概要
2020年(令和2年)4月1日に活動開始。
東京都・大田区議会の荻野稔議員が、バーチャルYouTuber(Vtuber)として動画配信を行うために制作された。
自称「議員系Vtuber」とのことだが、現状おぎの以外で議員系を標榜するVtuberは確認されていない。
なお、議員の方も選挙活動やSNS等において「おぎの稔」の表記で活動しているが、議員としては「みのる」、Vtuberとしては「みのり」と読むと区別されている。
初代(Ver.1およびVer.2)デザインは大田区在住の漫画家・伊東ライフが担当。二代目(Ver.3)のデザインはウィッチ・ダリ・スイートが担当している。
どちらも白髪もしくは銀髪の美少女で、セクシーにアレンジされた和服を着ている。初代はショートボブ、巫女服風のノースリーブ着物とミニ袴、髪の毛と同じ色の狐耳と尻尾で、頭身が低めのムチムチした体型が特徴であったが、二代目は大幅にイメージが変わり、メッシュの入った長髪にスリットの大きく入った着物風ドレスで、耳と尻尾はなくなり、体型も頭身の高いすらっとした体型になっている。
また配信のBGMは同じく大田区在住のビートまりお率いるCOOL&CREATEが主に手掛けている。
バーチャル美少女ねむのプロデュースにより、3D化&VRデビューを果たし、活動を広げている。
VTuberとしての配信は、主に若者層に大田区の魅力、政治・社会問題などを語っていくことが目的である。
得手としている政治・社会問題は、マイノリティや表現の自由に係るものなど。政策や議会活動を漫画(参考)やSNSを活用し、積極的に広報活動を行っている。
また、VRChatなどを通しての活動を積極的に行っており、バーチャル空間(VR)での同人誌即売会の公式配信で案内役を務めたことも(参考)
トーク系の他には、DeadbyDaylightを始めとするゲーム実況や、VRChatなどに関連する動画を投稿している。
政治家「荻野稔」として
1985年(昭和60年)11月生まれ。アミューズメントメディア総合学院卒、慶應義塾大学経済学部(通信課程)在籍。
リーマンショックの煽りを受けた世代であり、非正規雇用、日雇い派遣の現場を経験している。またNPOに参加して障害者支援の現場に携わった。
2010年(平成22年)にコンテンツ文化研究会のメンバーとして、東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案の否決に関与したことがきっかけで政治の世界を志し、議員秘書を経て2015年(平成27年)に維新の党から大田区議会議員選挙へ立候補し当選。2023年6月現在は3期目。
漫画・アニメ・ゲームに造詣が深いオタクであることを公言し、自他共に認める「オタク議員」である。
コミックマーケットにも「オダギイン」の名前でサークル参加しており、スマホゲーム「Fate/GrandOrder」の同人誌を頒布していた。
上記のVtuber活動以前からSNSを積極的に活用し、情報発信や各種クリエイターを含めたオタク層との交流を行っている。