概要
Case File 2から登場(劇中ではβの後に登場した)。タイムジェット5機の第1の合体形態である赤い巨大ロボで、「3Dフォーメーションの各形態の中で唯一圧縮冷凍が可能」となっており、劇中では巨大戦の基本形態として位置付けられている。
タイムジェット1を中心に2・3を脚、4・5を腕にしている。
剣と盾を装備した、王道の戦隊ロボ一号機スタイル。パワー面を中心にバランスが取れた性能を備え、接近戦主体で戦闘を行う。
第1クールまでは主にβで敵と戦闘を繰り広げ、優勢になったところで圧縮冷凍を行うためにαに変形していた為、「αで敵からダメージを受ける描写はほとんど見られなかった」。
一度だけタイムファイヤーの気まぐれでブイレックスに搭乗させてもらい、加えてゴーゴーファイブの協力で「プレッシャープロミネンス」を放ったこともあった。
必殺技は、時空剣の刀身側面を展開・十字型に変形(この技を使用する際には、起動スティックも等身大用時空剣へと変化する)させた状態から、居合い斬りの要領で巨大化囚人を斬りつけて圧縮冷凍する「プレスブリザード」(回によっては一度斬り抜けた後、振り向きざまにもう一撃浴びせたり、斬りつけずに刀身から冷気を放つパターンなども存在する)。
武装
時空剣
タイムトンネルから出現する剣。
刀身からベクターハーレーの要領でショック光線である時空剣ハーレーを放ったり、ブーメラン状の武器である「バーチャルブーメラン」に変形させることも可能。
先述した様に、タイムレンジャーの1人(基本的にはタイムレッド)がこれを振るう動作をトレースする形で操作が行われる。
攻撃が成立すると、直後に敵は時間の流れが停止した状態となり「タイムアップ」の発声(基本的には通常時の発動者であるタイムレッドであることが多いが、レッドが「プレス、ブリザード!」とだけ叫び、別のメンバーが「タイム、アップ!」と宣言することも少なくない。また、ゴーゴーファイブと共闘した際にはゴーゴーファイブ側も同時に叫んでいた)と共に、左右に展開した時空剣の刀身がカウントダウンの要領で時報のごとく1カウントごとに閉じていく(時報でいえば「プッ、プッ…」という辺り)演出が挿入され、計4カウントの経過(時報でいえば「ポーン」という辺り)で完全に閉じると同時に再び時間が動き出し、大爆発と共に巨大化囚人の圧縮冷凍が完了する。
変則的な使用法として、ボリピエール戦においてビクトリーロボの武器であるブレイバーソードからプラスエネルギーを聖火ランナーのたいまつの要領で受け取り(この際の描写は合成ではなく、実際にブレイバーソードや時空剣に火を灯している)、「プレッシャープロミネンス」(具体的にはマイナスエネルギーと化したピエールを消滅させつつ、ボリバルの再圧縮冷凍を行った)を放ったこともある。
なお、Case File 20でのブラスター・マドウ戦のように時空剣を折られた場合、同時に発動者が持つ等身大時空剣も発光しながら消滅し、一度の戦闘中に再び時空剣を生成することはできない(明言はされていないが、5本ある起動スティックも消滅した際にその時点で残っている4本のうちの1本で再び等身大時空剣を生成することはできない模様。また、時空剣が破損した次の回では原状復帰に時間がかかるのか、巨大戦の前にタックが「圧縮冷凍機能以外は元通りだ」という趣旨の発言をしていた)。
実際には描写されなかったが、仮に時空剣が破損してしまうと丸腰同然になり、圧縮冷凍の術を失い生きたまま囚人を逮捕することが不可能となってしまい実質的な戦闘不能に陥りかねないのだが、タイムシャドウの登場で時空剣が破損してもシャドウαかシャドウβに合体した上でプロディバイダーを代用できるようになったため最悪の事態は回避されている。
クロノシールド
タイムジェット1・4・5の主翼部分で構成された盾で、特殊空間を発生させて敵の攻撃を吸収する。
タイムトンネル
胸部の超時空転送装置。
本来は時空剣の収納スペース…なのだが、理論上四次元ポケットみたいな使い方をされた事があり、タイムレンジャーとの共闘時に何とかして巨大戦力を用意する必要性に迫られたゴーゴーファイブ(一応、唯一の巨大戦力としてブラックマックスビクトリーロボが現存していたはずだが、そちらがどうなっていたのかは詳細不明)がモンド博士の奇策により、過去からスペースゴーライナー(といっても、この時内部に搭載されていたのはマーズマシンではなく99マシンである。ついでに言うとこの体制ならライナーボーイやグランドライナーも理論上は出せるはずだが、何故か劇中には登場していない)を出場させてもびくともしない強度はある。
しかしこの方法はかなり無茶であったのか、タックも「あんな巨大な物はすぐに元の時代に戻さないと危険だ」とモンド博士に苦言を呈しており、それを受けての彼からの「どれくらい持つのか」という質問に「質量崩壊が始まるまでせいぜい3分」と見積っていた(明言はされていないが、スペースゴーライナーの様な「合体ロボとそれを格納する合体ロボにも変形可能な輸送用メカ」だからこそ起き得る事態であるため、時空剣の様な「手持ち武器」程度の大きさかつ重さならその様な事は起きないと考えられる)。
余談
初期の合体バンクではタイムジェット1と合体する際に、いわゆる握り拳でバンザイした状態で接続されるのだが、ロボでいう肩に相当する部分のうち、合体される際には接続する部分が本来は裏面が青色でなければならないはずだが、タイムジェットのCGモデルを取り違えており、赤面が表になっていた。が合体すると何事もなかったかのように青色になっている。
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ジェットイカロス:「全体的シルエットや合体システムが類似」…というか、「むしろ意匠でいえばこちらの方が元祖である」と言える。