概要
ロードバイクはロードレースでの使用など、舗装路での高速走行を前提に作られているため、泥除けやカゴなど、速く走ることに必要なもの以外は装着されていない。
ロードバイクの特徴としては、
・あらゆる走行抵抗を軽減するために、アルミ、カーボンなどの素材を多用し、徹底的な軽量化、空力性能の向上が施された強靭なフレーム、ホイールなどのパーツ群を装着していること。
・2×10段などの多段ギアを備えていること。
・高圧な空気を充填することの出来る、2㎝程度の細見のタイヤを装着していること。
・半月型に曲がり様々なポジションをとることができ、長距離で快適に走れるように設計されたドロップハンドルを装着していること。
…などが挙げられる。
重量については一般的なもので10~7㎏程度、最軽量クラスのパーツで組めば3~4㎏程度にすることも出来る。
一昔前はアルミニウムフレームが主流であったが、最近の傾向だと、技術の向上により、高性能な上に目的に合わせたフレームの作りやすいカーボンフレームが主流になってきている。
カーボンフレームは、フレーム単体700g以下の超軽量仕様や、空力性能を極限まで追求したモデル、リラックスしたポジションが取れ、振動吸収性能が高い快適性を重視したモデルなど、様々なバリエーションが存在する。
他には、
・強度が高く、安価な、初心者向けのアルミニウムフレーム。
・アルミの軽快さとカーボンの軽さ、乗り味を両立したアルミ・カーボンバックフレーム。
・重いが独特の柔らかい乗り味が特徴のクロムモリブデン鋼(鉄)フレーム。
・独特の乗り味と、金属フレームらしい走りの軽さを持ったチタンフレーム。
・アルミニウムと似ているが、アルミより軽量で強靭なスカンジウムフレーム。
・腐食しやすいが、軽くて頑丈なマグネシウムフレーム。
…などの素材のフレームが存在する。
フレームで有名なメーカーは、アンカー(日)、スペシャライズド(米)、トレック(米)、ピナレロ(伊)などが挙げられる。
変速機、ブレーキなどの部品の集まりをコンポーネントというが、コンポーネントはシェアのほとんどを日本のシマノ、イタリアのカンパニョーロ、アメリカのスラムの3社で独占している状態であり、ツール・ド・フランスをはじめとした国際規模の大会でもほぼすべてのチームがこの3社のいずれかを使用している。
お値段はピンキリで、安いものだと3万円程度のものもあるが、あまり安いものだとトラブルが多いだろうと思うのでおすすめは出来ない。プロが使用するレベルのものになると、高価なもので100万円以上するものも存在する。
ロードバイクを一般の公道で乗る際には、通常の自転車と同じようにライト・ベル・反射板(またはテールライト)・ブレーキを装着しないと道路交通法に引っ掛かるので、装着は必須である。
また、安全と快適な走行のためにヘルメットや専用のウェア等を着用して乗ることが望ましい。
※ロードバイクはしばしばピストと間違えられることがあるが、ピストはブレーキ、変速機を持たず(市販のものだとブレーキを装着しているものもあるが)、本来は競輪場などの専用の競技場での使用の為に作られた自転車で、ロードバイクとは似て非なるものである。