「大丈夫、安心して。海は全てを柔らかく包み込んでくれるもの」
プロフィール
“愛情”という思考のAIが形成した存在。
相手の心配を先に汲み取るなど、すべてを愛し、優しく見守る、三女神らしい包容力を持っている。
それでいながら、甘やかすだけではなく時には相手を試すような言動もするが、それらも成長を願って、という愛情のひとつ。
(公式ポータルサイトより)
概要
2023年2月22日のぱかチューブで公開されたウマ娘。モデルはサラブレッドの三大始祖の一頭・「ゴドルフィンバルブ」。ウマ娘の世界では女神像のモデルとなったウマ娘である。
ヒミツではアニマルセラピー(特に猫)を指導に活用するが自身も1番癒されていることが明かされるが、これは史実における猫好きのエピソードを反映したものだろう。
三大始祖「ゴドルフィンバルブ」(ゴドルフィンアラビアン)
現存のサラブレッドの血統を記録の残る限り、「父の父そのまた父」というふうに遡っていくと必ずたどり着く3頭の種牡馬。その1頭がゴドルフィンバルブである。
ゴドルフィンアラビアンの呼び名のほうが一般的だが、これは元々はアラブ種(アラビア半島原産)と考えられていたためである。現在ではバルブ種(北アフリカ原産)だったのではないかとも言われており、それを基にゴドルフィンバルブという呼び名がある。三女神として登場するウマ娘の育成シナリオ「グランドマスターズ -継ぐ者達へ-」はセガの競馬メダルゲーム『STARHORSE4』とのコラボシナリオであり、同作内では「ゴドルフィンバルブ」の名称であるため、こちらに合わせたというのが妥当だろうか。
ダーレーアラビアン・バイアリータークと共に三大始祖と呼ばれる馬たちの中でもっとも遅く、1729年にイギリスに輸入されたらしいが、その生涯について信頼できる資料は少なく、かなりの部分が謎に包まれている。サラブレッドの基準を定義した初の血統書たるイギリスの「ジェネラルスタッドブック」ですら、ゴドルフィンバルブの死後40年以上経ってから作成されたため既に創作が入り込んでいるという。
今のところ明確に分かっていることをまとめると、1724年の生まれの黒鹿毛の牡馬で、チュニス(現在のチュニジア首都)からフランスを経由してイギリスに輸入された。輸入された後はおおよそ90頭前後の産駒を残した後に1753年に死去し、墓は現在もイギリスのゴグマゴグ丘陵の地方公園に残っている。上記の「ゴドルフィンアラビアン」という呼び名は、先述したように元々アラブ種と考えられていたこと、最後の馬主だったイギリスの貴族である第2代ゴドルフィン伯爵フランシス・ゴドルフィンの名から、いつの間にか呼ばれるようになったという。
気性難ではある一方猫好きであったとされる。とりわけ「グリマルキン」という名の猫には心を開いており、ゴドルフィンバルブを描いた絵にはグリマルキンも一緒に描かれていることが多い。ちなみにグリマルキンはゴドルフィンバルブの死後、後を追うように死んだと言われている(これには「グリマルキンが先に死んだ」という逆の話も伝えられており、その話ではグリマルキンの死後、ゴドルフィンバルブは猫が大嫌いになったという)。
その血統は孫のマッチェムを通じて広まり、その子孫から「アメリカ競馬史上最高の馬」と称されるマンノウォーを出した。現在残るゴドルフィンバルブ系はマンノウォーを経由した血統がほとんどであり、史上唯一のBCクラシックの連覇馬・ティズナウや時速75キロを出したと言われる最速の新潟千直王・カルストンライトオなどが有名だろう。
また、青一色の勝負服で有名な世界的競馬団体である「ゴドルフィン」は彼の名に由来している。
日本ではあまり馴染みのない系統であるため、今のところウマ娘のモデルには直系子孫が居ない。
候補としては先述のカルストンライトオやクライムカイザー(ダイイチルビーの母父ヴェンチアの仔)などが挙がるだろうか。
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