CV:入野自由
概要
魔女の湯婆婆に仕え、湯屋の帳場を預かっている。異界に迷い込んだ千尋を助けたが、なぜか彼女のことを幼い頃から知っていたという。油屋では数少ない(カエルの原型が多い中では)美男子であり、紳士的で常に冷静。さらには風のスピードで疾走したり、筋肉に力を入れたり、時間をわずかながら止める事が出来るなど湯婆婆ほどではないがある程度の魔法も使う事が出来る。
実は、千尋が以前住んでいた家の近くの小川「コハク川」の主である神・「饒速水小白主(ニギハヤミコハクヌシ)」で、白竜に変化する事ができる。溺れかけた千尋を助けた事があった(千尋のことを知っていたのはそのため)が、マンション開発で川を埋め立てられて帰る場所を失い、湯婆婆に魔法を習うため弟子入りし、自らの名と記憶を奪われた。
- ハクが釜爺の静止も聞かず、魔法を湯婆婆から習おうとしたのは、コハク川が潰されて、冷静さを失い、魔法の力で川をどうにかしたかったのではないか?などの考察もあるが真偽は不明。
- 絵コンテなどには、「油屋の従業員は、千尋を含めハク以外全員偽名を契約書に書いたので、ハクほど強い魔法に縛られる事もない」や「湯婆婆が魔女の契約印を欲しがるのは、それがある事で契約を自由に変更でき、従業員を奴隷化したいため」などが書かれている。ハクが正直に名前を書いたのも、清廉な神である事が関係しているのかもしれない。
- 河の神が苦団子を千尋に託したのは、千尋やハクの運命を察知して救済しようとしていたとも捉えられる。河の神もハクも、共に河川を司る白い龍神である。
余談だが、中の人の入野自由氏がハクの声を当てたのは声変わりしたばかりの15歳の頃であり、「今はもうできない」とのこと。
元祖余談
ネット上ではハクこそが「元祖壁ドン」と言われることもある。
2020年に劇場版鬼滅の刃無限列車編が公開され、邦画史上最速となる公開から59日で興行収入300億を達成し、その立役者である煉獄杏寿郎が「300億の男」と呼ばれたが、その例に倣えばハクこそが「元祖300億の男」となる。