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綱彌代時灘の編集履歴

2022-12-08 00:11:04 バージョン

綱彌代時灘

つなやしろときなだ

『BLEACH』の登場人物。 小説版『BLEACH Can't Fear Your Own World』に登場。

それは誤解だな。確かに彦禰は道具だが、私は『人』を道具などとは思っていない。

自らの意志で物を考え、叫び、喚き、勝手に絶望する、実に滑稽な見世物だと思っているよ。


CV:津田健次郎


概要

四大貴族の中でも筆頭とされる「綱彌代」家の分家の末裔。

かつては護廷十三隊に所属する死神であり、現在は離隊。京楽と浮竹とは霊術院時代の同期の関係である。

東仙要の親友・歌匡の夫で、彼女を殺害した張本人であり、東仙闇堕ちの原因とも言える人物。

銀城空吾の仲間を斬るように指示したのも彼の一族であり、そこから更に彼が銀城を死神殺人事件の犯人に仕立て上げるなど銀城闇堕ちの原因も作っている。


綱彌代家の当主とその周辺人物が次々と暗殺され、その暗殺者を全て返り討ちにした功績によって

末席から一気に当主の座へと上りつめた。


人物

他人を蹂躙する行為を至福とし、その為には手間隙を惜しまず危険を冒すのも厭わない、極めて享楽的且つ極悪非道の性格をしている。

前述した当主暗殺の事件においても、かつての同期である京楽は暗に時灘の自作自演による策謀の可能性を示唆した上で「彼は、そういう事を平気でやる男だよ」と述べ、普段滅多に人の事を悪く言わない京楽の言葉なために、檜佐木七緒拳西を驚かせた。

他にも京楽から、「彼は『できない』と見せかけておいて、土壇場で『実はできた』と相手を絶望させるのが好きな男」とまで評されており、実際に戦闘スタイルにおいてもそれを組み込んだ形を行おうとしている様子が窺える。


ある意味、「他人の不幸でメシがうまい」の極致を行く男と言え、その最たる行動が煽りである。


初登場の過去回想シーンにおいて、盲目の東仙を利用した「上げて落とす」言葉で煽り、東仙を怒りと絶望の縁に叩き落としたのを初めとし、登場するシーンの大半において名も無い暗殺者のモブから、初対面の破面であるハリベルにまで煽りを欠かさない。


作中では、鬼道で隠れていた七緒に対し、彼女の母親の処刑事実を持ち出して目の前の京楽を乏しめる形で間接的に煽ったり、勤めて感情を殺して冷徹に接する砕蜂に対しても「いっそ私が夜一を妻として迎え入れれば、身内として真に尊敬してくれるのかな?」などと煽って、砕蜂がキレる寸前までいった。


ただし、作中人物には煽りの効かない人物もそれなりに存在する。

かつて四番隊副隊長を務めた山田清之介に対して、卯ノ花を引き合いに出して煽ったものの清之介には特に堪えず、時灘も「人の心がない奴をからかってもつまらんな」と言って拍子抜けしたという。

また、浦原に至っては、「言葉選びのセンスも零点です」と断じられてしまった。


しかし単に口だけの男ではなく、壮大かつ入念な計画を持って準備しており、その目的の大きな理由が「自らが楽しむため」であったりと、とにかく自分の欲を満たすためならば手段を選ばぬ外道であり、また、隊長格や破面滅却師の混成部隊相手に一人で相手取る戦闘力を持ち合わせており、能力無しの状態でも砕蜂をして「斬術は想像以上に堂に入ったものである」と評している。


斬魄刀

『九天鏡谷(くてんきょうこく)』

解号は「奉れ(たてまつれ)~」

伊勢家の八鏡剣と同じく、綱彌代家に代々伝わる斬魄刀。

時灘自身の斬魄刀も存在するが、追放処分になった時に没収されている。

解放した際には形状変化は見られないが、見えない鏡のような結界を展開し、鬼道を含む相手の技・術を跳ね返す能力を持つ。

ただし、京楽の見立てでは、四大貴族が代々守り続けている斬魄刀にしては能力が妙だと思っており、それだけの能力ではないだろうと推測している。


過去

少年時代

五大貴族綱彌代家 分家末席として生まれた少年の時灘は、楔である霊王が存在する以前の世界は如何なる世界だったのかと問い、叱責される。

時灘は無理矢理納得したフリを続けながら、虚飾に塗れた栄華に浸る自分達の一族を心の中で見下しながら時を過ごした。


真実を知る

綱彌代家の秘蔵中の秘とされる書庫の最奥にて、世界の成り立ちと綱彌代家…もとい五大貴族の罪の全てを知る。

己の想像通りにこの世界は腐っていて、自分達は想像以上に救いようがない事を確認した時灘は、世界に感謝して笑う。


世界が悪辣であるならば、自分も悪辣であるべきという自らの悪意が正当であると証明された事に、喜びを覚えたのだ。


何かのきっかけや悲劇を経て悪になった訳ではなく、純然たる己の意志で他人を虐げ驕奢を恣にした時灘は、真実を知る事で、自らの悪が指向性を変えることになった。


歌匡との出会い

綱彌代本家の命令で、とある『素養』を持つ流魂街の女性を、実験のために妻にするように時灘へ命令が下る。

本家からの指示云々よりも、無力な女性が幸福の絶頂から奈落の底に落ちる瞬間を見たいがために、その指示に従い、偶然を装って女性_歌匡に接近。偽りの優しさと自分の身分を武器として結婚まで漕ぎ着ける。



