「私も… やさしい王様を目指してあげるわ…」
「私とガッシュが最後まで生き残ったら… どっちが勝ってもやさしい王様よ」
「敵じゃない人がいる… 信じられる仲間がいる…」
「あなたがこんなところでケガしちゃいけないの…」
「ガッシュは… 私たちの明日を作るんだから」
プロフィール
(※)握力に関しては公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」の質問コーナーにて判明。
概要、人物像
今作におけるヒロイン的ポジションの魔物。
主人公・ガッシュとは魔界時代からの知り合いである魔物の少女。パートナーは大海恵。
容姿
ややピンク色に近い赤の長髪、赤く大きな可愛らしい瞳が特徴的。
服装は作中を通して変わらず、胸元に羽の形をした装飾が付いた赤い半袖と淡い桃色の長スカートを着用。靴も赤色で、靴下をくるぶしの辺りまで捲っている。
公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」によると、身に付けている時計は恵に買ってもらったものであり、カバンは恵の手作りであるとのこと。
性格
上述のような可愛らしい外見ながら、怒ると怖いやや勝気な性格。
とはいえ心根はとても優しく、普段は活発で明るい素直な子という印象を受ける。
仲間や大切な人達を守るために戦いに臨む芯の強さも併せ持ち、それこそファウード編でのコントロールルームでの戦闘では身を挺してでも日本を守ろうと奮闘した。
また、ガッシュのバルカン300に興味を示すなど、年相応の子供らしい一面もある(後に清麿に「バルンルン」なる派生型を作ってもらい、ガッシュと一緒に部屋で遊んでいる描写もある)。
身体能力、特技等
他の魔物と比べるとそこまで身体能力に優れている描写は無いが、後述の通り握力に関しては非常に高い。
原作9巻では(ギャグ寄りの描写とはいえ)ガッシュ、ウマゴンと共に高嶺家から遠く離れた山まで全力疾走で競争しており、走力もそこそこであることがうかがえる。
また、クリア編では滝に打たれて瞑想(?)をするかのような修行をしており、最終的には呪文の詠唱無しで自身の周りに小さなバリアを張れるようになった模様。
そしてクリアとの決戦に向かう際には、恵との連携も遥かに研ぎ澄まされており、修行でアンサートーカーを安定させた清麿にすら「盾を出すタイミング、盾の角度、弾の勢いの殺し方、消滅させ方、(全てが)完璧だ」とまで言わしめる程の実力を披露した。
ギャグシーンでは
魔界に居た頃から、怒ると他の魔物の首を歯磨き粉のチューブの如く全力で引き絞り、ろくろ首のようにしてしまう「首絞めティオ」として同年代から恐れられていた。
本人はこの蔑称(?)を否定しているものの(実際、戦闘において首絞めを行ったのはパピプリオ戦のみであり、ギャグ的な意味合いが強い)、現在でもガッシュやキャンチョメが時たま被害に遭っており、清麿や恵にたしなめられるシーンも少々ある。
更には怒りや憎しみが頂点に達すると、恵曰く「暴れん坊状態」と化し、清麿や恵すらも手がつけられなくなってしまう。
ファウード編では、モモンによって自分が好きなアニメ『ひとりでチュリプュア』の登場キャラクターの絵柄入り下着にまつわる数々の恥辱を受け大激怒した結果、「チャージル・サイフォドン」を覚醒させることとなった(とはいえ、この「暴れん坊状態」が発現したのもモモン戦のみであり、ティオの性格そのものというよりはギャグシーンとしての意味合いが強い面もある)。
経緯
初登場は原作4巻。ガッシュの仲間になる魔物の中ではキャンチョメに続いて登場。
まだ本の持ち主である恵に出会えていたなかった頃、魔界にいた頃は仲が良かったはずの魔物・マルスに人間界で再会した途端、無慈悲に襲撃され執拗に追い回された経験がある。
仲の良かった頃とは変わり果てたマルスの言動に傷付けられ、「たとえ魔界では友達だった者同士でも、戦いの中では『敵』としか見なされない(友達でも関係なく戦わなければいけない)」「私の周りには敵しかいない」という残酷な現実を痛感したティオ。
その後は恵に助けられ、自分の命を救ってくれた事には感謝しつつも、戦いに巻き込んで傷つけてしまったり、アイドル活動に支障が出かねない現状を深く思い悩んでいた。
