概要
CV:間島淳司
迷宮都市オラリオに存在する零細探索系ファミリア【タケミカヅチ・ファミリア】の主神。
ヘスティアやミアハとは、天界での故郷こそ異なるものの、下界に来る以前からの付き合いとの事。ヘスティアからは「タケ」と呼ばれており、彼女に土下座を教えた張本人。
神物像
弥生時代風の極東衣装(『神会(デナトゥス)』では袴)を身に纏っている男神。
基本的に誠実で面倒見の良い人物であり、自身の眷族だけでなく神友であるヘスティアやミアハの眷族達の事も自分の事の様に気遣ってくれる懐の広さの持ち主。
一方、聡明さと思慮深さも持ち合わせており、下界の人間達の国によって異なる文化や価値観、風習がある事にも理解を示しており、それらに理解を示せない事が無用な諍いや対立を招いしてしまう事もあると諭す一面も持ち合わせている。その為、『意思疎通が可能なモンスター』である【異端児(ゼノス)】の存在が発覚した際も、頭ごなしにそれを否定しようとしたヘファイストと異なり中立性を保とうとし、彼等と心を通わせた命の想いを尊重している。
この様に内外共においてイケメンの為、神を始め異性にやたらモテるのだが、それによって他の僻み根性丸出しな男神達からやっかみや嫉妬を向けられており、『神会』の任命式で容赦なくイタイ二つ名を付けられており、頭を抱える事になっている。
超越存在(デウスデア)達は、基本的にヒトの世で暮らすにあたって神通力(神の力)に制限がかけられ、フィジカル面もただの一般人レベルにまで低下させられている(ダンまち世界の神々全員の約束事であり、破れば神界に即時強制送還される)身で、「身体能力や体力の差によって自身の方が疲労が激しい」というハンデを持つ。
しかし、自身の場合は何億年もかけて剣術・槍術・弓術等は言うに及ばず無手の体術や忍術に至るまで、ありとあらゆる武芸・戦技を極めている『正真正銘の武神』である。その為、幾度も迷宮に潜って死線を越え、度重なるステイタス更新やレベルアップにより超人的なレベルまで肉体が鍛えられた冒険者達を、純粋な戦技の模擬戦で子供扱い出来る程の実力を備える正に益荒男であり、同じ戦いの神でも軍神であるアレスは武力はさっぱりだったりする(というより、アレスの方が戦争好きの割に弱過ぎるとも言える)。『派閥大戦』開戦前においても、ヘスティアからどこまで戦えるか尋ねられると、「第二級冒険者までなら20人、第一級冒険者なら1人は投げられる」と答えた結果、男神達に「もうお前、前線行って戦ってこいよ」とツッコまれた。
人に技を教えるのも非常に上手く、自身のファミリアの眷族達はLv.やステイタスこそまだ低い身であるものの、武神である自身からの教えを直に受け「技」や「駆け引き」の重要性を身に着けている事で、Lv.のステイタスを限界以上に引き出せる実力を備えている。それにより、ヤマト・命はLv.2の身でありながら単独で下層のモンスターを撃破する事が可能となっており、カシマ・桜花に至っては下層の階層主であるアンフィス・バエナの首の一つを跳ね飛ばし、ヒタチ・千草も深層の希少種である大蛇の井戸(ワーム・ウェール)の備えている孔を正確に潰す精密射撃能力を持つ等、大半のLv.2の冒険者では絶対に出来ない事をやってのけている。これらの実績を出している為か、『恩恵(ファルナ)』を受けている冒険者の殆どがLv.によるステイタスに依存しきっていて、努力や気合、成し遂げようとする強い信念によって己の技を突き詰める事よりも、一朝一夕に都合良く上がる訳では無いステイタスの更新やランクアップにばかり拘っている現状に嘆いている(皮肉にも、【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】といった上位派閥の第一級冒険者の多くに、これが当てはまっている)。
ファミリアの主要構成員である命、桜花、千草の三人は、彼が庇護していた「子」が成長して眷族となった経緯を持つ(命は後に【ヘスティア・ファミリア】に移籍)。命達の世話は他の神々と共に見ており、この内の一人はツクヨミという女神である。
オラリオでファミリアを構えたのはごく近年からのことで、それまでは極東で自らが庇護した子供たちと共に暮らしていた。下界に降りた神としても新参のため、周囲(主にヘルメス)からはよくからかわれている。
まだまだ発展途上の貧乏ファミリアの主神の為、神友のヘスティア同様バイトで生計の手助けをしている。ヘスティアとは別の店でジャガ丸くんを作っており、彼女の方が売り上げがいい為に、対抗意識を抱いてるらしい。しかし、それ以外に関する関係は良好で、自身の眷属であった命を一時的に改宗させている事もあってか、【ヘスティア・ファミリア】が迷宮(ダンジョン)を長時間潜るときは、彼等のホームである「竈の館」で留守を担当している(本人は命もお気に入りの檜風呂も楽しめるから、たいした事は無いと語っている)。
自らが育てた子の一人である命に異性として愛情を向けられているが、タケミカヅチ自身がその辺に鈍い朴念仁である事や、命の事を「一人の異性」ではなく「育てた娘」として見ている父性感が強い為、「にぶちん男と片思い娘」のラブコメめいた騒ぎになる事もしばしば。
サンジョウノ・春姫とも彼女の幼少期に面識があり、幼い頃は窮屈な思いをしていた彼女を憂いて、命たちに屋敷から連れ出して一緒に遊ばせるよう指示していた。この後、春姫の家の者には土下座したという。神なのに…。