概要
本名は矢野翔太。徳島県出身、京都大学卒業。本業は徳島県県庁で働く公務員(参照)(東京地裁R3ワ29453号より)。
経歴
2chコテ時代
必死チェッカーによると2008年1月29日から「青識亜論 ◆GJwX8m7K0g」としての活動を始める(参照)。
ニュース速報+、東亜+などに出没していた。
SNS進出
2014年ごろからSNSに進出。Twitter上で「表現の自由」を支持する言論活動を行っており、その肩書きについては「ネット論客」と紹介されている。
フェミニスト(特に、Twitter上で活動するツイフェミ層)による表現物に対する攻撃に非常に批判的な姿勢で知られており、フェミニストに関係するネット上の事件に様々な形で関わってきた。この関連で、大田区議員のおぎの稔と密接な関係を持っている。
Twitterのヘッダーやアイコンには「ヴォル子(青識自身は『ヴォル子さん』とさん付けで呼ぶ)」という名前のキャラクターのイラストを用いており、青識自身のアバターとして使われることもある。
なお、石川優実との討論会では、石川の「ヴォル子さんは何かのキャラクターなんですか?」という質問に対して、「(アカウントを立ち上げた当時)『ニャル子さん』が流行っていて、ニャルラトホテプが擬人化できるなら思想家を擬人化してもいいだろうと思い、ヴォルテールを擬人化した」とコメントしている。
対立者との議論に積極的で、時に小さな誤りを認めることはあるものの、大筋で自分の主張と信念の正しさを信じ切っており、相手の主張の誤りを指弾することに躊躇がない強硬派と目されていた。
が、現在は下記のマッチポンプによるなりすまし行為が発覚してからは無能な味方、人間のクズと見下されている。それ以前から議論のための議論をしたいだけとか2chのノリでレスバしたいだけと揶揄されていた(ゴドウィンの法則にならないのが救いか)。
活動など
特に2019年はメディアに登場する機会が多かった。
2019年11月16日に、元グラビアアイドル・女優で、現在はフェミニストとして活動する石川優実との討論会「これからの『フェミニズム』を考える白熱討論会」に出席。
同年11月22日および12月31日にAbemaTVのAbemaPrimeにて、フェミニズムをめぐる問題について、顔出しで議論に参加した。
なお、同年10月に青識は「フェミニスト(を自称する人物)によるハラスメント」を「フェミハラ」と名付け、ハッシュタグをつけて積極的に発信するよう呼びかけており、メディアへの登場が増えたのはこれらの発言の影響を受けてのものと思われる。
2020年12月には、ファミリーマートのPB「お母さん食堂」の改名を求める署名がされた時、全く無関係の不二屋の「ミルキー」(※「ミルキーはママの味」のキャッチコピーで知られる)に対し「パパのミルク味」も出してほしい、という署名を署名募集サイトchangeで提案した(後に謝罪し撤回)。
「お母さん食堂」の改名を求める理由として「『お母さん』に限定した表現はジェンダーバイアスを助長する」というものがあり、青識はこれに対するカウンターとして「では『お父さん』ならどうか」という意図で選んだと見られる。
サイトには「「パパのミルクは苦い」「パパのミルクは臭い」などの差別的な、心無い偏見をぶつけるすべての人に私の言葉を届けたいと思い、署名を立ち上げた次第です。」といった強烈な文言を投稿しており、これについて無関係な企業やその商品を巻き込むのは如何なものか、と批判も多かった。
2020年夏頃に、Wikipediaの自身のページを編集していた可能性が指摘されたが、本人は「荒らしへの対応として自己編纂を行った」という趣旨のコメントを残している。
なりすまし行為によるマッチポンプ疑惑とその批判
2022年5月8日、運用していたTwitterアカウント青識亜論@BlauerSeeloweが何らかの理由で凍結。そこで「避難所」として元々持っていた別アカウント冷凍シーライオン(青識亜論)@Frozen_Sealionを運用させ始めた。(※冷凍は凍結のこと、シーライオンについては、過去に青識の言動が、慇懃無礼に「どうして?根拠は?」と些細なことで相手を問い詰め続け、故意に怒りを爆発させようとする「シーライオニング」という行為にあたるのではないか、という指摘があったことをネタにしたものと見られる)
元々青識は2015年ごろに「青識亜論としてのアカウントを立ち上げたのと同時期に、情報収集を目的に『表現規制派』というスタンスのアカウントを開設しており、そこではフェミニストや表現規制派との交流もある」という主旨のツイートを投稿している(青識亜論さんの「「表現規制派」のアカウントも作っている」発言が波紋を呼ぶ)。この時はアカウント名は明かされず、また「情報収集が目的というのであれば、わざわざ表現規制派を標榜する必要はないのではないか」という批判もあったが、青識自身は「(規制派の意見を)シミュレートして、そのロジックを学ぶというのは無意味ではない」としていた。
そしてこの別アカウントへの移行を機に、青識が エニシ@KitanoEnishi というアカウント名でフェミニストへの「なりすまし」(※便宜上「なりすまし」という表現をするが、「青識亜論」が表現の自由派のなりすましである可能性もある)をしていたことが発覚した。
