概要
CV:飛田展男
ジェイル
キメラアントの師団長。
高飛車で嫌味な性格。部下に対しても地位を盾にして威張り散らしていた。
女王の死後、配下の蟻を引き連れて自らが王になるため放浪の旅に出る。
(ネーミングの元ネタは、デビュー時代のジャンプ連載作家としての同期である井上雄彦の初連載作品『カメレオンジェイル』からか?)
メレオロン
放浪中に人間だった頃の記憶の断片を取り戻す。名前も人間の頃のものに戻した。
性格も変わり、陽気でノリがよく、かなり砕けた口調で喋るようになった。
蟻の特性は完全に無くなり、外見以外はほぼ人間といって差し支えがない。
ヘビースモーカーで携帯灰皿を持っている。
王に殺されたペギーが自分の里親だったことを思い出し、目の前で殺されて喰われた恨みを晴らすため復讐を誓う。
ゴンに底知れぬ力と恐怖を感じた彼は、王を倒すため協力を求める。相手がお人好しのゴンだったのもあってすんなり話が進み、討伐隊に加入する。
念能力
特質系能力者
メレオロン自身の戦闘力は極めて弱く、キメラアントの中でも最低レベル(銃弾で死ぬような雑務兵と同等であると語っている)である。
透明能力(仮称)
カメレオンらしく、自分を(衣服諸共)視認できなくする能力。
感知されなくなるのは視覚だけで、音や足跡、円などでメレオロンを見つけることは可能である。しかも喫煙癖のせいで匂いでもバレやすい。
作中の基準ではかなりアテにならない能力だが、実際第二の能力が本命で、こちらは「この程度の能力でしかない」と思わせるブラフとして扱っている。
なお、この能力はラモットによる念の選別が行われる以前から使うことができた。そのため、コアラのキメラアントに対して「オレに(人間回収を)やらせれば敵を暴れさせることもなくスマートに捕獲できる」(キメラアント全種の保有する神経毒との併用か)と語っているシーンがある。
神の不在証明(パーフェクトプラン)
自身が呼吸を止めている間は、誰にも自分の存在を気付かれない能力。
気配や音、触った感触、匂い、果ては円での感知など、メレオロンの存在を知る為のあらゆる認識がスルーされる。メレオロンによれば「『影が薄い』『存在感が無い』という現象を極端にしたような感じ」らしい。
ただしメレオロンの体から離れた残り香や血痕などは認知されるため、能力発動中でも「誰かがいる」ことを察知される場合はある。
また感知できなくても直に触ること自体は可能なので、敵の放つ攻撃に当たる危険がある。
メレオロンが呼吸を止めることができる時間は最長で2分程度である。
発動している最中に息を止めたまま即死した場合にはどうなるのかは不明。
キルアは「能力が解除される」か「死後強まる念として誰にも認識されないままになる」のどちらかと推測している。
『ドラえもん』に登場するひみつ道具で例えると、透明能力が「透明マント」、こちらが「石ころぼうし」(ただし石ころぼうしは血痕や足跡など本人の存在を示すものは帽子使用者から離れていたとしても全て無視される性能であり、周りの人間が「誰かがそこにいる」という発想に至ることすら無い為、石ころぼうしの方が遥かに強力である)。
知られていないことが大きな武器になるため、他人に教えたのはゴンが初めて。結果的には討伐隊全員に周知しているが。
当初はこれでジャジャン拳を王に叩き込む目論見であったが、討伐隊の計画の関係上、実際には主にナックルとコンビを組む形になった。
神の共犯者
「神の不在証明」発動中、メレオロンが手で触れている者にも「神の不在証明」の効果が連動する。
共犯者の念にも効果がある為、能力を使っても認識されない。
共犯者が呼吸を止める必要はないため、メレオロンに向けて喋ることができる(勿論周りには聞こえない)。
なお、こっちは「かみのきょうはんしゃ」と普通に読む。