは、語り継がれることを許されなかった、遥か古の物語……。
(公式サイトより引用)
- 結局どんな話だったの?
人間にとって一番大切な自己犠牲をテーマとした物語です。永遠なる神には望んでも持てない力。それを持てるのは唯一人間であり、その事を最も恐れるのもまた人間です。イーノックはそれを提示し、ルシフェルはそれを呆れ、見下します。それでもイーノックは世界を変えようとするそんな物語です。
(公式より引用)
つまり、イーノックを生け贄に捧げれば世界を救えるよ!(救えるとは言っていないし、世界は繰り返している)
PVだ、上手く使いこなせよ
リンクを貼っておくから、そこからジャンプするといい
リンクが何かって? それは昨日――まぁいい、とにかく、青くなっている文字をクリックしてみろ。
Q1.そんな装備で大丈夫か? A.大丈夫だ、問題ない キリッ
↓
手も足も出ずボコボコにされる。
↓
Q2.そんな装備で大丈夫か? A.一番いいのを頼む(切実)
↓
余裕の振る舞い。
大体の流れだ、実際に再生してみるといい。
また何かを説明するのにはうってつけなので皆この記事を編集する時の参考にしている。
よく見ておけよ。
エルシャダイがマジメなゲームだということを思い出させてくれる貴重な動画だ。
商業利用もOKだ。ただし気をつけろ、公序良俗に触れてしまうと一瞬で浄化されるぞ。
そんな登場人物紹介で大丈夫か?
人間でありながら天界の書記官を務める、このゲームの主人公。
神から知恵の実を奪った7人の堕天使たちを追って地上に降り立つ。彼らの魂を回収できなければ、神は大洪水を起こして地上の文明をリセットするしかなくなる。洪水計画を止める為、ルシフェルに付き合う形で調停役として地上に降り立つ。
どや顔に定評があり、人の話を聞かない。「良い奴」であるため、目の前で危険な目に遭っている人を放っておけず、しばしば災難な目に遭うタイプの人物。
地上に降り立つ前に用意してきた、自前の鎧は酷かった(生まれた村に伝わる伝説の鎧だったので思い入れがあった)。
後の天使メタトロンであり強大な力を持っているのだが、彼はまだ自分の力に気づいていない。
頼もしい黒髪赤目のイケメンビニ傘大天使。イーノックの旅の案内役。
指パッチンで時間を操る事が出来る。堕天使達の逃亡を、時間を戻す能力で何万回も阻止していたのだが、とあるアクシデントにより阻止しきれず、イーノックの協力を得て地上へ赴く。
携帯電話で神に状況を逐一報告している。ゲーム内の役割はセーブポイント。
タワー内部で出会う盲目の少女。幼女キャラかと思えば、作中でまさかの成長を遂げる。本人は気づいていないが、イシュタールを内に宿している。
ニョロニョロではない。堕天使と人間の間に生まれた子供であり、その可愛らしい見た目とは裏腹に、共食いを行うことで世界を脅かすほどの力をため込むという恐ろしい本性を持つ。でもその理由は「寂しい」から。ナンナが連れて歩いているのは、ネフィという子供ネフィリム。絶妙なバランスでナンナを頭に乗っけることもある。
人の『進化』の可能性に憧れ、堕天。堕天首謀者の右腕。
イケメン爺ちゃん(堕天前は若い姿だった)。使役獣はハエ。
効率厨であり、「迷う暇があったら、知識を与えて進化させてしまえ」という考え方であるため、
彼の階層に住む人間に急速な文明の発展を与えると同時に、多くの混乱を与えた。
コイツが設計した近未来感溢れる塔への道をイーノックがバイクで疾走するステージは、エルシャダイの中でも非常に評価が高く(「首都高バトル」の制作チームが携わったらしい)1ステージこっきりなのが惜しまれる。
人の『家族愛』『母性愛』に焦がれ堕天。使役獣は豚。トルノデスお婆ちゃん。
堕天時に若さを失ったが、堕天前は若々しい美女であり、天候を操る仕事を行っていた。
「家族を愛したい」という思いは強いが、愛し方を知らないが故にペットのように扱ってしまう。
また、地上の自然を愛しているが、自然の仕組みを理解していないため、彼女のフロアは
地上に似せた作り物の幻術空間になっている。全てが偽りである。
トルノデス!!
エゼキエルの使役獣である「豚」。私の可愛い子供たち。血の涙を流している。
イーノックに殺された弟の仇を取るために対峙する……はずであったが、
残念なことに製品版では弟ブタとの戦闘がカットされたため、かなり序盤に戦闘が入る。
また、PVと同じシーンの対面時に「弟の仇をとるのです」の部分が無くなっている。
男女の『愛』の美しさに惹かれ、堕天。金髪マスカラアイシャドウで長身の兄貴分。
確たる信念を持つ人格者で、男も女も老若男女平等に愛する器量を持つ。一方で略奪愛も多かった。
堕天の影響で筋肉を失っており、やせ細っている。使役獣はコウモリ。
サリエルに寵愛され、サリエルを心から愛した人間たちの魂。
天に行くこともできず、サリエルの住処をさまよっている。誰か射影機持って来い。
天地や時空の狭間を彷徨う魂。
おでましする人たち。ステンドグラスでデカ過ぎる肖像画とか作られている。白鳥の姿で登場。
ミカエル、ラファエル、ウリエル、ガブリエルの4人がおり、イーノックをサポートする。
PVで使われているプレイ画面でイーノックにふーふーしている謎の美形。
誰かに似ているような気もするが……
というか、エゼキエルの階層の背景である。
自称イーノックの親友。ネタバレの塊みたいなヤツ。水を操る堕天使。
堕天の時に声を失った。フゥゥォォォオオオオオオオーンッ!