エニシは2015年ごろから表現規制論者、ツイフェミとして活動していたことが確認されており、これは先述の発言とも時期が一致する。
2021年3月ごろに現在のアカウントに移行してからは「社会学専攻の女子大生フェミニスト」を自称し、「私は今回の北村先生の勇気ある言葉に触発されてこのアカウントを作りました」(※北村先生=文筆家・批評家の北村紗江のこと。北村は2021年3月に男性研究者から受けた誹謗中傷について公表しており、これを受けてのものと見られる)と自己紹介を綴っていた。
青識亜論=エニシが発覚してから、青識として批判をした相手やコンテンツを、エニシが擁護する(あるいはその逆)などのマッチポンプと見られるツイートが数多く見つかった。中には、エニシがPixiv内の企画である「牧場学園」(※R-18タグを付けて適切にゾーニングされているコンテンツ)を小田急線刺傷事件に絡めてバッシングし、表現規制を訴える裏で、青識はそのような(「見ない権利」としてゾーニングされているはずのものを無理やり表に出そうとする)手法で炎上を促そうとする表現規制派に批判的な投稿を繰り返すというダブルスタンダードかつマッチポンプともいえる言動があった(青識亜論氏がなりすましフェミ垢でR-18でゾーニングされているpixiv作品をtwitterに引っ張り出して批判していた件)。
青識は、「エニシ」としての活動はフェミニスト・表現規制派に関する(内部からの)情報収集や思考実験が目的であるとした上で「フェミニストアカウントとして観察したり、発言をしてみることについては、一切倫理的問題はない」と言及。さらに、「また新しくフェミニストアカウントを作って活動するつもりだ」と明言している。
しかし、一部の発言(「牧場学園」批判など)については故意に炎上を招くという意味で適切な手法ではなかったと認め、「無関係なクリエイターを巻き込みかねないものであり、そうした危険な発言をした点については重ねて謝罪いたします」と謝罪コメントを発表している(ツイート)。
なお、R-18カテゴリで投稿され、適切にゾーニングされているはずの「牧場学園」のリンクとともに批判するコメントを載せてツイートしていた件については、リプライに応じる形で「Pixivの公式機能を利用した適切な引用であるから問題ない」「(リプライの送り主がツイフェミで、『月曜日のたわわ』の広告などを疑問視しその画像をツイートしていたことに絡めて)たわわの画像貼りまくってるのはいいんですかね」とコメント。さらに、「公式の機能であればゾーニングを破って(表に出すのは)いいのか?(過去に青識が適切なゾーニングを破って表に出すことを批判していたはずの)フェミニストが同じことをしても文句を言わないのか?」と質問された際には、「Pixivは年齢制限を満たすアカウントにログインしていないとR-18作品は表示されないので、公式でゾーニングされているのと同じ」とどこかはぐらかすような発言をしている。
「牧場学園」の発起人・原作者である「あぶぶ」もこの騒動について反応。あくまで静観の立場を示したものの、青識と交流のあったおぎの稔の対応が、当初青識を擁護するもの(※のちにおぎのは騒動にまつわる全てのツイートを削除している)であったことを踏まえこれを批判している(→青識亜論さんがなりすましアカウントで燃やそうとしていた絵師の あぶぶさんが騒動に言及)。
「なりすまし」行為には青識の意見に否定的であった表現規制派だけでなく、これまで青識の意見を支持し、表現の自由派の急先鋒として評価してきた側からも批判されることとなった。
なりすまし、および青識の「次も同じことをする」という宣言にによって、青識の言論の信頼は大きく損なわれ、さらに表現規制派やフェミニストを自称するアカウントの言論にも悪影響を及ぼしたという意見も多い。
また、過激なフェミニストたちからの理不尽な攻撃に対する名誉回復として署名運動を行ったバーチャルYouTuber戸定梨香をはじめとするクリエイター・コンテンツや、過去に討論を行った相手にも多大なダメージを与える結果となり、青識の支持者を含めた表現の自由派の活動だけでなく、青識が支持を表明するサブカルチャー(オタク文化)全体の活動や評価を大きく下げるものになるのではないか、と考える人もいる。
あるはてな匿名ダイアリーの投稿では、「何らかのカテゴリーに対するなりすまし行為を許せば、その〈なりすまされたカテゴリー〉に対する批評自体が不可能になってしまう。『フェミ』へのなりすまし宣言を見過ごせば、今後は『フェミ』を対象にした批判はできなくなる。全ての『フェミ垢』に対して、いわゆる『切断処理』を、批判者側がやってしまうことになる。そのことをわかってんのかな?」と青識の行為について「ある事象への批評そのものへの影響」を挙げて非難されている。(→参照)
その事もあってか、かの人物は青識と「対話(引用RTとリプライ)」したユーザーは問答無用でブロックする方針を取っている。それによって、フォロワー数が1万9千を切ってしまった(2023年1月時点)。
この件は俗に青識対話罪と呼ばれ(命名者は他ならぬ上記の人物本人)、支持者の間でも賛否用論である。
本件に関しては「ツイフェミ」、「なりすまし」の記事および記事内の「釣りフェミ」の節も参照のこと。