概要
バトルホッパーに続いて南光太郎/仮面ライダーBLACKの相棒となったバイクで、ベースとなった車両は1987年型のスズキGSX-R400。
初登場は第12話の「超マシン伝説誕生」。
元々は文明破壊用マシンとしてゴルゴムの支援を受けた大門洋一博士により開発されたが、用済みとなった博士がゴルゴムに抹殺された後は息子の大門明と孫の喜一が密かにそれを受け継いでおり、最終的にライダーの許へ託される事となった。
性能
全長: | 2100mm |
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全幅: | 720mm |
全高: | 1320mm |
重量: | 202kg |
最高出力: | 1515馬力 |
最高時速: | 960km/h |
最高速度はバトルホッパーをはるかに凌駕し、これを生かした突撃攻撃を得意とする。驚異的なスピードと加速力を誇る反面オフロードでの走行には適しておらず、あまりにも強力すぎるスピードと加速力ゆえにブラック以外乗りこなすことは出来ない。
車体に備えられた光電子レーダーライトやオプチカルアイによって集められた情報はHUD(ヘッドアップディスプレイ)に画像表示され、路面の状態や遠方の進路上にある障害物などを搭乗者に伝達する。
機銃やミサイル等の武装は施されていないが、プラズマジェットや妨害電波発生装置などの装備を備えており、走行時にはイオンバリヤーを発生させ、空気抵抗による摩擦熱から車体と搭乗者を保護する。
更に時速800km/hに達するとマシン上部を覆うアタックシールドが展開され、必殺技「スパークリングアタック」が使用可能となり、ゴルゴム怪人を一撃で倒すことができる。
また、バトルホッパーと合同で繰り出す技マシンスクランブルは片方が体当たりを行った後、もう片方が時間差で体当たりを行う。
その特異なデザインとカラーリングゆえに目立ちやすいバトルホッパーと比べれば普通のバイクに近い見た目なので公道でも走行するシーンがあるほか、南光太郎の姿のままで運転した場面も少なからずある(対してバトルホッパーではゴルゴム神殿の脱走時のみ)。
バトルホッパーと違い純粋なメカで自我はないとされるが、RSコンピューターという超高性能コンピューターが搭載されており、物語終盤ではバトルホッパーと共に光太郎を案じるような挙動を見せたこともある。
BLACKの命令も柔軟に理解でき、ベニザケ怪人の粘液に囚われた徹少年を蒸気を放出して救出したり、徹少年を乗せてその場から撤退した事も(勿論自動走行である)。
呼び出しさえすれば、自慢の突破力を活かして洞窟の中でも駆け付ける。
第25話「爆走する武装メカ」では三神官がロードセクターに対抗すべく大門博士の生前の記憶がインプットされた記憶センサーを利用してデスランナーを製造したが、スパークリングアタックと同等のパワーを引き出した際に車体に亀裂が入り、ほどなくして爆発炎上し搭乗者のテストロイド諸共大破。
その後、彼らの失敗を嘲笑う剣聖ビルゲニアが大門博士の教え子・江上を脅迫し、三神官から借り受けた記憶センサーを使ってヘルシューターという専用バイクを造らせた。
速度の面においてロードセクターにも引けを取らず、更にはミサイルやレーザー等の火器を備え、アタックシールドを破壊してスパークリングアタックを阻止するなどブラックを窮地に陥れたが、コンピューターを狂わされたことで安定性を失い乗り捨てられたところをライダーキックによって撃破された。
仮面ライダーBLACKRX
続編であるRXでは、本来の持ち主である大門明に返却されたという設定のために登場せず、ライドロンの開発時にRSコンピューター等のデータが流用された事を僅かに匂わせる程度に留まった。
なお、カタログスペック的にはバトルホッパーの進化形態であるアクロバッター、及びその変化形態であるロボイザー、マックジャバーをも凌ぐ性能である。
仮面ライダーBLACKSUN
余談
元々は『ザウルバイカー』という東映の没企画の主役が搭乗するマシンを流用したものであり、その主役のデザインは『超人機メタルダー』に登場する卑劣漢クロスランダーとして流用されている。
アタックシールドを展開した状態と車体のカラーリングゆえか、視聴者からはピザ屋のバイクことジャイロキャノピーに例えられる。