ベルドルベル
べるどるべる
『急くな聴衆。ゆるりと鎮魂歌を聴いて逝け』
人物
指揮者の服装をした老齢の男性。
当初は鳥を模した仮面を着けていたが、これは自身の手札を察せられない為のブラフの側面も持つ。
自身の理想を追求するにあたって一切の妥協を許さないストイックな性格をしており、後述の自身のエンブリオに対する見解にもそれが表れている。
第三章でMr.フランクリンが引き起こしたテロの幹部格の一人,「クラブ」であり、闘技場の拘束を逃れた強豪マスターの始末に回っていた。
現実(リアル)
本名はオットー・エンゼルバーグ。
作中のリアルでもかなり有名な音楽家であり、彼が手掛けた音楽は有名なものが多い。
彼は幼い時から英雄の生涯を描いた歌劇を描くという夢があるが、長年音楽の作詞を描き続けてきた彼でも満足するものはなかなか描くことは出来ず、途方に暮れていた。
そんなときにインフィニット・デンドログラムの存在に興味を持ち、この世界には自身が理想とする英雄がいるかもしれないと考え、ゲームをプレイ開始。ゲーム内でも音楽家として世界を周り、理想の英雄の物語を描くためのモデルを探している。フランクリンに協力したのも騒乱の中で活躍する英雄を求めていたためである。
戦闘能力
音楽スキルの効果を高める超級職【奏楽王】と、音を利用するスキルを持つエンブリオを組み合わせたビルド。
自身のスキルでエンブリオの能力を底上げし、多様な音響スキルによって相手を殲滅する広域殲滅型。
音なので攻撃速度は音速に達し、振動のバリアを纏う事で防御面も高い。
強化された攻撃スキルの出力は非常に高く、威力・範囲ともに超級にも見劣りしない程。
また、自身の思いを声に出さずに奏でた音楽に乗せて相手に伝えるなどのスキル外の技能も持っている。
弱点は本体のステータスが貧弱なことと、ジョブで低減してもスキルの消費が激しいこと。そのため長期戦やバリアを貫く出力の攻撃は苦手。また音や振動のメタ能力持ちにはなす術がない。
メインジョブ | 【奏楽王】(指揮者系統超級職) |
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【キング・オブ・オルケストラ】
指揮者系統超級職。ベルドルベルのメインジョブ。
支援職である音楽家系統を支援する職で、効果は支援する【音楽家】の能力に依存する。
支援職の支援職とでも言うべき迂遠なジョブであるが、その分スキルの出力は支援系超級職の中でもかなり高めとなっている。
ステータスはMP・SPとDEX以外はほとんど上がらない。
エンブリオ名 | 【四獣奏 ブレーメン】 |
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TYPE | レギオン |
能力特性 | 演奏 |
到達形態 | Ⅵ |
ベルドルベルのエンブリオ。
ケンタウロス・ケットシー・コボルド・ハーピーの姿をした4体のメカで構成される少数精鋭型のレギオン。
初登場時は装備で生物らしい姿に偽装していた。
普段は彼が率いる音楽隊として人々に美しい音楽を奏でるが、戦闘時は彼の指揮のもとにそれぞれが異なる性質を持った音波で敵を殲滅する。
ケンタウロス
弦楽器を弾くストリングス担当。
戦闘においては超音波メスを放ち、対象を切断する。
ケットシー
管楽器を吹くホーン担当。
戦闘では催眠効果のある音波を放つ。
コボルド
打楽器を叩くパーカッション担当。
戦闘では対象を破壊する超振動波を放つ。
ハーピー
鍵盤楽器を奏でるクラヴィール担当。
ベルドルベルが身につけた仮面はハーピーの存在を悟られない為である。
戦闘においては人間では聞き取れない低周波音を放ち、対象の肉体を知らず知らずの内に蝕む。
エンブリオの名が示すように、モチーフはブレーメンの音楽隊。
