CV:乃村健次
ステータス
基本レベル | 46(種族レベル46+職業レベル0) |
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役職 | アゼルリシア山脈霜の竜の王(フロスト・ドラゴンロード) |
住居 | ドワーフ旧王都(フェオ・ベルカナ)王城 |
属性 | 中立(カルマ値:-25) |
種族レベル | 幼年(ドラゴリング)10lv、若年(ヤング)10lv、青年(アダルト)10lv、長老(エルダー)5lv、古老(エインシャント)1lv |
二つ名 | 白き竜王 |
概要
アゼルリシア山脈の“霜の竜(フロスト・ドラゴン)”達を束ね、ドワーフとクアゴア達を制圧した竜王(ドラゴンロード)…を名乗っているが、実際は(ナザリックの面々からしてみれば)普通より多少強いだけの、ただのオスの竜。
ただし、個としては強力なドラゴンでありながら組織力によって自陣営の強化を図るなど、現地勢力の中では英傑と言っていい発想力を持つ(十数頭にも及ぶ巨大な群れを作っており、単独行動の多いドラゴンとしてこれは例外的)。
また、群れはオラサーダルクが力で従えて妃としたメスのフロスト・ドラゴン数体と、その間に出来た子供で構成されている。
同山脈に棲むフロスト・ジャイアント(霜の巨人)とは反目しており山脈の覇権を巡って幾度も衝突を繰り返している。
人物像
ドラゴンで結束した群れを作り、外敵への備えとしながら勢力の拡大を狙うなど革新的・先進的な発想を持つ一方で、旧態然としたドラゴンとしての力を背景にした行動からは脱却できなかった。
自分が最強の種族である事に強い自負を抱いており、「世界を生き抜くには強さこそが必要であり、生とは強くなる事、逆にそうしない事は生の否定」と考えている。
だが、強さの範疇に「知識」がある事に思いが及ばない様で、強さよりも知識を得る事に重きを置く息子のヘジンマールの事は見限っていた。
クアゴア達と表向きは同盟を結んでいるが、実態としては「自分達に奉仕するべき生物」と考えており、同盟という形をとりつつもほぼ完全に従属させている。
雑務をさせるために王城内で働かせようと何度か考えたが、「下等種族が自分の城で動き回るのが嫌」だと考え、時が来たら彼等を切り捨てて“霜の巨人(フロスト・ジャイアント)”に挿げ替えようと考えていた事からも分かる様に、傲慢な性格をしている。
一方で脳筋な性格をしてはいるが、自身があまり知恵が回るタイプではないことをある程度自覚しているのか、重要な物事の判断をする上では妃達に助言を求めるなど、自分の不足している能力を他者の能力で補うかのようなスタンスを取っている。
- だがやはり自分で行動する際には力まかせに扉を粉砕するなど沸点の低い脳筋ムーブ。
- ヘジンマールを連れ出す命をキーリストランに下した際には、自分が「住処を壊すな」と厳命していた事を忘れて「扉を壊してでも連れて来い」と言ってしまった矛盾を遠回しに指摘され、結局その役目を体よく押し付けられている。
その様な性格のため、作中屈指の強豪キャラではあるが王様優秀度は12キャラ中9位(自分を優先)だと、作者からも書かれてしまっている。
ドラゴンらしく価値あるものには見境なく誘引され、クアゴアに献上させたものや同種族から奪ったもの、人間を含む他種族から奪ったと思われる財宝を小山のように溜め込んでおり、アインズからも「流石はドラゴン」と言われる程であった(そのため作者から、個人裕福度は1位だと書かれている)。
容姿
一般的な竜はネコ科の動物の様なスリムな体型をしているが、霜の竜は少し細く、蛇に似たところがある。鱗の色は青白いが、歳を重ねる事で霜が降りた様な白色へ変化する。
オラサーダルク自身の容姿に関する記述は特に無かったが、前述の様な一般的な霜の竜の容姿であると思われる。
- 小説11巻の巻末に掲載のイラストと比べるとアニメのデザインはやや太く感じられる。
アニメ公式Twitterで公開されたビジュアルはこちら。https://mobile.twitter.com/over_lord_anime/status/1559570687660007424
強さ
『真なる竜王』では無いため『始原の魔法(ワイルド・マジック)』は使えないが、種族の特徴として強力な冷気のブレスや冷気への絶対耐性を持つ。また、ひたすら力を追求するという当人の志向故に、職業(クラス)レベルを捨てて種族レベルにのみ特化したビルドにも拘わらず、第三位階の魔力系魔法を3つ行使する事が可能。
