意味
- 雑多な物事・方面にわたる、系統立っていない学問・知識。
- 漫画『こち亀』に登場するキャラクター。
概念と世間での扱い
前述の通り、広い様々な、あるいはマニアックな知識一般に対して漠然と用いられる。
これを上手く使えることが出来れば物知りとして周囲から重宝されることも夢ではない。
ただし、飽くまで話しのネタ程度の感覚と利用率に止めるのが無難。身に付けるとしても、趣味の範疇に収めることをお勧めする。
「系統だっていない」がゆえに、知識量が現実での諸問題への即応性に必ずしも比例するわけではないからである。
明治時代、福沢諭吉は医学や経済学など実利性の高い学問を「実学」と定義する一方で、実用性の低い雑学一般を「虚学」と区別し、著書『学問のすゝめ』にて、
「社会の役に立つことや自立するのが目的なら実学を学べ。虚学なんか理論だけで話しのネタにしかならない!」(意訳)
……と言い放った。
現在でも、周囲から聞かれてもいないのに雑学を吹聴していると意識高い系やおしゃべりクソ野郎と白眼視されることもある。
何事も、ほどほどが大切である。
ただし、『アメリカ横断ウルトラクイズ』などのクイズ番組などに出場する時などには芸は身を助ける場合がある。伊沢拓司などのように著名人へと上り詰めることもできる。
また、一部の社会問題(戦争など)やブームに対して歴史や宗教、天文学やオカルトなどの知識をもつ人物が専門家やアドバイザーとしてクローズアップされるケースも皆無ではない。
こち亀のキャラクター
名前の読み方は『ざつ まなぶ』。
学生時代に人気者になるために雑学を調べ続き、クイズ番組で何度も優勝したクイズマニア。その雑学を使って警察官になった。
本人は雑学しか興味がなかったが、実は器用な指先と技術力を持っている。点描で写実画も描けるほど。
初めてやったゴルフでプロ以上のスコアも出した。
住んでたアパートにお化けが出たので両さんの協力で後流悟十三が住んでいる金町のアパートにルームシェアするようになった。
有栖川京華に惚れている。
ある意味、雑学家の悲哀を風刺したようなキャラクターで、初登場時は雑学以外に自身の取り柄を自覚しておらず、知識量に比して必ずしも実力がともなっていないのがネックであった。海外の大学などで実践的な教育を受けてきた中川圭一や人生経験が豊富な両津勘吉には敵わないことも多く、現実を突きつけられると落ち込んでしまう。
派出所に配属された初日に自慢の知識をひけらかしたが、途端に中川から「ええ、そうですよね」(要約)反され、別にの話題で両津からも「うん、知ってた」(大意)と言われると、所詮は自分の知識など付け焼き刃でしかないといった趣旨の弱音で自身の劣等感を吐露している。
その後、雑学の使い所や前述にもある自分の秘められた長所を自覚することで自信に繋げている。