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30000形の編集履歴2022/09/13 01:21:51 版
編集者:稲美 弥彦
編集内容:未更新編成を表記。

鉄道車両の形式の一つであるが、旅客用では小田急電鉄の例しかない。

小田急電鉄30000形電車

1996年に運用開始した小田急電鉄特急形電車ロマンスカー)。

愛称EXE(EXcellent Express)。「エクセ」と読む。

稀に拡張子(.exe)と混同して「エグゼ」と読まれてしまうことがあるが、間違わないように。

(ちなみに拡張子の.exeは『executable』(「実行可能な」)の略で「エクセキュータブル」と読み、濁音を使わない読み方の方が正しい)。

箱根観光の斜陽化と途中駅からの利用客(主に通勤客)の増加という利用状況の変化を受け、3100形(NSE)の置換え用として1996年にデビュー。1999年までに6両編成と4両編成が各7編成ずつ製造された。特急列車の分割併合運用を前提とした設計となっており、分割併合をする中間先頭車は幌を内蔵した貫通形の前面とした。

しかし、まさに置換え対象の3100形以来ロマンスカーの伝統となっていた前面展望席の廃止やサービス簡略化が、鉄道ファン層からの否定的評価にさらされることになった。本来の趣旨である通勤客対応より箱根方面への優先投入が行われてしまったことも拍車をかけた。

このため、就役翌年(1997年)の第40回ブルーリボン賞にノミネートされ、得票数では最多であったにも関わらず「該当車なし票がそれを上回った」ために、同賞が授与されないという小田急ロマンスカー史上初(2021年現在、歴代唯一でもある)の屈辱を味わう結果となった。

さらに小田急の広告等におけるイメージリーダー車両の座すらも2002年以降は一世代前の10000形(HiSE)に奪われてしまった。次世代のロマンスカーである50000形(VSE)は前面展望席復活、連接車構造採用と伝統回帰することになる。

設計自体は本来の投入目的に見合ったものであり、内装もデビュー15年を過ぎても陳腐化していない(新製当時の通商産業省からはグッドデザイン賞を、日本デザイン振興会からは2007年にロングライフデザイン賞をそれぞれ受けている)等、小田急ロマンスカーでさえなければ十分に人気を集め得た車両であろう。

尚、平日夕方の6時~8時位までの小田原方面のホームウェイは大抵、この車両が相当される。

故に小田原方面(相模大野以西)が目的且つ、展望席付き車両を乗りたい場合は、新宿駅相模大野駅に乗車しないと乗れないのでので要注意。

室内

2号車、5号車、8号車にはトイレが設置されており、その内、5号車と8号車には車椅子スペースが設置されている。

自販機とカウンターブースは3号車と9号車に設置されている。

リニューアル

2016年より30000形をリニューアルする旨の発表が小田急から出された。

内装・外観のリニューアルはもちろんだが、インバウンドへの対応策として座席下に荷物スペースを設置し、さらに従来和式だったトイレも洋式に変更するなど、大改造が実施されることとなった。

このリニューアルデザインに関しては、50000形(VSE)、60000形(MSE)を手掛けた岡部憲明氏が新たに担当することとなり、「プラスアルファの要素が加わる」として「EXEα(エクセアルファ)」という愛称名に変更。

塗装もシルバーを基調に、他のロマンスカーとイメージを合わせるためバーミリオンオレンジの帯が入れられた。

2016年11月、その第1陣の改造が完了し、改造元の日車豊川工場から小田急へ甲種輸送され、試運転ののち2017年3月に営業運転を開始した。

第2編成からは窓側席にコンセントも設置され、より便利になった。

2021年12月現在、5編成がリニューアルされている。残る2編成については現時点では未定。

また、同車より後に登場したVSEが、車体構造や部品の調達困難を理由にリニューアルせず引退することが決まっており、結果的に「ロマンスカーと相応しくないと言われた車両が、ロマンスカーのイメージリーダーとして生まれた車両より長生きする」という皮肉な結果となってしまった。

トラブル

第1編成は、直前で塗装デザインが変更となったため、帯の張り付けが間に合わず中途半端な姿で輸送された。

また、ロゴマークを「EXcellent Express」ではなく、「SUPER EXPRESS・30000」にしてしまうミスがあり、営業運転までに正しいものに張り替えられた。

編成表

←小田原・藤沢/新宿・片瀬江ノ島→

6両編成

形式クハ30150デハ30100デハ30400デハ30300デハ30200クハ30250備考
号車1号車2号車3号車4号車5号車6号車
MT構成Tc2M4M3M2M1Tc1'
機器構成CPCON,PTSIV,PTSIVCON,PTCP
第1編成305513050130401303013020130251
第2編成305523050230402303023020230252
第3編成305533050330403303033020330253
第4編成305543050430404303043020430254
第5編成305553050530405303053020530255未更新車
第6編成305563050630406303063020630256
第7編成305573050730407303073020730257未更新車

4両編成

形式クハ30150デハ30100デハ30000クハ30150備考
号車7号車8号車9号車10号車
機器構成SIV,CPCON,PTSIV,PTCP
第1編成30151301013000130051
第2編成30152301023000230052
第3編成30153301033000330053
第4編成30154301043000430054
第5編成30155301053000530055未更新車
第6編成30156301063000630056
第7編成30157301073000730057未更新車
30000形の編集履歴2022/09/13 01:21:51 版
編集者:稲美 弥彦
編集内容:未更新編成を表記。
30000形の編集履歴2022/09/13 01:21:51 版