概要
FOXDIEとは、コナミが発売するステルスアクションゲーム『メタルギアシリーズ』に登場する架空のウイルスである。
作中では、アメリカ政府(愛国者達)がこれを使い、暗殺を試みている。
FOXDIEは初期型、変異型、新型の3種類があるが、通常、初期型を指す。
また、この技術を利用した別の技術が作られ、登場している。
症状
FOXDIEは、事前にターゲットを設定することが出来る。
空気感染によって広がり、タンパク質工学によって作られた認識酵素が対象のDNAの塩基配列を認識し、個人を特定する。対象外の人物に感染した場合は何も起こらないが、事前にプログラムされた遺伝子を持つ対象者に感染した場合、体内のマクロファージを利用してTNFεというサイトカインの一種であるペプチドを生成する。これが血流により心臓に達すると、心筋細胞のTNFレセプターに結合、この刺激により心筋細胞は急激なアポトーシス(細胞自殺)を起こす。その結果、心臓発作を引き起こして対象は死に至るという。
なお、発症する潜伏期間は対象者の年齢によって異なる他、初期型は突然の重大なテロへの対策として開発途中の状態で実戦投入されたため、サイコ・マンティスのようにガス(防毒)マスクを着用している人物やスナイパー・ウルフのように抗不安剤など血中のアンフェタミンやアドレナリンの濃度を変動させるものを服用している人物は発症しない。
MGS1
初期型
2005年、アメリカ合衆国第43代大統領となったジョージ・シアーズ(ソリダス・スネーク)の指示のもと、DIA所属のリチャード・エイムズが暗殺兵器開発プロジェクトを計画し、ATGC社のナオミ・ハンターを中心に開発された。その後、ウイルスの実験としてソリッド・スネークに各種ナノマシンと共に注入され、FOXHOUND隊員(オセロットを除く)とアームズ・テック社のケネス・ベイカー社長をターゲットとして暗殺した(FOXDIEという名称も、FOXHOUND隊員をターゲットにしたことに由来する)。
ソリダスの計画ではソリッド・スネークもFOXDIEの対象にして暗殺するつもりだったが、ナオミの裏切りにより、スネークは対象から除外されていたため、その後も彼を苗床として潜伏することになった。(バンドデシネでは遠隔操作により機能停止)
MGS2
ワームクラスター
エマ・エメリッヒ・ダンジガーが愛国者達のAIの『G.W』を破壊するために作り出したプログラム。
基本構造はFOXDIEをベースに作られており、特定のプログラムに変換してシステムを内側から破壊するという仕組みになっているが、エマから回収されたあとに愛国者達関係のデータを消すように細工を施されていた。
データディスク自体は、スネークに回収され愛国者達の真実の一端(と思われた偽の情報)が納められていた。
MGS4
変異型
本来はターゲットでないのであれば感染しても体内に留まり感染を広げるのみで問題は起きないのだが、スネークの急激な老化現象により、彼の体内で初期型に設定されていた「特定の塩基配列」という蓋が劣化してしまった為、無差別殺人ウイルスへと変貌しかけたもの。
体内から取り除く事も出来ず、抗体も無い以上、残り3ヶ月ほどで完全に変異すると予測されたため、スネークは自殺を迫られる。
しかし、愛国者達によって新たに投与された新型FOXDIEにより駆逐された。
新型
ゼロを除く愛国者達創設時の初期メンバー(ビッグ・ママ、オセロット、ビッグ・ボス)を対象としたFOXDIE。
おそらくはドレビンが注入したナノマシン抑制剤に含まれていたと思われる。
変異型を駆逐し、見事ターゲットの3人の暗殺を成功させた。
ビッグ・ボスは新型も変異する恐れはあるが、スネークの寿命から見てその可能性は低いと推測した。
SOP(サンズオブザパトリオット)
これ自体はナノマシンを用いた戦場管理システムで殺傷能力は無いが、セキュリティの遺伝子特定プログラムはFOX DIEで使われたものが用いられている。
その為、セキュリティの突破にナオミの技術が必要となった。
FOX ALIVE(フォックスアライブ)
ナオミがサニーに託した愛国者達の管理AIを破壊するワームクラスターで、ナオミ自身が開発したFOXDIEがモデルとなっている。
最終的にはエマの残したワームクラスターを用いてサニーが手を加えたことでライフラインといったインフラ管理システムは残るように改造された。
MGSV
GZのデジャブ・ミッションで登場。
キャンプ・オメガ内で見つけた囚人を心臓発作のような症状で殺傷するだけでなく、FOX ENGINEに影響を及ぼして映像を乱れさせてしまうが、FOX ENGINEが勝った事で元通りとなる。FOX ALIVEも台詞のみではあるが登場。