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ドン・キホーテの編集履歴

2023-03-01 09:37:16 バージョン

ドン・キホーテ

どんきほーて

スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説。

曖昧さ回避

  1. スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説。 本項で解説。
  2. 小説を元にしたパルケエスパーニャのキャラクター。→ドンキホーテ(パルケ)
  3. 2011年のドラマ。→ドン★キホーテ
  4. 「驚安の殿堂」で知られる同名のチェーンストア。→ドン.キホーテ
  5. Fate/GrandOrder』に登場するキャラクター。→ドン・キホーテ(Fate)

概要

「進め、すすめ。あれは風車にあらず、化け物じゃー!!」


スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説で、初版は1605年。

出版するなり大ヒットし、1612年には英訳版が、1614年にはフランス語訳が出版された。


ラ・マンチャ地方の村に住む老齢の郷士(財産や称号を持たない特権階級)アロンソ・キハーノが、騎士道物語の読み過ぎで自分が遍歴の騎士だという妄想に取りつかれ、自ら「ラ・マンチャ地方の騎士・キホーテ卿(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)」と名乗り、近所に住んでいる農夫「太鼓腹のサンチョ(サンチョ・パンサ)」を従士として引き連れ、各地でドタバタ珍道中を繰り広げる。


この中で風車巨人と思い込んで突撃し、吹っ飛ばされるエピソードに太陽の沈まぬ帝国落日を見た、という暗喩があったりもする。


普通に「セルバンテス 作」というわけでなく「モーロ人の歴史家シデ・ハメーテ(アラビア人ぽい名前)・ベネンヘーリ(「地元の名産茄子が好きすぎる人」の意)によってアラビア語で記録され、セルバンテスはその記録を編纂して発表」という「又聞き」ということになっている。

セルバンテスは生涯に何度も投獄されており、投獄中に着想を得て書かれたという大人の事情ほかが絡んでいるらしい。

 

1615年に出版された後編は所謂メタフィクションが満載となっていて「前編が出版されて世に出回っている」という設定で登場人物たちが前編の批評と矛盾している記述の釈明を行い、後編執筆中に(実際に)出版された続編と称する贋作は「ドン・キホーテを騙る人物の道中記」と言う設定にして前編とは無関係であると主張した上で贋作に当てつけるようにドン・キホーテの行き先をサラゴサからバルセロナに変更している。


また、この作品から着想を得てか、ディスカウントストアの「ドン.キホーテドンキ)」やドンキホーテ・ドフラミンゴ / ドンキホーテ・ロシナンテなるキャラクターなどが生まれた。

この小説を原作としたギャグアニメ『ずっこけナイトドンデラマンチャ』もとあるアニメーターを語る上で欠かせない作品として語り継がれている。


文学的な側面

本小説には、当時まだスペインで旧態然と根を張っていた「騎士道精神」を始めとしたスペインという国家へに対する痛烈な皮肉が随所にちりばめられていると云われ、その内容が何を示唆しているか、現在でも盛んに論議が交わされている。


また「近代小説の魁」とも云われており、それまで運命の気まぐれを前提とした叙事詩的な作品、――乱暴な云い方に換えれば“ご都合主義の悲劇的英雄伝”に傾倒していたところに、老人の思い込みから始まった珍道中という、神も運命もない“人間の成長”を描いた最初の小説ともされている。

同時に「老いても夢を抱いて前へ進める」という、前向きで明るい解釈が出来ることもあって、多くの読者に感動と活力を与えてきたともいわれる。


このことから「近代小説百選」でも、人気第一位の栄誉に浴している。


関連イラスト

ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ


関連タグ

騎士 小説 海外文学


パロディ系統

パルケエスパーニャ:キャラクター全員のモチーフが、当作品である。

星のカービィ:アニカビ54話「やりすぎの騎士!キハーノ」という当作品のパロ回があり、ゲストキャラであるキハーノはアロンソ・キハーノのパロディキャラである。

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