カラストンビ部隊
からすとんびぶたい
概要
スプラトゥーン世界における100年前の大戦「大ナワバリバトル(大縄張大戦)」にて、オクタリアン(タコ陣営)相手に劣勢に追い込まれていたインクリングたち(イカ陣営)に逆転勝利をもたらした伝説の部隊。「烏鳶部隊」とも。
アタリメ司令によって率いられており、確認できる隊員はアタリメ司令のほかにブキノサイ(ブキチの祖父)と2名の名も無きインクリングの計4名で、竹筒銃を武器に戦った。大戦中のアロワナ城籠城戦にて敵を殲滅するなどの戦果を筆頭に活躍し、大戦時の伝説的な存在だったようである。
しかし、大戦中の記録は明かされていないことが多く、部隊全員を写した写真はシリーズ初代作のミステリーファイル15の写真しか残されていない(ミステリーファイルの写真自体は、公式サイトであるスプラトゥーンベース「イカとタコの歴史」の第3章にも掲載されているので、そちらも参照)。
本編中では「カラストンビ部隊」「烏鳶部隊」表記であるが、後継部隊のNew!カラストンビ部隊との混同を避けるため、ゲーム外では「旧カラストンビ部隊」と表記される場合もある。
pixivではNew!カラストンビ部隊の略称兼愛称として使われることが多く、このタグで検索するとNew!カラストンビ部隊の方が多くヒットする。
隊員
隊長。後のNew!カラストンビ部隊のアタリメ司令と同一人物である。
ミステリーファイル15の写真では、左側に座っているインクリングの青年が該当する。いくつかの勲章をつけた野戦服と制帽を身に着けており、この制帽はシリーズ初代作でランク50になると『伝説の帽子』としてプレイヤーも入手できる。
大ナワバリバトルでは部隊を率い、タコ軍団との戦いの前線だったアロワナ城における籠城戦でめざましい活躍を見せた。この時のアタリメ司令を写した写真は、オクト・エキスパンション(以降『オクト』と表記)のチャットログ session#5や、スプラトゥーンベースの人物相関におけるアタリメ司令の説明欄に掲載されており、竹筒銃を片手にDJタコワサ将軍らしきオクタリアンと交戦する様子が写されている。
当時の本人の実力は不明だが、オクトのJ03B08ジョシリョ区駅で本人が「ワシの竹筒なら 20キルはヨユーじゃぞィ!」と発言しており、本人の活躍ぶりからして多分本当なのだろう(ところでキルは俗語のはずでは… ?)。また、2作目公式サイトの人物相関図では、New!カラストンビ部隊のエース隊員である3号をして「このじじい、実はスゴい人なのかもしれない」と言わしめている。他にも、かつては「歴戦の白きゲソ」と呼ばれていたらしく、恐らくは大ナワバリバトル時代の二つ名と考えられる。
容姿については、前述した写真のいずれも目元だけが陰で隠されており、判然としない。ところがシリーズ3作目のアートブックにて、「あたりめ司令の ちょいおじだった 頃」という若かりし頃のアタリメ司令の顔を描いた謎の設定画がひっそり掲載されており、おそらくこれが大ナワバリバトル時代のアタリメ司令なのだろう(結構イケおじである)。しかし大戦から100年以上が経過したスプラトゥーン本編では見る影もなく、完全にヨボヨボになっている。
ファミ通のインタビュー記事によれば、現代(シリーズ初代作時点)の年齢は120歳くらい。大ナワバリバトルがシリーズ初代作から100年前であることから、大戦中の年齢は10代後半から20代ということが大雑把に推測できる。
ちなみに階級は、アロワナ城籠城戦の時点で少尉。
士官としては階級が低いが、年齢的に任官したばかりの新米少尉だったのかもしれない。が、オクトにて本人が「シオカラ生まれで 戦場育ち!」というラップを歌っているため、若くして兵士になり、叩き上げで士官になった可能性も囁かれている。仮に叩き上げなら、大ナワバリバトル以前に何らかの戦争に参加していたことになるが…… 大ナワバリバトル以前なのでタコとの戦争では無さそうだし(小競り合い程度はあったかもしれないが)、3作目ヒーローモード冒頭のコジャケへの反応からしてシャケ族が相手でも無さそうだが、果たして。
また、『ハイカラウォーカー』にてアタリメ司令が「名将」と表記されていることから、アタリメ司令が最終的に将官クラスまで昇進した可能性はある(もちろん、例えの表現として名将と言われていたとも考えられる。その場合、名将と言わしめるほどの大戦果を上げたという意味にもなるが)。
