概要
暗黒の王国「ダーク・キングダム」の司令官四人組。イメージカラーの宝石と線を飾った軍服を着る美青年チーム。大いなる支配者復活のため、妖魔軍に人間の「エナジー」を集めさせながら「幻の銀水晶」を探している。
リーダーのクンツァイトのみマントと短靴を装備し、他の三人はブーツを装備。妖力で超能力を操る。セーラームーンシリーズ最初の敵幹部で反セーラーチーム。作品ごとに設定が大きく異なる。
旧作アニメでは未登場の設定だが、本来の姿は地球の王子プリンス・エンディミオンを守る騎士で、月の王女プリンセス・セレニティを守る四守護神と対を成す存在。
騎士形態では金線を飾った白い軍服と茶色いマントを全員装備した。
しかし、クイン・ベリルの洗脳によってシルバー・ミレニアム侵略に加担して主人を死に追いやり、未来の世界でもその生まれ変わりと敵対することになる。
メンバー
各作品設定
原作漫画版
肩の飾りを全員が装備し、ジェダイトとゾイサイトのみ手袋を着用。
原作者・武内直子によると前世の四守護神と恋に落ちていた裏設定があり、名前を引用した宝石の石言葉には対応する四守護神をサポートする意味がある。
この裏設定はCrystalやミュージカル、ゲーム版などで使用された。旧作アニメでは四守護神との恋愛関係は発生せず、別のカップリングが成立した。
クイーン・セレニティと「幻の銀水晶」の力で未来の地球に転生していたが、前世の記憶を取り戻す前にクイン・ベリルの誘惑に負けて再洗脳され、肉体も妖魔に作り替えられてしまう。
地球侵略の司令官として四守護神(セーラーヴィーナスを除いて前世の記憶はない)と戦い、クンツァイトを残して戦死。ガラスの棺に回収・復元された死体は干からびていくが、「幻の銀水晶」の光を浴びて再生し、小さな石を残して塵に還ってしまう。
残るクンツァイトも四守護神の「セーラープラネットアタック」に敗れ、塵と石に還った。
4つの石はタキシード仮面の手に渡り、彼を庇うかのようにセーラームーンの剣を受けて割れた。思念体の幻影が衛にクイン・メタリアの急所を教えた後、プリンセスとの幸せを願って消えてしまった。
石は地場衛の部屋に保管され、衛が窮地に陥った時には幻影が助言をする。
旧作アニメ版
軍服は紫。手袋を全員が装備し、クンツァイトとネフライトのみ肩の飾りを着用。全体的にネタキャラ度が高い。
第一期(通称『無印』)では「エンディミオンの騎士」という設定は描かれず、シルバー・ミレニアム侵略に加担して結界に封印されていた。
手柄を巡って内部闘争があり、四守護神と恋仲の設定も登場しない。クンツァイトやゾイサイトがゲイカップル、ネフライトと大阪なるの悲恋など、原作漫画と別の恋愛模様が発生した。
人間と同じ容姿だが、正体は緑色の血を持つ妖魔。ただし倒されると塵になる通常妖魔と異なり、光になる。
出自は描かれないが、意味ありげにすれ違った地場衛とネフライトが何か感じかけたり、ダークエンディミオン(洗脳された衛)と対立するクンツァイトにクイン・ベリルがほくそ笑むなどしている。
後日譚にあたるPCエンジン版では、前世の時代に洗脳を受けて妖魔に作り変えられ、記憶も封じられた設定が登場。パスト・ワイズマンの魔石「ブラッディ・オパール」に再生されてセーラー戦士に復讐を誓ったが、大阪なるを愛していたネフライトだけはセーラー戦士を恨む気になれず、なるの親友でもある月野うさぎ=セーラームーンを頼って出奔。
残り三人の記憶の封印もセーラー戦士やタキシード仮面との戦いで解けていくが、ブラッディ・オパールの闇のエナジーの呪縛は止まらずネフライトはうさぎに永遠の眠りを望んだ。
最後は全ての闇を祓うために銀水晶を発動させたうさぎに力を貸し、衛に別れを告げて転生していった。無印最終回と同じような演出が取られ、うさぎ達の近くの人間に転生している可能性を示唆されている。
パラレル的作品にあたるスーパーファミコンRPG「Another Story」では、セーラー戦士の前に幻影が現れ、オポシティオ戦士の攻撃で意識を失った衛を助ける方法を教える。
Crystal版
軍服は白。「前世では四守護神と恋仲だった」という原作版裏設定が使用され、Act12までは撤退などで全員生存した。
石言葉に由来する騎士の称号も追加設定された。Act10で前世の記憶が戻りかけたが、クイン・ベリルに再洗脳される。
四守護神の説得と「セーラープラネットアタック」で前世の記憶を取り戻すが、クイン・メタリアの粛清を受けて消滅。
消滅後、悲しみに暮れるセーラー戦士たちに「プリンセスが待っている」「お前たちにはまだやるべきことがある」など励ましの声をかけた。
実写ドラマ版
花をモチーフにした軍服を着る。原作・アニメとかけ離れた容姿を持ち、原型を留めているのはジェダイトぐらいである。
一度人間に転生したクンツァイトを除き、クイン・ベリルに忠実だが一枚岩とは決して言えない。次第に前世の記憶と衛への忠誠心に揺さぶられていく。
掟を破って恋に落ちたエンディミオンとセレニティに反感を持っていたため、四守護神と恋に落ちることはなかった。しかし、ネフライトとクンツァイトが水野亜美と個人的な因縁を持ったり、ゾイサイトとセーラーヴィーナスが同盟を組んでいる。
物語終盤では古幡元基のもとで人間として暮らしてたネフライトを除いて命を落とすが、絶命した衛に幻影が命を与えた。その後の安否は不明だが、「Special act」では衛のもとに集結した。
本編以前のセーラーVの活躍を描いた「Act Zero」には、そっくりな警察官の花子(ジェダイト)、赤井(ネフライト)、白井(ゾイサイト)、黒井(クンツァイト)が登場した。
ミュージカル版
舞台によって扱われ方は様々。
『外伝・ダークキングダム復活編』では四守護神に好意を持つ高校生に変身し、四守護神を誘惑して騙した。
『永遠伝説』(1996年版のみ)ではクイン・ベリルの騎士としてゾイサイトとクンツァイトのみ復活。
『スターライツ・流星伝説』ではアイドルグループ「ジュエルメタリアーズ」に化けた敵として登場するが、最後は衛を庇って化身の石になった。リメイク版の『火球王妃降臨』では、何故かクンツァイトを除いてオリジナルキャラクターに入れ替わる。
『-La Reconquista-』ではアイドルグループ「パンデミック4」に化けた敵として登場し、四守護神を誘惑する。
関連イラスト
関連タグ
ジェダイト(セーラームーン) ネフライト(セーラームーン) ゾイサイト(セーラームーン) クンツァイト(セーラームーン)