概要
ブレードライガーに「アタックブースター」を装備した形態。
武装コンセプトは、シールドライガーの強化プラン(Mk-ⅡやDCSなど)に通じる物がある。どちらも、後述のアーサー・ボーグマンとの関連性が強い。
アタックブースターの構成は、AZハイデンシティビームキャノンと高機動ロケットブースターである。
本来は遠距離攻撃に特化した装備であったが、完成間際にジェノブレイカーに格闘戦で敗北したという報告を受けて、機動性の強化も図って仕様を変更して完成した。
この装備は、「レオ・マスター」の一人であるアーサー・ボーグマンの駆る初号機に採用された後、カスタム機であるブレードライガーミラージュにも搭載されている。
「機動性と火力を同時に向上させる」という触れ込みだが、キャノンの砲口とブースターの噴射口が同じ向きの為、皮肉にも併用する事ができない。
ただし、ブレード基部から可動軸が生えているため、その展開機構も併用すれば真横と上下で180°かなり柔軟に動かせる。
バトルストーリーではこれを利用して、ブースターの噴射方向を変えて「空中での軌道変更」という応用技をみせた。
後に、ブースター部分の技術がライガーゼロイエーガーに活かされた。また、アタックブースターの有用性は帝国側にも認識され、グリーンホーンなどに搭載されることもあった。
バリエーション
ブレードライガーミラージュ
Webコミック『ゾイド妄想戦記』に登場するブレードライガーのバリエーション機。
ヘリック共和国高速戦闘隊のエースチーム、別名「ミラージュ高速戦闘隊」に配備されたブレードライガーである。
機体色はチームカラーにリペイントされたもので、アタックブースターを装備しているのが「幻の俊足」ことピーター・アイソップ大尉の機体とされている。
カラーリングは本体が白と赤、アタックブースターが黒。
オーガノイドシステムも調整され、操縦性が高められているのも特徴。
HMM版の独自設定では、装甲にはライガーゼロにも使用された特殊軽量合金「エルワチウム・ゼロ」と「高伝導放熱ペイント」を用いる事で放熱効率の向上に成功し、更に「ACC(アーマークーリングコントローラー)」も導入した結果、偶然にも熱残像を発生させる機能を獲得した。
これをアタックブースターによる高速移動と併せて使用する事で、敵の熱源センサーにはあたかも複数の機体が存在するように見せかけられる事が可能となった。
これを「通常型」として、隠密行動のためにABを取り外した「タイプL」、砲撃戦用にゴジュラスMk-Ⅱのロングレンジキャノンを搭載した「タイプB」が存在する。
ブレードライガーミラージュKS
ゲーム作品『ゾイドインフィニティ』シリーズに登場。
「ニカイドス島」に住む古代ゾイド人の少女カノンが乗機する、白を基調としたカラーリングのアタックブースター搭載型ブレードライガー。
名称の「KS」は「カノンスペシャル」の略である。
名称こそ似ているが、「ブレードライガーKS」とはとくに関係はない。
2019エディション
『ゾイドワイルド』の世界観に対応しているため、既存個体よりも大幅に小さい。
ギベオン
バトルカードハンターオリジナルの亜種ゾイド。まさかの「伝説の亜種」のゾイドである。
黒の機体に金のクローとブレードが映える。
その名はナミビア共和国で発見された、鉄を含む隕石の名前である。
ゼオライト
Z-01弾の宝の地図を全部集めたハンターだけがその姿を見ることができた亜種。
「沸石類」と呼ばれる天然鉱物の総称が名の由来。
イグニス
Z-02弾のショップでレーダーを購入するだけで簡単に獲得できる赤い亜種。
レオン・トロス仕様と違い、迷彩柄とアタックブースターが特徴。
実質的には「2020エディション」である。
ジェネラルAB
Z-04弾に登場した謎の組織「ゼクター」が復元・改造し、最終弾のZ-05弾に登場した、
白黒ボディに組織の「四騎士」の機体が纏える金の装飾が美しい機体。
LR(WRに相当する)はまさかのチームP5でチームに組み込みやすいが、その分サポートパワーが低く、相棒前提のステータスになっている。
実質的には「2021エディション」である。
キット
既存のブレードライガーに付属品を加えるという形で「アタックブースター」が「CP-12 アタックブースターセット」として発売された。
コトブキヤのHMMシリーズでも、従来型と別個のラインでブレードライガーABも発売されている。レオン・トロスの愛機もABタイプへの換装が可能となっている。
その他
- 初代アニメでは、バン・フライハイトの趣向に合わなかった様で、数回の使用にとどまり、その他は作画ミスによって装備している場面が見られた。その代わり、バンの機体はパルスレーザーガンをガトリング砲やスナイパーライフルに換装するなどの独自の機構を数多く備えている。
- アニメでは、HMM版の様にAZハイデンシティビームキャノンの砲身が伸びる描写はなく、砲撃の際にもブースターが丸ごとひっくり返っていた。
- ブレードライガーミラージュの残像を発生させる機能は、アニメでもヒルツの差し金のステルスバイパーと対決した際に、放射熱によって敵をかく乱する場面で見られた。