普段は明るく振舞っていても、夜になると眠ることすら出来ずに怯える日々が続いていたと恵が思い返している。
そしてある日のコンサート中、会場の関係者用裏口の通路で偶然ガッシュと再会。彼が記憶を失っていることに困惑しているうちにマルスも襲来し、再び絶望する中、ガッシュに身を挺して助けられる。
魔界では弱虫だったガッシュが、記憶を失っているにもかかわらず自分を助けようと命懸けで戦う姿に勇気をもらい、ガッシュに言われた通り清麿を探しに行く。
しかし過去のトラウマからガッシュを信じ切ることができず、苦渋の決断で恵を呼んでガッシュを助けに戻る。結果的にピンチに陥るものの、そこに(おそらくガッシュが呼びに行った)清磨が駆けつけ形勢逆転。マルスのギガノ・ガランズを直撃しそうになったガッシュを助け、フィニッシュの一撃に貢献した。
マルスを倒した後、自分たちと戦おうとしない清磨とガッシュと話し、彼らの考えや信念を聞いたことで遂に過去のトラウマを払拭し、信じられる仲間と出会えたことに安堵する。
そしてガッシュたちと同じく「やさしい王様」になるため協力することを約束し、恵はライブを再開し大成功。ティオはそのステージ隅で、夜眠れなかったことが嘘のように幸せそうな笑顔で眠るのだった。
呪文
主に防御や回復といった系統の術を習得している(「金色のガッシュ!!まるかじりブック」では「聖」属性だと表記されている)。
作中に登場する全魔物(千年前も含む)の中で唯一の防御特化であり、純粋な防御力では作中最強クラス。
攻撃呪文は2つしか持ち合わせていないが、集団戦においては仲間たちを幾度となくピンチから救ってきた頼もしい盾である。
- セウシル
第一の術。半透明なドーム状のバリアを任意の場所に展開する。
作中でも珍しい「シルド」ではなく「シル」系の術であり、ティオの他にシル系を使用したのはエシュロスのみ。
自身の全方位を防御するだけでなく、遠くに展開して遠距離にいる味方を守ったり、実質的に隔離したりと応用も利く便利な呪文。
一部のファンからは物語が進むにつれて装甲の薄さが目立つようになったと言われることもあるが、ビクトリームのマグルガ連打を暫く防いだり、ジェデュンのボビィ・グノビルグによる質量攻撃にも数秒は耐えきったりと、初級術にしては高い防御力を誇るのは間違いない。
弱点として、地上で展開した際には地中からの攻撃を防ぐことはできない(とはいえ地中からの攻撃は他の魔物の防御呪文でも防げないため、セウシルに限った短所というわけではない)。空中では完全な球形となる模様。
- サイス
第二の術。鋭い斬撃を飛ばす攻撃呪文(「金色のガッシュ!!まるかじりブック」では「三か月型の聖なる刃」と説明されている)。
威力は他の魔物の初級術と比べても非常に低く、魔物なら素手で防いでも軽い出血程度、パピプリオのように全身でマトモに受けても黒焦げ程度で済んでしまう。
ほとんどの場合は本の持ち主などの人間を気絶させたり、本などの無機物を破壊するために使う。
- マ・セシルド
第三の術。中央に羽の紋章が付いた巨大な円状の盾を展開する。
石板編でツァオロンのザオウ・ギルエルドに破られるまでは無敗であり、ファウード編での恵の発言から、逆説的にギガノ級を2つ余裕で防ぐほどの強さを誇る。
たとえ破壊されたとしても時間的余裕を作り出し、再び展開し直せば更なる時間稼ぎもできるため、盾を軽く破壊してくるような強敵相手にも重宝した。
現にデモルト戦では一枚目こそ暴走したデモルトの拳一発で砕かれてしまったものの、二枚目以降はデモルトの殴打数発にも耐え続けており、心の力次第では非常に強力な耐久性を発揮できると思われる。
- ギガ・ラ・セウシル
第四の術。ティオの覚えた防御術の中で唯一のカウンター型呪文。
セウシルと同じようなバリアを、自分ではなく相手の周囲に展開する呪文。
ティオが「ガッシュのラシルドと似ている」と述べている通り、バリアの内側が術を跳ね返す性質を持っており、脱出のために内側から壊そうとした相手の攻撃を跳ね返してダメージを与えるための呪文。
術を跳ね返す性質を活かして術の使用を躊躇わせたり、相手の消耗を誘うといった間接的な防御としても有効。
正確な強度は不明だが、ボルボラのギガノ・ガランズを容易く跳ね返した一方、ツァオロンのザオウ・ギルエルドには破られている描写を踏まえると、ギガノ級以上~オウ級未満といったところだろうか?
