マナカ・ケンゴ(ウルトラマンデッカー)
でっかーのまなかけんご
第7話「希望の光、赤き星より」から準レギュラーとして登場。
「変身可能な前作主人公」という立ち位置を存分に生かし、実質的なデッカーにおけるサブトラマンポジションともなっている。
第7話「希望の光、赤き星より」
物語開始時には宇宙開発の為に火星でアキトらと共に活動していたが(火星に戻った際に再び植物学者として活動している)、宇宙浮遊物体スフィアによって地球と遮断され、混乱する火星を旧GUTS-SELECTの仲間達(地球に残っていたユナとマルゥルを除く)と共に守り続けていた。
そんな中、『トリガー』で出会ったユザレとは異なる別のユザレから「ウルトラデュアルソード」と4枚の「ウルトラディメンションカード」を託され、その際に復活したメガロゾーアのビジョンを見た事で地球に更なる危機が発生することを悟り、アキトから託されたスフィアのカードを使ってバリアを強引に突破し地球に降り立つ。
新生GUTS-SELECTの間では初代メンバーであることもあって有名人であり、デッカーの変身者であるアスミ・カナタにも知られていた。
故に初対面の際にトリガーの変身者である事実を彼から驚かれるが、当のケンゴの方も新たなウルトラマンの変身者がGUTS-SELECTの後輩隊員だった事に意外そうな表情を見せている。
例によって、お互いの事は周囲には秘密と話し合って決めており、また、地球に戻ってきた手段を正直に話すと自分の正体を白状することになる(※1)ため、言い訳に苦心しつつ「アキトが作った凄い装置を使ったが、壊れてしまい今は使えない」と嘘と事実を混ぜた説明でムラホシ隊長に何とか弁明している。
会合後、個室にてカナタと情報交換を行い、デッカーに関する考察や、かつて出会った他のウルトラマンのことを語るなど談笑しつつ、束の間の休息をとっていたが、遂にスフィアメガロゾーアが地上に出現。
以前とは違い、イグニスことトリガーダークは不在でトリガートゥルースにも変身できず、初代GUTS-SELECTの仲間達も側にはいなかったが、あれから更に心身共に成長していたケンゴは一切怯まず、新たな仲間であるカナタことデッカーと共に立ち向かった。
ウルトラデュアルソードを初めて実戦で振るい、後一歩まで追い詰めるのだが、土壇場で基となったカルミラまでもが復活している事に気付き攻撃を躊躇、撤退を許してしまう。
第8話「光と闇、再び」
前述の件をカナタに問われ、カルミラのことに加え、「みんなを笑顔にする」という自分の夢を語る。
そんな中、街でルルイエに似た花が咲き多くの人々が夢の中に囚われる事件が発生し、再会したユナから調達してきたと思われる旧GUTS-SELECTの装備に着替え作戦に参加。
途中で出現したスフィアメガロゾーアに対しては、デッカー・ミラクルタイプやユナが絞り出したユザレの力の残滓の援護もあって遂にカルミラを救出し、長年の憂いを晴らすことができた。
事件後は戦う理由に悩むカナタにウルトラデュアルソードとトリガーのウルトラディメンションカード3枚を預け、一緒にバリアを抜けるため現れたカルミラを連れて火星に戻っていった。
第19話「月面の戦士たち」
デッカーと共に月面でギャラクトロンMK2と激突。
盟友ウルトラマンゼットの因縁の敵でもあるヤプールの罠に立ち向かう事となる。
ヤプールの罠で地球外に出されたカナタを救い、その後はかつてTPUとシズマ財団が宇宙開拓の前線基地として使用していた月面基地でカナタと情報交換を行い、カナタから救いたいやつについて相談されると、「スマイルスマイル」と彼らしい言葉で励まし火星で出会ったカナタの両親から受け取ったメッセージ入りのデバイスを渡した。
その後にヤプールの襲撃を受け、怪獣キーで基地の警備ロボを退けるもカナタとはぐれ、スフィアに誘拐されてしまう(この時、エタニティコアも含めた過去の記憶をスフィアに読まれている描写がある)。直後に等身大デッカーに救出された後、ヤプールとギャラクトロンMK2を撃破。
ギャラクトロン戦後、カナタにこの力は地球を守るために未来のユザレから託されたものだからと再びカナタにデュアルソードとトリガー、スフィアのウルトラディメンジョンカードを渡し、カナタを地球に戻るのを見届け、故郷の火星へと戻った。
