コウダ「夢の砦なんだ、あれは俺たちの! 俺たちの夢を……夢を壊すなぁーっ!!」
概要
別名: | 深海竜 |
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身長: | 155m |
体重: | 5万2千t |
出身地: | 深海 |
第23話「夢のとりで」に登場。
深海に生息する怪獣で、その姿は「チョウチンアンコウのような触角が生えた海蛇」そのもの。
「深海竜」の別名を冠していることからも分かるように、実際の海蛇とは異なり体を横ではなく縦にくねらせながら泳いで移動する。
地味に全長が150m以上あるので、超巨大怪獣のカテゴリにも分類される。
TPC海底研究基地・トライトンJ2やスーパーGUTSの潜水艦・ガッツマリンに備わった耐圧シールドに反応して襲い掛かる習性を持っており、それ故にトライトンJ2を攻撃し、コウダ隊員の親友・フジクラ(演:和田圭市)を殺害。耐圧シールドの修理およびトライトンJ2に閉じ込められた生存者を救出しに来たガッツマリンも敵とみなして襲ってきた。
長い胴体による締め付け攻撃と放電攻撃だけでも脅威だが、最大の武器は額から生えた触角。ここから放つ「赤色破壊光線」は特に強力で、フラッシュ光弾やガッツマリンのハイパワーブルーレーザーを吸収し「赤色破壊光線」として撃ち返す能力も持つ。『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』によればそのボディはなんと水深6200mの水圧にも耐えるとされ、事実、ストロングタイプの怪力でもボディを引き裂く事はできなかったほどに頑強。おまけに暗い深海をも見通す視力を持っている為、光や音に反応しやすい特性を持っている。
一度はガッツマリンの魚雷「ブレイクシャーク」によって引き起こされた落盤で押し潰され息絶えたかと思われたが、トライトンJ2の耐圧シールドが復旧したのと同時に活動を再開。水中戦に不慣れなウルトラマンダイナ(それもストロングタイプ)を苦戦させた末にノックダウンさせるが、怒りに燃えるコウダの猛攻で自慢の触角を破壊されてしまい、弱体化。ガッツマリンに襲い掛かろうとしたが、すんでのところで意識を取り戻したダイナの発射したソルジェント光線を受け粉砕された。
ちなみに劇中のコウダの台詞にあるように人類の発展や夢を壊す悪として描かれたが、そもそも彼の故郷である海底を荒らして勝手に建造物を作ったのは人間であり、むしろ人間と言う侵略者から故郷を守ろうとしただけともとれ客観的に見れば被害者だったのかもしれない。
尤も、ダイナを圧倒するほどの戦闘力を持ち、性格も狂暴と思われる以上遅かれ早かれ人間と対立したと思われる(事実、後述の漫画版では幾多の船舶を襲撃しストレイジと対立している)。
戦え!セブンガー
第2話に登場。駿河湾の海底を根城にし航行する船舶を次々と襲っていたが、ユカの操縦する19式特殊潜航艇甲型(通称・ドルフィン6号)に睡眠中の所を捕捉された。そこに水中戦闘装備搭載型セブンガー(水中での戦闘用にカスタマイズされたセブンガー。通称・水中セブンガー)の繰り出した18式120mm捕獣砲を頭部にくらい、地上に引き上げられかける。しかし逆にセブンガーを深海へ引きずりこみ、水圧と海底に叩きつけた際の衝撃でスクラップにしようとする。そこでパイロットのハルキはセブンガーの飛行用ブースターを全開にし、ディプラスを海上に引き揚げることに成功。しかしディプラスの「赤色破壊光線」が飛行用ブースターに被弾し、あわや墜落という所まで追い詰められる。しかし最後のど根性でセブンガーを不規則に飛び回らせることで、ディプラスをガントリークレーン(船上のコンテナを積み下ろしする橋型のクレーン)に絡みつかせ拘束することに成功した。これによりディプラスは活動を停止し、そのまま死亡したものと思われる。
残された謎
それでも本編でも最後まで何の説明も推察もされなかった事がある。
それは『なぜこのディプラスは、その時になって、しかも耐圧シールドに反応して襲ってきたのか?』という事である。
ただ単に『縄張りに侵入してきた者を排除しようと襲ってきた』のなら、目視等で確認して襲ってきそうな物だが、トライトンJ2のみならずガッツマリンの耐圧シールドの作動にさえも反応して、それでわざわざ襲い掛かってきている。
このシールドが彼(或いは彼女?)にとって、有害な物や嫌いな物を発していたからなのか、そうでないのか…その真相は未だ謎のままである。
余談
地味にストロングタイプのダイナを純粋なパワーのみで圧倒した怪獣である。
この回ではウルトラシリーズでも珍しい、蛇型怪獣の肉弾戦が行われている。しかもCGではなく、操演技術のみで演出しているので、重量感溢れた戦いは必見である。宇宙竜ナースも見習ってほしいものだ。
ボディはメノーファの触手に改造された。
改訂前プロットでのタイトルは「力の暴走」だった。
デザインモチーフはエイだが、魚系やサメ系の案もあった。額の提灯はアンコウをイメージしている。