概要
主として
に分かれる。
膀胱内の残尿
排尿時に膀胱内の尿を出し切らず、中途半端に残している状態である。
尿道が長く、締め付ける力が強い男性で起こりやすく、女性では稀である(女性で同様の症状を訴えている場合、逆に実際には残尿がないにもかかわらず脳が出し切っていないと錯覚し、すぐに尿意を催してしまうような状態に陥っている場合が多い)。
犬の場合、マーキングのためにわざと尿を溜めたまま小出しにすることで排尿頻度をあげ、広範囲のマーキングを可能にしている。
家犬ではオスのみに見られ、メスは尿を溜めずに全て排出するため、雌犬の方が雄犬より排尿頻度が低いものの、一度の排尿で排出する尿量が多い傾向にある。
野生のオオカミや野犬ではメスもマーキングするため、雌雄差は見られない。
尿道の残尿
男性は尿道が細く、長く、屈曲しているため、加齢などでキレが悪くなると尿道内に尿が滞留するようになる。滞留した尿はナニをパンツにしまってから徐々に漏れ出し、パンツを汚す原因になるどころか、時にズボンにまで俗にいう十円シミを作る。
排尿後、アレを振る前によく絞り出すことで防止できるが、前立腺肥大症などになるとそれでもなお滴り続けることもあり、その場合外科的な手術が避けられない。
女性では滅多に起こらず、女性で似たような症状が生じている場合尿道の筋肉が加齢などで損傷して、膀胱内の尿が直接漏れ出していると考えられる。
泌尿器の周りに付着した尿
排尿時は当然のことながら尿道の出口付近に尿が付着する。男女ともに誰もが避けられない事象であるが、その程度は男女で大きく異なる。
男性の場合
尿道の出口は凸部にあり、付着面積も極めて少ないため、基本的に振れば落ちるし、多少パンツに付着したとしても衛生上問題はない。
ただし、真性包茎の場合は内側に滞留し、これを剥きとって絞り出すことができないため、雑菌の繁殖による炎症の原因となるので、注意が必要である。個人でできる対応策はなく、基本的には外科的な手術に頼るしかない。
無論、後述する女性のようにトイレットペーパーを使用することも何ら問題はなく、潔癖症の同居人から指導されている場合や思想信条の理由などで、事後に後始末をする男性もいないわけではない。
女性の場合
尿道の出口は奥まったところにあるため、排尿のたびに泌尿器の周りや陰毛に広範囲かつ大量に尿が付着し、またこれを振り落とすことが物理的に不可能である。加えて男性と異なり、下腹部に密着する形状の下着を着用するため、これを適切に処理しないと下着に甚大な被害が生じ、悪臭や黄ばみの原因になるだけでなく、局部のかぶれや雑菌の繁殖、これらに起因する尿道炎や膀胱炎などを発症しかねない。このため、男性と異なり、小であってもトイレットペーパーを使用することが衛生上必須である。
しかし、野外で催した場合には、ティッシュを持ち合わせていないか、持ち合わせていたとしてもその場に捨てていくことが憚られる状況であることが大半であるため、下着を汚してしまうことを承知で後始末を省略することも選択せざるをえない。当然、付着した残尿はなすすべなく全て下着に染み込むことになるので、前述のような衛生上のリスクは避けられないが、最悪の事態を考えれば諦めざるを得ない。
たとえ緊急事態とはいえ、可能であれば拭いた方がいいのは言うまでもないが、我慢のし過ぎもまた感染症のリスク足りうるので、拭ける状況になるのを待って彷徨い続けるよりは早く出してしまったほうが良い場合もある。
中には男性同様振れば落ちると考えて試みる女性もいるが、あくまで気休めであり、効果は全くないので、やむをえず花を摘んでしまった場合はなるべく速やかに下着を取り替えよう。