第23話「絶望の空」
トリガーに変身した状態で、アキトが検知した異常なエネルギーの調査としてそれが観測された地球付近に来訪すると、スフィアの大玉が出現し、すぐさまグリッターへチェンジし交戦を開始した。
第24話「夢の果て」
スフィアオベリスクが破壊された事により地球を覆っていたバリアが消え、マザースフィアザウルスに叩き落され地球上に落下。既に満身創痍の状態であり(スフィアバリアを巡る攻防を考えると最大、数時間は戦っていた可能性もある)、テラフェイザーから吸収したエネルギーで得たTRメガバスターを受けて瞬殺され、ボロボロの状態でケンゴの姿に戻った所をイチカとリュウモンに目撃され、彼らにトリガーの変身者だと知られる。
そして、デッカーとテラフェイザーをも退けたマザースフィアザウルスはエタニティコアへの干渉を開始し、10年前のメガロゾーア戦と同様、至る所からコアの光が溢れ出す。
宇宙消滅の危機が再び到来した事に気付いたケンゴは愕然とするも、その直後に今度はスフィアに蝕まれたカナタが命の危機に陥ってしまう。
第25話「彼方の光」
カナタを救いナースデッセイに戻った後、リュウモンとイチカ、ハネジローと情報共有し、最初のスフィアメガロゾーア戦でエタニティコアの存在に気づき次に月面で自身の記憶から情報を得たと推察した。その後は、カナタが得たマザースフィアザウルスの弱点を元に作戦を立案し、その過程でどさくさに紛れてムラホシ隊長とカイザキ副隊長にカナタのサプライズという形で自身がトリガーである事を明かし、張り詰めていた場の空気を和ませた。
カイザキ「…マナカさんが…『ウルトラマントリガー』?!」
カナタ「イエー!大成功ー!驚きました?」
ケンゴ「すいません…!カナタ君がどうしてもって…」
そして始まった最終決戦では、再び旧装備に着替えて参戦。グリッターに変身し(初の直接変身)、マザーのコアに触れエタニティコアのエネルギーを吸収して光エネルギーへと変換それをカナタに託し、デッカーへの変身を可能にさせた。その後は時間を置いていない為に再変身が出来なかったのか、地上で援護(今回はGUTSスパークレンスではなく、セレクトハイパーガンを使用)して戦いの結末を見守り「光であり人である」という言葉の通り、変身中と解除後ともに新生GUTS-SELECTと最終決戦を戦い抜いた。
カナタの「この先のことは分からないけど目の前の事に集中して歩み続ける」という決意を聞いて、「いいんじゃないかな!」とケンゴなりのエールを送り背中を押した。ふと空を見上げると、スフィアバリアが解けたことで地球に帰れなかった人達を乗せた宇宙船が地球に戻って来る事に気づき、新生GUTS-SELECTメンバーと一緒に手を振っていた。
※1…ただし、火星での戦いでは、逃げ遅れた少女(アキトが保護していた)が見ているにも関わらず躊躇することなく変身していたことから、スフィアの猛威に晒されている火星では彼の秘密は既に公のものになっている可能性がある。
スフィア襲来以前の8年前の最後の怪獣災害を乗り越えたことで風格が出てきており、トリガー本編時の人懐っこさを残しつつも精神面は2年に渡る激戦をくぐりぬけたことでウルトラマンとしてもマナカ・ケンゴとしてもより逞しくなっている。
後輩であるカナタが思い悩んだ時には「スマイルスマイル」と勇気づけながら戦う理由を見つけるための手助けとして未来からのユザレから託されたウルトラデュアルソードと自身の力が込められたウルトラディメンションカードを託したり、アガムスのことで悩んでる時には火星で会ったカナタの両親のメッセージが入ったデバイスを渡して答えを探す手助けをしている。
また、『トリガー』本編では見せなかった生身での肉弾戦も披露しており、ゾンボーグ兵やスフィアソルジャー相手に立ち回った。この際、同じく本編では披露しなかった怪獣キーによるガッツスパークレンスでの戦闘も行っている。
第19話でカナタにウルトラデュアルソードを改めて託す際に未来のGUTS-SELECTユザレと発言していたことから、カナタからデッカー・アスミの事、そしてスフィアの正体とデッカーの力の所以を聞いていると思われる。