※本記事は、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のネタバレを含みます。
「この程度か.... 今度は僕の番だ!!」
概要
『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』に登場する孫悟飯の新形態。
かつて悟飯がセルとの戦いで見せた超サイヤ人2の髪型を更に尖らせた様なシルエットで、シルバーグレーの髪色と黒い瞳孔、赤く輝く瞳が特徴的。白銀のオーラと赤紫色のスパークを見に纏っている。
小説版での記述によるとピッコロを痛め付けるセルマックスへの怒りと、そんな状況下でもピッコロを助けに行く事が出来ない自らへの不甲斐なさの感情が混ざり合い爆発した事で覚醒した。
作中で名称は明かされず、更に本作は情報解禁を徹底しておりグッズなども中々発表されなかった為、公開から暫くの間は名称が不明だったが、後に原作者の鳥山明のコメントと共に「孫悟飯ビースト」と発表された。
鳥山明曰く少年時代の覚醒イメージをベースにした悟飯独自の進化であり、名前は悟飯の中の"野獣が目覚めた"事をイメージに「孫悟飯ビースト」と命名された。
劇中での活躍
セルマックスへのトドメを刺すべく孫悟飯に気を最大限まで貯める事を指示し、ガンマ1号やゴテンクスら仲間達と共に時間稼ぎを行うピッコロだったが、仲間達は続々と敗れピッコロもまたセルマックスによる圧倒的な攻撃を受けてしまう。
そしてピッコロが追い詰められたその時、孫悟飯は怒りの力で現在の力の殻を破り、更なる強さへと進化した。
赤紫色のオーラを纏って現れた銀髪、そして赤眼の孫悟飯はセルマックスの全力のパンチを無防備で受けても物ともせず、逆にその反撃として放ったキックでセルマックスの巨体を吹き飛ばした。
追い詰められたセルマックスは地球を覆い尽くさんばかりの巨大な破壊エネルギーの光弾を作り孫悟飯を押し潰そうとするが、そんな状況下でも孫悟飯は笑みを浮かべる。そしてピッコロの呼びかけに応じ、密かに練習していた魔貫光殺砲の構えを取る。
最後はピッコロに拘束されていたセルマックスの頭部を、その巨大なエネルギー弾ごと魔貫光殺砲で貫きセルマックスの活動を止める事に成功した。
セルマックスは搭載されていた活動を停止すると自動的に行う自爆機能で完全に消滅。父の代から続いたレッドリボン軍の因縁は、残党達や秘密基地と共に爆発に巻き込まれ、影形もなく消え去った。
戦闘力
これまで爆発的な覚醒をしてきた孫悟飯だが、今回も例に漏れず“怒りの力のみ”で圧倒的なパワーアップを果たしている。
その戦闘力はガンマ2号を一撃で下してしまう強さを持つオレンジピッコロが巨大化しても尚、抵抗するのがやっとのパワーで暴れまわるセルマックスの戦闘力が線香花火程度と呼べる程の隔絶したものとなっている。
また、セルマックスの巨体から放たれる渾身の一撃を受け止めた際には防御体勢など全くとっていないにもかかわらずピクリともしないどころか無傷で済ませており、そのあまりの防御力に衝撃は孫悟飯の体を突き抜け、軌道上をレーザーのような拳圧の余波が破壊し尽くしていた。
レッドリボン軍の最凶兵器を、まさに吹けば飛ぶような存在にしてしまうその潜在能力は孫悟空やベジータにピッコロ、作者にさえも「世界中の誰よりも強い」と言わしめる存在であることを再確認させてくれるものであった。
余談
悟飯がこの形態へ至るまでの直前のシーンは、原作で人造人間16号がセルに踏み潰され超サイヤ人2へ覚醒するシーンのオマージュになっている。
当初、鳥山明は悟飯の新形態として「怖い顔に青い肌」を持った姿を考案していたが、悟飯のイメージと異なる事に気付き従来の変身と同じ髪型が逆立つこのビーストの変身をデザインした。従来と似たデザインに多少の不安があった様だが、逆に好評の声を沢山貰い恐縮したという。
また鳥山明はこれまで登場した沢山の変身について「これ以上変身されるとどんなデザインにしていいか困ってしまいます(笑)」とコメントしている。
ゲーム作品
スーパードラゴンボールヒーローズ
ウルトラゴッドミッション第3弾のSECとして初登場。
必殺技は専用モーションのある『魔貫光殺砲』。
同5弾SECではセルマックスを吹き飛ばした蹴りによる攻撃を『紫電獣蹴撃』という技として再現している。
ドラゴンボールレジェンズ
映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」キャンペーンとして参戦。『紫電獣蹴撃』の技名はこちらが初出典。
ドラゴンボールZドッカンバトル
2022年12月28日からの年末Wドッカンフェスに初登場。
ただし厳密には参戦したのはアルティメット悟飯でビーストはアクティブスキルで登場。
ドラゴンボールゼノバース2
ピッコロ及び青年悟飯(&ビーデル)の好感度を最大にするという条件を満たすことでアバターがビーストに変身可能となる。
全種族共通で、髪があるタイプ(地球人、サイヤ人)の種族だと髪が悟飯ビーストと同じになり、全種族とも目が赤目の固有パターンになる。
必要技力は500で性能は潜在能力解放の上位互換だが、他の変身と違い、ビーストのみ変身時に技力を消費してしまう
その分潜在能力解放よりも攻撃力と技力上昇量がアップし、また△□△△△△△で特殊コンボルートが追加される。
関連動画
- 【映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』キャラクターPV(悟飯ver.)】
※公式YouTubeチャンネル『東映映画チャンネル』より転載