- カンブリヤ・ブキノサイ
隊員の1人。カブトガニで、現在のブキ屋「カンブリアームズ」3代目当主ブキチの祖父。ミステリーファイルの写真では、カブトガニ状の頭をした青年が該当する。なぜ、イカとタコの戦争でカブトガニの彼がイカ側についていたのかは不明。
主にブキ開発に携わっていたと思われる。初代作のヒーローモードでは、彼が設計した対タコ用試作ブキのプロモデラーMGやダイナモローラー等の設計図(失われた設計図)が登場しており、主人公の3号がオクタリアンから回収後、ブキチに渡されている。設計にはロストテクノロジーも多く再現できない部分は多かったものの、ブキチがバトル用ブキとして完成させ、世に流通させている。
また、コロコロSplatoon13巻の巻末では、イカ研究所公式のブキノサイに関する設定画が掲載されている。設定画内のメモ書きによると、ミステリーファイルの写真の時点で27歳。部隊の工兵担当だったようだ。写真の2年前は設計技師として活動していたようである。大戦後は40歳でカンブリアームズを開店。この開店時の顔写真は孫のブキチが経営を引き継いだ後のカンブリアームズ各店舗内に飾られている(例外として3作目のバンカラ街の店舗のみ飾られていない)。晩年はブキの平和的利用のための活動に尽力した模様。
スプラトゥーンベースの人物相関におけるブキチの説明欄では、ブキノサイが大ナワバリバトル時代に対タコ用のブキを開発したことで財を成したと記述されている。その財でブキチの一族はハイカラシティのショッピングビル「ブイヤベース」を所有するなどしており、中々の財を得たようである。しかし晩年におけるブキの平和的利用活動への尽力からして、戦争に使われるブキを開発したことには罪悪感を覚えていたのかもしれない。
なお、ミステリーファイルの写真中ではブキノサイも竹筒銃を装備しているのが確認できる。前述のように部隊の工兵担当という点や(現実の工兵も戦闘地帯で活動することがある)、写真のように竹筒銃で武装していることから、ブキ開発者でありながら普通にアタリメ司令らと共に前線で戦っていた可能性もある。
また、大戦中は27歳だったことから、当時10代後半から20代のアタリメ司令より年上だった可能性が大きい。このため、部隊の最先任下士官的な役割(ベテランとして隊員をまとめて隊長を補佐する役)も担っていたのかもしれない。
目が悪いのか、孫のブキチと同じようなゴーグルを身に着けている(ブキチは毎日のようにブキの細かい調整をしたせいで極端に視力が悪くなり、ゴーグルのような度のキツいメガネを身に着けるようになった)。なお、ブキチは幼いころ兵士になる夢があり、視力低下で夢を諦めているのだが、仮にブキノサイも目が悪いのなら、なぜブキチと違って兵士になれたのかは不明。
- その他の隊員
ミステリーファイルの写真右側に写っている2名のインクリングの隊員。髪型からしてガールとボーイらしいが、この2人は他の隊員らと違ってミステリーファイルの写真以外に情報がなく詳細不明である。
恰好としては、ガールらしきインクリングは野戦帽を、ボーイらしきインクリングは写真を拡大しないと分かり辛いが鉢巻を頭に身に着けており、服装はアタリメ司令やブキノサイと同じ戦闘服にインクタンクを背負っている。
彼ら以外にカラストンビ部隊の隊員がいるのかどうかは不明。
ミステリーファイルの写真で部隊とともに一緒に写っている猫。1万2000年前の人類滅亡時、飼い主の博士に不死薬を飲まされた上でコールドスリープされ、作中本編の2000年前に目覚めた超越の存在。何気に一番の高齢だったりする。
部隊に入隊しているかは分からず、詳しい活躍も不明。ナワバリバトルの勝敗を瞬時に判定する目を持っており、大ナワバリバトル終結後、大戦の結果判定を行った。現在はナワバリバトルなどの勝敗を判定する仕事をしている。
写真に写るジャッジくんは現在よりもかなり痩せているが、その1年後以内に写されたミステリーファイル14の写真、及びコールドスリープされる1万2000年前に写されたミステリーファイル25の写真では現在と同レベルに太っている。
大ナワバリバトル時代だけ痩せていたのだろうか… ?