カードテキスト
効果モンスター(制限カード)
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分フィールド上に存在するこのカード以外の
「HERO」と名のついたモンスターの数まで、
フィールド上に存在する魔法または罠カードを破壊する事ができる。
●自分のデッキから「HERO」と名のついた
モンスター1体を手札に加える。
概要
漫画版GXで遊城十代が使用していた、E・HEROに属する風属性の戦士族モンスター。
漫画では攻撃力を半分にすることで相手プレイヤーに直接攻撃することができるというドリル・ウォリアーに似た効果だったが、OCG化の際に上記の通り全く違う効果に変更された。
上の方の効果はあくまでおまけであるとして、問題は下の方の効果である。サーチ効果には「『HERO』と名のついた」とだけあるのでその対象はE・HEROだけでなくE-HEROやD-HEROまで含まれており、何よりE・HEROエアーマン自身も含まれている。
攻撃力も1800と下級アタッカーとしては及第点であり、1体目の効果で2体目のE・HEROエアーマンをサーチするだけでもかなり強力であった。
上の方の効果はおまけであると書いたが、それでもこのカードが複数体並んでいる状態で発動できれば相手にとってそれなりの痛手となる。
そのためこのカード自身以外にサーチできる対象がないようなデッキですら3積みが当たり前というE・HEROネオスさえも大きく上回る過労死状態になった。
その頃には強力さ故に相手からはカード名とかけて「空気の読めない男」と呼ばれるようになり、2007年3月1日以降制限カードに指定されている。
それでもE・HEROデッキでは戦線を維持しつつ融合モンスターに必要なカードをサーチでき、D-HEROデッキでも全体的に攻撃力が低いモンスターが多いという弱点をカバーしつつ場の状況にあう効果を持つモンスターをサーチできるため、これらのデッキに投入するカードとしては依然高い評価を保っている。
現在ではエクシーズモンスターの存在から同名カードを複数並べる意義が大きくなり、なにより上記の通り1枚だけでもデッキ次第では充分強力であることから準制限以下に制限緩和させることはまず無いと思われる。
余談
タッグフォース3で三沢大地がヒーローとなっているシナリオでは、既にこのカードが制限カードになっているにもかかわらずデッキに3積みとなっている。
上記の通り制限カードでなければ3積みが当たり前の強力カードとはいえ、この設定に他意を感じたプレイヤーは少なくないのではないだろうか。