概要
漢字で表記すると『大破邪呪文』となる。
大魔王バーン曰く『人間の神が太古に残した置き土産』とのことで、本編序盤にてアバンやポップが使用した破邪の呪文『マホカトール』の更に上位に位置する呪文である。
ちなみに破邪の呪文は本来なら賢者にしか使えない呪文とされており(勇者のアバンと魔法使いのポップが使用できたのは例外及びイレギュラー)、作中でミナカトールを習得できたのはレオナのみである。
更なる詳細
地面に光の五芒星魔法陣を描き発動する呪文で、呪文の発動後に使用者がその場を移動しても五芒星魔法陣が残っている限り破邪の光が維持されるのも『マホカトール』と共通している。
しかし『効果範囲』に関しては正反対で、マホカトールが『五芒星魔法陣の範囲内を浄化し邪の力から守る』のに対し、ミナカトールは魔法陣を中心として、広範囲に破邪の聖なる力を放出する。その効果範囲内の魔物を弱体化させる効果もあるが、高レベルの魔物を大幅に弱体化させるのは無理である。
更に、作中でのレオナのセリフによると『使用者が同じ効果範囲内でミナカトールを再使用し、破邪の効果を重ね掛けするように強化する』という使い方はできないようである。
呪文の発動自体は他の呪文と同じく使用者一人でもできるのだが、効果範囲及び効力もさほどではない。この呪文が強い効力を発揮させるには『強い心を持つ仲間が複数人集まって協力して発動すること』が必要で、特に最大限に効力を発揮させた。いわば『真のミナカトール』として発動するには使用者を含めた『強く清らかな心』を持つ5人が揃い、それぞれが聖なる力を高めるアイテム(作中ではアバンのしるしが使用された)を持って基点となり光の五芒星として魔法円を描くのが必須である。
なお、求められるのはあくまで『心の強さ』なので、呪文を扱えない戦士等でも、真のミナカトールの発動に必要な『『強く清らかな心』を持つ者』になることができる。
作中でのミナカトール
本編終盤にて、大魔王バーンの魔力で形成された結界により、ルーラでの出入りが不可能であるバーンパレスに侵入する作戦を立てた際にカール王国の女王であるフローラの発案で、『フローラは本編開始前の頃にアバンから貰ったアバンのしるしをレオナに渡して『5人目のアバンの使徒』にし、そのレオナとアバンに正式に認められアバンのしるしを受け取ったダイ、ポップ、マァム、ヒュンケルの5人でミナカトールを発動し、それにより結界をかき消してバーンパレスにルーラで乗り込むこと』が決定する。
そしてそのための第一段階として、レオナはミナカトール習得のため『破邪の洞窟』へマァムとメルル、フローラと共に挑み、見事習得に成功する。ちなみに洞窟からの帰還はミナカトールを不完全な形ながら発動した上でフローラのリレミトで行った(通常、破邪の洞窟ではリレミトが使えない)。
そして作戦の決行日当日。魔王軍によって囚われの身となっていたヒュンケルとクロコダインの救出に成功し、その場(具体的にはバーンパレスの真下とも言える位置)で5人のアバンの使徒でミナカトール発動に取り掛かる。
だがその中でポップが自分だけアバンのしるしが光らない(それによりミナカトール発動の為の光の五芒星が形成されない)事で苦悩し、それが大きなピンチを招いてしまうも、メルルの決死の覚悟による行動によりポップもアバンのしるしを光らせることに成功し、それにより真のミナカトールが発動した。それは目的であったバーンパレスに張られた出入りを阻む結界の解除どころか
- バーンパレスの移動そのものを封じる。
- ザボエラが呼び出した魔界のモンスター達を大幅に弱体化させる。
という嬉しい副産物とも言える結果ももたらした。
なお、この真のミナカトールの効力はダイ達がバーンパレスに侵入してからも長く続き、本編最終盤にてバーンが『ピラァ・オブ・バーン』を投下して魔法陣が破壊された時に消滅した。
関連タグ
作中で発動に必要な光の魔法陣を形成した5人のアバンの使徒
アバンのしるし:ミナカトール発動のキーアイテム