とはいえジェデュン戦ではギガノ・グドルク連打(しかもファウードの細胞でパワーアップした状態)を暫く防ぎきっているので、こちらもマ・セシルドと同じく心の力によってはより強力な防御力を発揮すると思われる。
- サイフォジオ
第五の術。作中でも唯一の、他者へ使用することが前提の回復呪文。
小さな翼と水晶のような物体が付随した聖剣を召喚。対象の相手を剣で刺すことで傷を即座に癒す。身体的な疲労や傷だけでなく、心の力も呪文を1・2回唱えられる程度に回復する。
回復力も非常に高く、並の出血程度なら即座に完治させるだけでなく、数回に渡って使用し続ければデモルトの攻撃によって腹部に大穴を空けられたウォンレイや、覚醒バオウに生命力そのものを喰われたガッシュをも回復させるほど。
- チャージル・サイフォドン
モモンの影響で本に出てしまった、ある意味ではイレギュラーともいえる攻撃呪文。
サイフォジオに似た聖剣を召喚。一見するとサイフォジオに酷似しているが、水晶の上に女神の顔が付いており、両手で聖剣を持っているような見た目になっている。
術の発動後、それまでにティオが受けた精神的・肉体的ダメージが水晶に映し出されていき、それと合わせて女神の顔や刃が凶悪化し、威力も上昇していく。
この術に蓄積したストレスを発散する効果があるのかは不明だが、モモン戦で初めて使用した際、この術でモモンを撃破したティオは、まるで全ての怒りや憎しみを吐き出したかのように清々しい顔になっていた。
上述の通り、モモンからスカートめくりなどの散々な恥辱を受けた怒りから覚醒した呪文で、恵も当初は「読むのが怖いわね…」と躊躇っていたほど。
後に恵が初めてチャージル・セシルドンを使った際、「本来は『チャージル・セシルドン』だけを覚えるはずだったが、モモンの悪戯で凶暴化していたせいで攻撃的な『チャージル・サイフォドン』を偶然覚えてしまった」と推測している。
- チャージル・セシルドン
モモン戦で本には出ていたが読むことができず、ゼオン戦で遂に発動可能となった呪文。
上記のチャージル・サイフォドンと同じタイミングで出ていたが、ティオの「守りたい思い」が足りなかったため本に出ても読めない状態だった。
胸元に水晶があり、時計のような物体を背負った三つ編みの女神が頂点に付随する超巨大な盾を召喚。盾の左右にも非常に大きな五指が付き、盾も重厚かつ荘厳な模様が至る所に刻まれていたりと、ティオの最大呪文に相応しい迫力を誇る。
原作では作中最強、無敗の防御呪文であり、これまでティオが習得してきた防御術と比べても別次元の強さを持つ。
ティオの「守りたい思い」に応じて強くなり、傷ついた仲間を思い浮かべれば盾が自己回復し、強度も飛躍的に上昇していく。
初使用の時点で(途中でデュフォーの心の力が尽きた形とはいえ)並のディオガ級とは比較にならない程の威力を誇るゼオンのジガディラス・ウル・ザケルガを完全に防ぎきった。
その後デュフォーとの特訓を経て、防御力も更に向上した模様。
現にクリアとの決戦に向かう際には、シン級呪文たるザレフェドーラの消滅波を何度も完全に防ぎきっただけでなく、ザレフェドーラが発射した超巨大な砲台そのもの(チャージル・セシルドンの数百倍はある大きさ)をも空中で完全に受け切って地上への被害をゼロに抑えており、事実上のシン級呪文といっても過言ではない大活躍を見せた。
- リマ・チャージル・セシルドン
クリア編で発動。チャージル・セシルドンを2つ同時に出現させる。左右の手でそれぞれを動かすことも可能であり、多方向からの同時攻撃にも対処可能。
- シン・サイフォジオ
完全体クリアとの決戦の最中、「金色の本」に現れたシンの呪文の一つ。四方に伸びる巨大な剣を出現させ、周囲の味方を回復させる。
クリア完全体の消滅波で全身の筋肉が削がれていたブラゴが(おそらく)完全に元に戻っているため、サイフォジオと比べても相当な回復力だと思われる。
- ギガノ・サイス
ゲームオリジナルの呪文。両翼の付いたハート型のエネルギー弾を放つ。
金色のガッシュ!!2(ネタバレ注意!)
