オーバーヒート(ポケモン)
おーばーひーと
データ
初出 | 第3世代 |
---|---|
タイプ | ほのお |
ぶんるい | 特殊 |
いりょく | 140(〜第5世代)→130(第6世代) |
めいちゅう | 90 |
PP | 5 |
直接 | ○(第3世代)→×(第4世代〜) |
範囲 | 単体 |
効果 | 技使用後、自分の特攻が2段階下がる(=半減) |
英語名 | Overheat |
解説
第3世代から登場した大技。フルパワーの炎で攻撃する。だが「やけど」の追加効果はなく、自分の「こおり」状態も融かせない。
第3世代では接触技扱いだったがそれ以降の世代では非接触技に変更された珍しい事例を持つ技である。
第3世代では自分を燃え上がらせて相手に突撃するようなエフェクトだったが、第4世代以降は自分の熱量を相手にぶつけるようなエフェクトになっている。アニメでは初登場時から明らかに接触しているようには見えなかったのもあるだろうが……。
ちなみに威力が100越えで接触ありのほのお技としてはフレアドライブがあり、「燃え上がって突撃」という演出はこちらに引き継がれている。威力では劣るがオーバーヒートが持たないやけど付与・こおり状態でも使える特性を備えており、物理と特殊という点で対をなすわざといえる(もちろんフレドラもデメリット付きで、与えたダメージの1/3を自分も受ける)。
伝統の「わざマシン50」
わざマシン50にはもともとみがわり(初代)・あくむ(第二世代)が入っていたが、第三世代から第7世代まではオーバーヒートに設定されていた。
剣盾のわざマシン改め「わざレコード」では43番になってしまったが、従来の「わざマシンで習得可」という特性は堅持。またBDSPではわざマシン50に戻った。
技マシンの技なので汎用性は広く、ライボルトやゼブライカのようなでんきタイプ、オコリザルやディアルガなど意外なポケモンが習得できることも。電気タイプやディアルガはまだいいとしてもオコリザルは怒り過ぎて頭がオーバーヒートするからだろうか……敵を焼く前に自分が消し炭になりそうである。
使い方など
140(今は130)という威力はあのブラストバーンやふんか(最大150)に次ぐ数値で、ほのおタイプの特殊技としては最高級。しかしふんかはHPが減ると威力も減衰するので先手で撃てないと活かせず、ブラストバーンは撃つと次のターン動けない。
それに対してオーバーヒートは動けなくなることもHPで威力が上下することもなく安定して撃てる……のだが、これを使うと自身の特攻が2段階下がってしまう。その為、この技の活用法は素の威力が高いことを活かした撃ち逃げ。攻撃後に引っ込める立ち回りであればデメリットもあまり気にしなくて済む。
特に、ボルトチェンジを兼ね備えるヒートロトムやライボルトは有名どころである他、ガオガエン等はとんぼがえりと両立した両刀型も成立する。
また、オーバーヒートを1回撃ってとくこうが下がる反動をしろいハーブで1回だけ踏み倒す事もできる。
しかしほのおタイプの特殊攻撃技には強力なライバルもおり、命中・威力とも劣るがデメリットがない「だいもんじ(威力110・命中85)」と、威力90と大分下がるがPPが15と多く命中も100で安定感がある「かえんほうしゃ」が気になるところ。オーバーヒートで2回攻撃する事を想定した場合の威力は、かえんほうしゃよりは高いがだいもんじには及ばない。
しかもだいもんじ、かえんほうしゃには10%ではあるがいずれもやけど効果があるのに対しオーバーヒートには無い。
とはいえ一撃が勝負を分けることも多い対戦においては、物理アタッカーが物理耐久の高い相手(エアームドなど)への対策として採用することもある。
なお第6世代では威力が130に下がったが使用感自体が変わるわけではなく、特に第8世代ではダイマックス技のベースに使うことで以前の威力140を取り戻す上に命中率やデメリットも踏み倒せる。
おまけ
WCS2014マスタークラス決勝ではSejun氏のファイアローが「オーバーヒート」を使ったターンに「こおり」状態が解けているが、これはたまたま運が良かっただけである。
(技でこおり状態を解除する場合、「○○○の×××!」という攻撃に向けてのメッセージが表示されてから、「○○○の×××でこおりが解けた!」が表示される。 Sejun氏の場合、オーバーヒートのメッセージが来る前に「The opposing 파이어로 thawed out!」(相手のファイアローのこおりが解けた!)が先に出ていたことがわかる)
*下記の動画、開始から26分の所を参照のこと。