そして祝言をあげた次の日の夜に、時灘は全てを明かした。



『お前のことなど愛してはいない。ただお前は、綱彌代家の実験体として選ばれただけだ』

『今から結婚を破棄すれば、お前だけではなく出身である流魂街の人間達も難癖をつけて処罰されるだろう。お前がよく話していた要という親友もただでは済むまい』



一体どれほど滑稽な絶望の表情を浮かべるのかと期待していた時灘は、あっさりと裏切られることとなった。




「貴方はまだ、星を見た事がないだけよ」




歌匡は衝撃を受けるわけでもなく、失望するわけでもなく、ただ小さな子供を諭すようにそう言った。純朴な慈愛に満ちた声。

歌匡は全てを悟っており、知った上で時灘と結婚したのだと言った。

時灘にはどうしても許せなかった。

まるで自分よりも遥か高みにいる場所にある者から、何かを与えられる立場へと貶められたような錯覚を覚えたからだ。


真央霊術院時代

自分という存在が侵蝕されるという焦りにも襲われたが、本家からの指示で婚姻してる身である以上、殺すことも離縁することもできないでいた。

当時の時灘は京楽曰く「目立たない奴で、影みたいに過ごしていた」らしいが、そんな彼にも浮竹は普通に声をかけて、友達としていたという。


そして、ある日。表向きは親友として時灘や歌匡と繋がっていたとある平民上がりの死神が、偶然綱彌代家の計画を知ってしまう。


その死神は深夜に時灘を呼び出し、真意を問い質す。


時灘はあっさりと真実を告げた。

自分が歌匡を欠けらも愛していない事を含めて。

親友だと思っていた男がただの外道だと気づいた男がどのような顔をするのかを見たいがために。



期待通りに男は絶望したような顔をした後、『友として貴様を斬る』と言った。

実力の伯仲する両者の決闘へと事が及び、いつどちらが倒れてもおかしくない状況で、それは起こった。



夫を探していた歌匡がその場に現れ、斬り合いを止めるべく両者の間に割って入ったのだ。



その瞬間、時灘は間に入った歌匡の体をそのまま相手の方へ突き飛ばし、迷う事なく、歌匡の体ごと敵の死神を斬り捨てた。



時灘は、今度こそ偽善的な考えに傾倒していた妻に絶望を与えられたと興奮し、笑みを浮かべるが…






「ごめんなさい……」

「私は……貴方の雲を払ってあげられなかった……」






「お前は……最期まで、最期まで私を見下し憐れむのか!」

「……私は星を見た事がないだけだと?」

「私の雲を払えなかっただと?」

「馬鹿を言うな、馬鹿なことを言うな歌匡!」

「私は最初から雲の上に立っている! いや、私こそが雲だ!」



「間違っていたのは君だ!」



その後

それからすぐに本家の人間に呼び出されることになった時灘だが、こう弁明した。


「流魂街出身の貧民の夫である事が耐えられなかっただけです」


身内から罪人を出したくない綱彌代家の後押しもあり、

「妻が友人と不貞を働いている場面を見て、逆上した友人が妻を斬り殺したため、やむなく返り討ちにした」と証言することになった。

綱彌代家の人間がそう言えば、裁判すら開かれない可能性が高かったが、発言力の高い上級貴族の次男であった京楽が確固たる証拠を突きつけた為、裁判沙汰にはなったものの、減刑されて蛆虫の巣へ送られる事が決定されただけであった。

京楽は「斬っておかなかった時点で手遅れ」とまで言っていたが、浮竹は改心する時をずっと信じていたという。


そして歌匡の親友であり、犯人が死刑にならないことを憤っていた東仙に対し、時灘ははじめ自分がその犯人であることを隠して近づき、東仙に復讐をやめるように諭してみせる。


その後に自らの正体を明かしてみせ、



「いやあ、君が復讐を望まないでいてくれてよかったよ」

「妻の事を想うならば、私の事を許し、憎しみを忘れ、我ら死神に護られた安寧の中で日々を生きるべきじゃあないのかな?」



と悪辣に煽ってみせた。(そしてこの一件が、東仙がとある死神と行動を共にする切っ掛けとなった)



作中での活躍






関連タグ

BLEACH

貴族(BLEACH)

東仙要

白蘭同じく、自分が楽しむために事を起こした者同士

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