概要
カクレンジャーが、「隠流巨大獣将之術」によって召喚する5体の巨大守護神で、無敵将軍が昇華した分身体でもある。スーパー戦隊シリーズにおいて、「巨大ロボを構成するメンバー個人のマシン(およびそれに相当する存在)が全て人型で統一された」初のケースでもある。
召喚の際には、隠流に伝わる巻物を所持している必要があり、ニンジャレッドのもののみ風雲幻城の内部に安置されていたが、残りの4人分は妖怪アズキアライによって400年前に盗まれており、ニンジャブラックことジライヤが仲間入りを果たす際、鶴姫たちの助力を得てようやく取り戻すに至っている。
前作までのように「コックピット(もしくはそれに相当する空間)に乗り込んで操縦する」のではなく、「獣将そのものと一体化して自らの身体のように動かす」という形式が取られているのが特徴で、召喚の際には各獣将の胸に配されている、メンバー固有のマークへと吸い込まれる形で一体化する。
後に登場する獣将ファイターとは異なり、カクレンジャーが一体化していない状態では活動できなくなる他、獣将と一体化した状態から獣将ファイターを出現させ、そちらに乗り換えた際には獣将は姿を消してしまうという難点を持つ。このため両者が併存した状態で戦闘を行う場合は、テング戦などのように獣将ファイターを出現させた後、さらに獣将を召喚してそちらと一体化する必要がある。
単体でも高い攻撃能力を発揮するが、5体が力を合わせることにより、やぐらを組んだ状態から高速回転しつつ体当たりをかます「忍法真空ハリケーン」や、印を結んで精神を集中させ、凄まじい爆発を引き起こす「隠流奥義ビッグバン」といった、より強力な合体技を繰り出すこともできる。
そして5体の獣将が「忍者合体」することで完成するのが、巨大神将《無敵将軍》である。
一覧
各獣将とも、初登場時のテロップ以外ではいずれも「獣将」を除いた名前のみが呼称される。
獣将レッドサルダー
モチーフを意識したかのような素早く身軽な動きで敵と戦う。
個別武器として、大型の手裏剣「サルダースライサー」を装備。投げ飛ばすのではなく、ボウリングの玉のように転がして敵にぶつける。
無敵将軍への合体時には胴体を構成し、サルダーの頭部に合体後の兜が被さる。
獣将ホワイトカーク
二又の苦無「カークビーク」を武器とし、連続攻撃を得意とする。
無敵将軍への合体時には左腕を構成。
獣将イエロークマード
怪力を生かした戦いを得意とし、武器である鉤爪「クマードクロー」は鎖鎌のように使うこともできる。作中では一度だけ火の輪を放つ「隠流忍法火炎輪」という技を使ったこともある。
無敵将軍への合体時には右足を構成。
獣将ブルーロウガン
素早い動きで敵を攻めるのが得意で、武器の「ロウガンシャフト」は槍として振るう他、穂先からビル群を貫通するほどの高圧水流を放射できる。
無敵将軍への合体時には右腕を構成。
獣将ブラックガンマー
ジャンプ攻撃に優れ、鋼鉄の壁を射抜くほどの威力を備えた弓矢「ガンマーボゥ」を武器とする他、作中では一度だけ「隠流忍法砂嵐」という技を使ったこともある。
無敵将軍への合体時には左足を構成。
関連タグ
ゴッドシグマ ゴッドマーズ:いずれも獣将(無敵将軍)と同様に、巨大ロボを構成するマシンが人形で統一されているという共通項を有する
モビルファイター:同時期に放映されていた作品に登場するロボットで、獣将と同じように操縦がなされる。
スーパー戦隊における巨大戦力