イーノックから地上の素晴らしさを聞いたことで、地上に憧れてしまい、堕天使に加わる。
これは評価だよ。プレイヤーの感想の結晶ってところか
不遇な制作現場と悪評
鳴り物入りで発売した本作だが、売上本数は両機種で約8万という、PVはミリオン再生を達成した作品とは思えない有様となった。
当時の新規IPとしては充分という見方も多いものの、その話題性と比較すると到底商売として成功したとは言えない。
原因として多く語られるのが本作の完成度である。
ゲーム部分自体はそつなくできているが、ストーリー面がどれもこれも打ち切り漫画の如く展開で評判が悪いというもの。
要するに「内容は面白いのに良いところで端折られる」ということである。
ゲーム部分もアクション面は単純で手軽なものの、やること自体は単調化しやすく、ボリュームも少ないこともあって期待値の高さに応えられるようなものではなかった。元デビルメイクライのスタッフが関係しているということもあって、失望感は大きかった。
時にはクソゲーとまで罵られ、KOTYでも審議せよとの声が上がる程だった。が、、基本的にそつない完成度なため、それらの短絡的とも受け取れる意見は軽くあしらわれていた。
こうしたことになったのは、リーマンショックにより開発スタジオの閉鎖が決まったことが多くの原因である。まだ半年あったゲーム開発期間がこの影響で丸々消滅し、スタッフはゲーム完成後には全員クビ(しかも、竹安は「解雇されるスタッフたちの就職斡旋まですることになった」とSteam版発売時のインタビューで語っている)。そんな状態だったことからゲームの完成度もストーリーも煮詰まらず終わってしまったのである。
本来は三部作形式で長くやっていくコンテンツのつもりが、一作である程度の結末を作ることも強いられた。
スタジオの閉鎖が決まった原因は先の通り開発中のことであり、売り上げが悪かったからではない。よってこれらの不満点は概ね資金を出していたイグニッション側の、ある意味無責任な行動の影響と言える。
動画サイトにもこの作品を素材としたMAD動画が大ウケな一方でプレイ動画や実況・解説動画があったが、まだまだゲームの実況がグレー寄りの評価を受けていた時代であり多数のプレイ動画が権利者削除の憂き目に逢っていた事も、この作品の実体を知られずに堕天していった要因の一つであろう。
その後の話
先の通り、2013年5月31日に株式会社crimが全ての版権を獲得している。厳密にはPS3版・Xbox360版のみ元のイグニッションがライセンスを保持する形となった。
株式会社crimは製作総指揮の竹安佐和記の運営する会社であり、版権取得のためにほぼ竹安が集めた資金で(協力者として当時の日本スタジオの関係者も助力)賄われている。
ちなみに当時のイグニッションはディズニーに買収されていたため、交渉に立った竹安はいわば天下のディズニーと交渉を進めたのである。
竹安はエルシャダイというコンテンツが満足行く形で展開できなかったこと、志半ばでゲームを世に出すことになったことを悔いており、これをどうにかできないかと、まさに人生をかけて版権獲得に踏み切っている。なお、そのためにかかった具体的な費用は不明だが、大都会で土地付きの一軒家が買えるくらいらしい。
最終的にはエルシャダイの完全版、ないしは続編のゲームを開発できるようにすることを目標としており、これは竹安にとって使命のようなものだと語っている。その先鋒として少人数に開発されたのが先のSteam版エルシャダイである。竹安は「Steam版の購入をクラウドファンディングと考えてもらいたい」と語っている。
令和に蘇った神話ゲーは、当時とは大分異なった評価をされており、Steam版の評価も上々である。
なお竹安はさらにプログラマーさえ揃えばSwitch版の開発も検討したいとしている。
そして竹安は自らのTwitterアカウントにて「みんなが笑ってくれたから権利を取得し笑ってくれたからSteam版を発売することができました」と感謝を語り「悪名は無名に勝ります これからもどんどん笑ってエルシャダイを忘れないでください」と10年ネタにされ笑われ続けた事を非常に好意的に受け止めている。
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エルシャダイ100users入り→エルシャダイ500users入り→エルシャダイ1000users入り→エルシャダイ5000users入り→エルシャダイ10000users入り→エルシャダイ50000users入り
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お前のかーちゃん大天使 お前のとーちゃん堕天使 ガチシャダイ
そんな装備で大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない 一番いいのを頼む どや顔
女性向けタグ
おっと気をつけろ、こいつらは腐向け要素が含まれているぞ。
閲覧者が持つ唯一絶対の力――それは自らの意志で進むべき道を選択することだ。マイナス検索を上手く使いこなせよ。
投稿者は下記のタグを付けるときは、タイトルに「腐向け」などを入れると非常に親切じゃないかな。
その他関連タグ
その他の表記
El Shaddai: Ascension of the Metatron
外部リンクにもイクノデス
El Shaddai - エルシャダイ - OFFICIAL WEBSITE
ああ、やっぱり今回の編集も駄目だったよ。
ここを編集したやつは話を聞かないからな。
そうだな、次はこの記事を見た奴にも編集を手伝ってもらうよ。