オイ、あんた達…ロックスターって名を知ってるだろ…?
概要
主人公モンキー・D・ルフィの恩人、大海賊シャンクスが大頭として率いる赤髪海賊団のメンバー。
第25巻234話「ご記憶くださいます様に」で初登場。世界最強の男とも呼ばれる大海賊“白ひげ”へ手紙を届けるときに赤髪海賊団が使者として送りだしたのが彼、ロックスターである。
逆立った赤い髪に海賊らしい悪人面をしており、判明した懸賞金は9400万ベリー。
当時のロックスターはつい最近入船してきた新入り。
元々別の船でも海賊をやっていたと語っており、その懸賞金額から考えると偉大なる航路でも結構な海賊業を積んできたのかもしれない。
「ちったァ名の知れた方だとは思ってんすがね………」
大海賊の一部下として若干謙遜しつつも、近くにいた白ひげ海賊団の船員にやや自慢げにそう声を掛けるロックスター。
しかし、声を掛けられたマルコからは「いいや…聞いたことねェな…」とばっさり否定。
更に白ひげからは「赤髪のガキに伝えろ。おれにものを言いたきゃ、いい酒持っててめェで来い」と相手にされず、追い返されてしまう。
ロックスターは「こんな屈辱を受けたのは初めてだ!」と憤慨するのだが、そんな彼の一報を聞いたシャンクスは笑い飛ばし、飛びっきりの酒を持って自ら白ひげ海賊団のもとに向かうのだった。
作中ではルフィがB・Wを壊滅させ、1億ベリーの懸賞金を懸けられたころ。懸賞金が1億ベリーに到達したキャラは、当時判明しているキャラの中では「巨兵海賊団」のドリーとブロギー(いずれも1億ベリー)くらい。魚人海賊団のアーロンが2000万ベリー、直近の大ボスであった王下七武海のクロコダイルでも、B・Wのことを隠していたとはいえ元・8100万ベリー程度だったのだ。
そのころにロックスターは七武海越えの懸賞金額を引っ提げて作中に登場したのである。
そんな大物をシャンクスはただの小間使いとして敵対海賊のもとに寄越し、白ひげはそれを歯牙にもかけずに一蹴した。
大海賊の大海賊っぷりを意識せざるを得ないエピソードだと言えよう。
“ご記憶くださいますように”
この回は白ひげの他に、海軍中将つるや元帥センゴクが初登場、さらに七武海の招集回ということでドフラミンゴ、バーソロミュー・くま、お久しぶり“鷹の目”ミホークが顔を揃え、そしてラストはシャンクス・・・といった各界のスター人物が数多く登場した回だった。
今回のサブタイトルは作中で発せられたラフィットの言葉からの引用であり、「ご記憶」してほしいものとは「黒ひげ海賊団」だろう。しかし、今回初登場の人物のその後の活躍を鑑みるに、それはその他多くの新キャラ達にも掛かっているのかもしれない。
そう、それはきっと、ロックスターにも・・・。
その後
マリンフォードの頂上戦争では赤髪海賊団幹部たちが一斉に登場したが、そこに彼の姿はなかった。
838話“チョニキ”では扉絵にシャンクスやベン・ベックマンと共に登場、2年後でも赤髪海賊団に在籍しているようだ。初登場時では新入りだったが、今回大頭の隣にいる辺り船内でも出世しているのかもしれない。少なくとも一定以上の実力者ではある模様(ただしコミックス101巻のSBSにて「幹部ではない」ことが明言されている)。
余談
誕生日は6月9日(6=ロ9=ク)。
2021年1月から2月にかけて行われた第一回世界人気投票では66位の好順位を取り、赤髪海賊団の中では船長シャンクス(12位)、副船長ベン・ベックマン(57位)に次ぐ三番目の地位を得た。
“ロックス”ター
907話、ガープの発言によりロックス海賊団の、957話、センゴクの発言により船長ロックス・D・ジーベックの存在が示唆される。彼らは40年以上前に存在した伝説の海賊団という、今後も作中で大きく話を動かすであろう超大物なのだが、そんなロックスに名前の似ているロックスターに一躍注目が集まった。
実際、ロックスとロックスターは名前の他に髪型も似ており、作中の人間としては比較的小柄な体格、武器として長剣を所持している等、共通している点も多く見受けられる。
・・・とはいえ、実際のところロックスター自身は作中でも1話しか出てない上に作劇上白ひげの噛ませであり、今のところ関係性についてはネタの域を出ていない。