概要
発祥は古代ペルシアと考えられており、他の模様と同じくシルクロードを伝って広まったと見られる。
これが「波」のイメージと結び付くのは日本に入ってからの事で、平安時代に同名の雅楽の衣装に用いられ流行したためと言われる。
ただし雅楽としての『青海波』は『源氏物語』等の描写で実在が確実視されているものの、衣装としては今のところ鎌倉時代までしか遡る事ができず、具体的な伝播の過程は不明な点も多い。
現代になってWi-Fiのピクトグラムというよく似た模様が登場したが、その発祥は遠く離れたアメリカ合衆国であり、直接の関係は無いと思われる。
ただ、ユーラシアにあった頃から「何かが広がっていくイメージ」を表現するために用いられる事が多かった模様であるため、当たらずとも遠からずといったところである。
中には実際に青海波でピクトグラムを描いてしまう企業や自治体も出てきている。