しかしベルドルベル自身はモチーフとなったブレーメンの話を非常に嫌っている。その理由は暖かい家と食事を盗賊から奪い取り、そこで満足して安住した獣達が、一度は夢を妥協しようとした自分自身と重なるためである。
とはいえ、エンブリオの能力自体は自身の理想とするものとして満足しており、第五章で再登場した際のケットシーとのやり取りから、モチーフとしては嫌っていても、エンブリオとしては嫌っていないことが窺える。
スキル
ジョブ
- 《奏楽王の指揮》:パッシブスキル
【奏楽王】の固有スキル。
仲間の音楽系スキルの効果を数倍にし、MPとSPの消費を数分の一に軽減する。
- 《ファイナル・オルケストラ》:アクティブスキル
【奏楽王】の奥義。
自身のHPの九割と引き換えに、以後の一分間音楽系スキルの効果をさらに十倍化する。
エンブリオ
- 《音響探査》:アクティブスキル
保有スキル。
四体それぞれが音を響かせ、ソナーのように周囲を探る。
例え姿を隠していようとも、実体があるならば必ず見つけ出す。
- 《ハートビートパルパライゼーション》:アクティブスキル
固有スキル。
周辺数百メートルの物体を粉砕し、塵へと返す攻防一体の全周範囲攻撃結界。
展開中はMP・SPを一分間ごとに最大値の4%ずつ消費する。
担当はコボルド。
- 《獣震楽団(ブレーメン)》:アクティブスキル
必殺スキル。
四体のエンブリオを連結させて出力を一体に集中させ、通常時を遥かに上回る威力の音楽スキルを発動する。
その性質上複数の種類を持つ珍しいタイプの必殺スキルで、作中ではパーカッションとホーンを披露している。
- 《獣震楽団・管楽器(ブレーメン・ホーン)》:アクティブスキル
【ブレーメン】の必殺スキルの一つ。
ケットシー型のホーンに力を集中させてスキルを使用する。
あらゆるレジストを無効化し、旋律を聞くものが自ら命を差し出す(自殺する)【魅了】の極致。
ただし相手の自殺方法は指定できないため、相手が保有する防御系スキルなどによっては自動自殺に失敗することもある。
- 《獣震楽団・打楽器(ブレーメン・パーカッション)》:アクティブスキル
【ブレーメン】の必殺スキルの一つ。
コボルド型のパーカッションに力を集中させてスキルを使用する。
衝撃波の極みであり、放たれた衝撃波は対象の原型も残さず粉砕する。
- 《獣震楽団・弦楽器(ブレーメン・ストリングス)》:アクティブスキル
【ブレーメン】の必殺スキルの一つ。
ケンタウロス型のストリングスに力を集中させてスキルを使用する。
詳細不明だが超音波メスの極み。
- 《獣震楽団・鍵盤楽器(ブレーメン・クラヴィール)》:アクティブスキル
【ブレーメン】の必殺スキルの一つ。
ハーピー型のクラヴィールに力を集中させて、スキルを使用する。
詳細不明だが低周波の極み。
来歴
フランクリンの指示の下、決闘都市ギデオンに滞在しており、外伝「ギデオンの休日」では音楽家として活動していた。
フランクリンによるテロが開始された際はクラブの幹部としてマスクド・ライザーを始めとした王国の実力者達を相手取って掃討に周っていた。そして、フランクリンの指示でマリー・アドラーと交戦、ジョブスキルで強化されたエンブリオの攻撃によって彼女を翻弄するが、絶影の奥義で必殺スキルを回避したマリーに徐々に追い詰められ、最後は彼女との必殺スキルの応酬の末に敗北、額をアルカンシェルで撃ち抜かれてデスペナルティとなった。
騒動終結後は自身が求める理想の英雄を探すために叡智の三角を脱退、クランメンバーに自身の作曲した音楽を残してフリーのマスターとなった。
余談
アニメでの初登場シーンでは美しい音色の音楽を奏でていたが、WEB版ではマジンガーZのオープニングをオーケストラアレンジしたものを披露していた。