もちろん、巨体に見合ったパワーも備えていると考えられる。
なおドラゴンとして最高位まで成長しており、これ以上の成長段階は無いらしい。
妃の1匹であるムンウィニア=イリススリムを熾烈な争いの末に屈服させた過去があり、パワーやスピードも優れている模様(ちなみその戦いの余波で、ドワーフの西の都市『フェオ・テイワズ』が巻き込まれ、廃墟となった)。
- 書籍版2巻のモモンとニニャの会話中にて言及されたのがこの2頭の争いと思われる。
書籍版11巻のステータスを見る限り、戦闘力はアインズや階層守護者はおろか、プレアデスよりも劣る様である。
総括すると、全体的な能力値はコキュートスの劣化版と言ったところか。
それでも転移後の世界では十分なまでの強者の部類に入るのだが、いかんせん相手が悪過ぎた。
主な使用スキル
- ドラゴンブレス
冷気を宿したブレス。霜の竜の最大の切り札の1つであり、成長と共に強化されていく。
- 第三位階・炎耐性を向上させる魔法(詳細不明)
ヘジンマールの発言で明かされた。弱点である炎への耐性を高める魔法と思われる。
作中の動向
ペ・リユロから、アインズを迎撃して欲しいと懇願される場面で登場。
その後に降伏勧告しに来たアインズを侮ってただのスケルトンだと思い込み(なおそんな父を見たヘジンマールは、「こんなスケルトンがどこにいる」と心中で絶叫している)、終いには「お前の装備品を全部寄こせば許してやる」などと宣ってアインズの心証を著しく悪化させ、何も出来ずに瞬殺された(アニメ版では尺の都合もあってか、よりあっさりと殺されて終わっている)。
なお遺体は実験に使うため、ナザリックの第五階層に保管されている。
遺された妻とほとんどの子供達は、あっさりと降伏してナザリックの傘下に降り、現在は魔導国内の物流・運送業に従事している。
なお皮肉な事に、見限っていた息子のヘジンマールを差し向けたことによって彼の残した群れは作中内の世界でもかなり安全な地位に収まった。
妻子
アインズ「ヘジンマール、おまえの母親というのはどいつだ?そいつ以外は殺して有効活用だ」
妃×3「「「私です!!!」」」
オラサーダルクの群れを構成する血縁者達。名前が明らかになっている者のみ記載。
一部のファンからは妃の三頭を指し『オラサーの姫』との愛称で親しまれることもある。
- キーリストラン=デンシュシュア
オラサーダルクの妃であるメスの霜の竜。ヘジンマールの母親。アゼルリシア山脈の霜の竜では唯一、第一位階の信仰系魔法を行使できる。
冷静で知恵もあり、リユロ達の嘆願でクアゴアへの支援を決めた際、彼らがわざわざ助けを求めて来た事についてオラサーダルクに警戒を怠るべきではないと進言した他、もしもの時の交渉役も兼ねてヘジンマールを派遣する事を提案しており、ヘジンマール以外では彼女もまた一族の命運(オラサーダルクとトランジェリット除く)を救った人物とも言える。
- ムンウィニア=イリススリム
オラサーダルクの妃のであるメスの霜の竜。トランジェリットの母親。オラサーダルクとは、過去に幾度にも渡る熾烈な縄張り争いを繰り広げた。
好戦的な性格で、リユロらの嘆願にも「逆らう者は叩き潰して力を示すべき」とノリノリで賛同していたが、アインズの力を垣間見た後は「ヘジンマールの母親以外は殺す」というアインズの言に対し、他の妃と共に彼の母である事を必死に訴えて助けられた(一応、「義理の母」にあたるといえばあたるので、あながち嘘ではない)。
- ミアナタロン=フヴィネス
オラサーダルクの妃であるメスの霜の竜。妃の中では最年少で、青白い一本角が特徴。
キーリストランとの間の息子。「デブゴン」と呼んで見下し、半ば見限っている。
- トランジェリット
ムンウィニアとの間の息子。子供達の中でも一番の腕力を誇っていた。アインズ相手でも反抗的な態度を崩そうとしなかったため、見せしめに遭い父同様に殺された。
関連タグ
同作品のキャラ。トブの大森林の東側を支配していた、“東の巨人”の異名を持つトロール。
群れのリーダーという立場や傲慢な性格、強さに関してはドラゴンとトロールでは比べ物にならないが、両者共アインズをただのスケルトンだと侮って不興を買い、呆気なく殺された最期を迎えているため、短慮さではいい勝負と言えなくもない。