江(刀剣乱舞)
ごう
曖昧さ回避
概要
南北朝時代の越中の刀工、郷義弘によって打たれた刀剣男士達の総称。2022年4月時点で以下の七振りが実装、八振りが登場している。
粟田口や正宗と並び「名物三作」と呼ばれる程に有名だが、刀工が早逝したことや在銘作が皆無であることが原因で非常に入手困難。中には記録こそあるものの、何らかの形で消失したり行方不明になってしまったものもある。
このため、「郷(江)とお化けは見た事がない」とまで言われる幻の刀工。その割に実装されている男士の数は多く、なんと最大刀派粟田口に次ぐ2番目である。
尚、正宗は一振りしかいない。
刀派名の表記は「郷」と「江」の2種類が存在するが、『刀剣乱舞』では後者が採用されている。
また、江で最も早く実装された篭手切江は「歌って踊れる付喪神」を目指している。郷義弘の地元では彼を主人公としたミュージカルが制作・上演されているため、それが元ネタなのかもしれない。また、『逸話』が不安定な彼ら(特に豊前江、松井江)を強化する為に行なっているのではと言う見方もある(刀剣男士は逸話がないと顕現できない為)
長いこと江の刀剣男士は篭手切のみであったため、審神者間では江はアイドル属性なのかと見られていたが、後に実装された豊前や松井がそれを否定しており、どうやら思い違いらしいことが判明してずっこけることとなった。
しかし、回想『すていじ あくと○○』シリーズでは篭手切江に感化されて協力した豊前をきっかけに、江の刀剣男士たちが「すていじ」を目指す経過が描かれている。
メンバーも加入する事でゆくゆくは本当にアイドルグループになるのかも…?
ただし、稲葉だけは「すていじ」の意味がイマイチ良く分からないのか単に興味がないのか不明だが、歌って踊ることにさほど関心を示していない。
登場メンバー
戦装束は黒襟に深緑色の上着と黒のズボンまたはパンツスタイルが共通。脇差の篭手切はチェック柄だが、打刀の6人は無地。
襟の上下両すみには青海波のような丸い金色の飾り線、袖にも金色のライン飾りがあり、打刀の6人には3本、脇差の篭手切には2本入っている。
また、『江』の統一色である緑とは別に個別のテーマカラーと思われる差し色が入っており、下記する刀ミュでは宝石に関する色名になっている(括弧枠参照)
- 篭手切…緑(オパールグリーン)
- 豊前…赤(ルビー)
- 桑名…黄色(シトリン)
- 松井…青(ターコイズブルー)
- 五月雨…紫(アメジスト)
- 村雲…ピンク(ピンクトパーズ)
- 稲葉…黒
内番服は緑と白のジャージにズボンで、それぞれサイドに1本ラインが入っているタイプ。
篭手切の上着は緑地で白袖に緑のラインが入ったものだが、打刀組のうち豊前から村雲までの5人は白地で緑袖に黒いラインの入った上着で、稲葉は全体が黒地に緑のラインが入っており、こちらも刀種によって違いがある様子。
さらに全員が身体のどこかに黒子があるという共通点もあり、一説では本体の目釘の数を指しているのではと言われている。
- 篭手切…右目下に二つと右手甲に五つ
- 豊前…右首筋
- 桑名…右鎖骨の端っこ
- 松井…左鎖骨
- 五月雨・村雲…ヘソ付近
- 稲葉…左目真下
他にも豊前・桑名・松井には一部台詞で号または元主の地方にちなんだ方言を使用するという共通点が、五月雨・村雲には2人とも「犬」モチーフであるという共通点があり、それぞれの組み合わせごとに多くの共通点を持つ。
No.144:脇差
細川家と稲葉家の間を行き来していた刀剣。
「歌って踊れる付喪神」として「すていじ」に立つことを目指しており、日々「れっすん」に励んでいる。特技は着付け。
No.160:打刀
義弘作中最も華やかとも言われる刀剣。
兄貴肌の走り屋。同じ江の刀剣男士達に慕われており、篭手切からは「りいだあ」と呼ばれる。
たまに号に因んで豊前(福岡県東部・大分県北部)の方言が出る。
No.172:打刀
本多忠政が鷹狩の最中にとある農家の神棚に祀られていたところを召し上げた刀剣。
農業には並々ならぬ拘りがあり、研究熱心。研究心が強すぎるあまり、畑の土を味見するなど奇行も目立つ。
たまに号に因んで桑名(三重県)の方言が出る。
No.178:打刀
一国一城令の例外となった八代城主、松井興長が所持した刀剣。
血への執着や言えない過去などの「業」を抱えているが、味方の血は流させないという仲間想いな面もある。
たまに元主に因んで八代(熊本県)の方言が出る。
No.192:打刀
俳人の松尾芭蕉に対して強い思いを持ち、自身も俳句を好んでいる。芭蕉忍者説に因んでか、忍者の様な言動も多い。
他の江打刀と違い方言はないが、一部台詞で犬語(?)の様な言葉を話す。
No.200:打刀
水戸黄門や忠臣蔵などの悪役として登場する老中、柳沢吉保の所持した刀剣。
自身を「負け犬」であると称すなどネガティブな性格。元主の悪評などがストレスの原因となっているようで、度々腹痛を訴える。
No.210:打刀
元主が2度天下を逃した事もあってか、常に高みを求めている。
余談
通常刀剣男士がミュージカル版などで2.5次元出演を果たした際には『出陣』として祝うことが多いが、篭手切と豊前(篭手切は後に舞台版デビューも果たす)の出演時にはあえて『ステージデビュー』と表記して祝われた。
「ミュージカル『刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱2019」では、桑名江と松井江が新たに顕現した刀剣男士としてサプライズ登場を果たしており、文字通り江は「歌って踊れる付喪神」となった。
その「歌って踊れる付喪神」が勢揃いする機会は残念ながら諸事情により先送りとなってしまうも、後に『壽 乱舞音曲祭』でメンバーが無事合流を果たした。
・・・・・と思っていたら今度は早くも顕現したばかりの五月雨江と村雲江が「東京心覚」で出陣を果たす。
これで部隊編成を組める6振りが出揃ったため『江派メンバー』による遠征公演を期待する声が上がっており、遂に叶う運びとなった。
なお「東京心覚」では、三日月宗近から「人と人ならざるものを繋ぐ架け橋となれ」と言われ、豊前江が「そうか、俺たちは……!」と何かに気づいた様子を見せている。
2022年4月にはミュージカル版に先行登場していた稲葉江がやって来た事もあり、今後新たな展開に結びつく可能性があるので備えよう。