解説
我々の世界における北欧神話同様、オーディンの配下たる女性戦士たちの総称。
MCU
本名「ブリュンヒルデ」。
「ヴァルキリー」は、コミック同様、オーディン配下の女性戦士たちの総称だが、オーディンとヘラの戦いでオーディン側として戦い、ブリュンヒルデを遺して全滅した。
そのため、劇中および関連資料で「ヴァルキリー」の名はブリュンヒルデ個人を指す名前のような扱いになっており、彼女自身がブリュンヒルデと呼ばれることはない。
かつては誇り高き戦士であったが、オーディンとヘラの戦いを経て仲間を失ったことでアスガルド王族に対して愛想を尽かしており、惑星サカールで廃品回収・転売で生計を立てていた。
マイティ・ソー バトルロイヤル
初登場作品。
ヘラに敗北して惑星サカールに落ちてきたソーを戦利品として回収、サカールの支配者グランドマスターに売りつける。
先にサカールに訪れ、剣闘士のチャンピオンとして君臨していたハルクとも顔なじみ。
ソーがオーディンの息子、ヘラの弟ということで冷たく接していたが、度重なる説得の結果、ソーのサカール脱出とヘラ打倒に協力する。
アスガルドでの決戦後は、ソーやアスガルドの難民たちと共に、地球を目指す。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
直接登場はしないものの、冒頭のサノスによる襲撃の際、避難艇で乗員の半数とともに避難していた。
アベンジャーズ/エンドゲーム
サノスの指パッチンから5年後、地球のノルウェー(『バトルロイヤル』でオーディンが消滅した場所)にアスガルド人の村「ニュー・アスガルド」を作り、引きこもりと化したソーに代わって、中心人物として村を切り盛りしている。
ブルース・バナーがメインの人格となったスマートハルクに対しては、あまり優しくない。
クライマックスの決戦では、ペガサスを駆って勇壮に戦った。
全ての戦いが終わった後、宇宙に旅立つソーから、ニュー・アスガルドの王座を与えられた。
ソー:ラブ&サンダー
「キング・ヴァルキリー」として、ニュー・アスガルドを特産品や観光産業で発展させていたが、全ての神に復讐を誓った“神殺し”のゴアが来襲。
ソーやコーグ、そしてムジョルニアを持ったジェーン・フォスターと迎え撃ち、以降も行動を共にする。
なお、同性愛者または両性愛者(女性に恋愛感情を抱く事が有る)で、かつ、その事を親しい者達も知っている事が明らかになった。
ソーに「お前こそジェーンと付き合おうとしてるんじゃないのか?」と言われたり、ドサクサに紛れて女性を誘惑するなど、かなりの女好きであると同時に、かつて失なった同僚にして恋人を想い続けている事も示された。
余談
マーベル・スタジオおよびMCUで演じるトンプソンからは、彼女がLGBTQであることが明かされている。(作中で、この設定が明らかになる以前から「バイセクシャルという想定で演じていた」という発言が有った)
また日本語吹き替えを担当する沢城みゆき氏は、漫画『終末のワルキューレ』のアニメ版でもブリュンヒルデを演じている。