10数年の時が経ち成長を遂げていたが、順当に背が伸びたガッシュ、より面白い風貌になったキャンチョメに対し、ティオは長身に筋肉質な姿になっていた。
誰が呼んだか「ティオさん」。
魔界が謎の敵によって壊滅状態に陥りながらも他の魔物たちを連れて逃げ延びており、彼らを守るため戦っている。
また、敵陣営であるレビー・ジンク&你好剛毛・鼻毛ブーがティオの術である「サイフォジオ」が封じられた瓶を所有・使用していたが、レビーらと対峙したフォルゴレが隙をついてティオの術の瓶を奪還した。
関連人物
高校生アイドルにして本の持ち主。
明るく優しい女性同士、日常でも戦闘時でも抜群の連携を見せる。
今作の主人公。ティオは密かな好意を寄せているが、中々素直になれない。
当初は清磨に好意を持っていたような場面もあるが、おそらくは助けてもらった際の感謝と憧れが混ざったものだと思われる。
ガッシュとは公園で遊んだり特訓したりと、戦い以外の日頃の生活でも結構一緒に過ごしている。
クリア編にて魔界の状況が明らかになり(ネタバレのため詳細は伏せる)、ティオは徐々に精神的に不安定になっていった際も、成長したガッシュの堂々とした姿を見たことで決意を新たにし、「皆の明日を作る」という強い思いで決戦に臨む。
ティオにとってガッシュは、「先の見えない戦いで”明日”を作ってくれた存在」である。
アニオリ展開ではナオミちゃんに遊園地での思い出を持ち出してマウント(?)を取とうとしたり、ガッシュに感謝の気持ちをどう伝えたらよいか悩んでリィエンに相談したり、恵が長期不在の際は高嶺家に泊まる等、恋愛方面での絡みも割り増しで描かれている。
ガッシュの本の持ち主にして、頼れるお兄ちゃん的な存在。
本編では先にコルルが魔界へ帰ってしまったため絡みが無いが、実は魔界学校の幼児部の頃からの仲であり、その時の遠足で自分のおやつを落として泣いていた時にコルルからおやつを分けてもらったことをきっかけに仲良くなった。
アニメではガッシュとの特訓の後、ガッシュとコルルの間に起こった出来事を聞いて悲しげな反応を見せる場面もあった。
「守る王」を志す魔物とパートナー。
ウォンレイとは互いに「大切なものを守る戦い」という点で通じるものがあったのか、石板編を通じて師弟関係のようになっていた。
ファウード編でも幾つかの絡みがあり、彼の最後の戦いもリィエンと共に見届けた。
上述の通り、本編においては敵対したかつての友達。
後に作者ブログにて、マルスとは仲直りしたと語られている。
「ティオがあまりにも強くなってしまい、マルスがティオにビクビクしてるというか、それをティオが優しい目で見ているというか」とも語られており、なんだか複雑な関係になっているのかもしれない(?)。
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金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!! 金色のガッシュ!!2
ツンデレ 女子力(物理)(?) ピンクヒロイン/レッドヒロイン
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2では、髪の色、筋肉質な体躯など、外見がやや似ている。