概要
CV:島田敏
第54話『やりすぎの騎士!キハーノ』で登場。
鎧を着た丸い体型の老人で、「遍歴の騎士」を自称している。
ププビレッジに不時着したあと宇宙船から出てくるなり、カービィやフーム、ブンに対して「成敗!」と言いながら、武器を振り回し追いかけるといった、老人とは思えないほどの身体能力を見せた。また、カービィを追いかける途中、デデデとエスカルゴンの乗った車に対して跳びかかり、崖から転落させるといった活躍(?)を見せている。
しかし、戦いは素人そのもので、ソードとブレイドが小手調べに戦った際も、何も考えずに武器を振り回して疲れていた。
そのため、メタナイトからは「かなり変な老人だ」と言われている。
また、メーベルに対しては「ライヤ王女」と呼んでまとわりつき、彼女から嫌がられるも、それを注意したサモを武器で成敗するといった行為も見せている。
フームはキハーノに対して「星の戦士」について尋ねたものの、彼はそのことについて全く知らない様子。
アニメの中盤、キハーノの宇宙船からは、彼やメーベルにそっくりなキャラ(おそらくキハーノの言う「ライヤ王女」と思われる)が描かれた漫画が発見される。また、その漫画のアニメ版では、キハーノが風車と戦う描写があり、それを観たデデデとエスカルゴンは、キハーノに仕返しをするためにホーリーナイトメア社から魔獣『カザグルー』を注文し、彼と戦わせた。
つまり、彼は騎士でもなんでもなく、漫画に影響されて騎士を名乗っているただの老人である。
キハーノはカザグルーと戦うも苦戦し、さらには鎧が壊れてしまい、意識を失ってしまう。最終的にミラーカービィによってカザグルーは倒されるも、キハーノは現実を突きつけられたことで活力がなくなり、そのまま息絶えた。
…かと思われたが、メーベルが彼を元気づけるために「ライヤ王女」を演じたことで意識が戻って元気になり、その後キハーノは宇宙船に乗って去っていった。
セリフ集
- 「(宇宙艇から出てきて)魔獣め!このキハーノが成敗してくれる!」
- 「警戒警報発令!空襲警報発令!総員シェルターに避難せよー!(やや聞こえづらい)」
- 「この遍歴の騎士キハーノに逆らうのか?」
- 「(フームに対して)そなた…騎士道が分かるのか?では…魔獣で…ない?」
- 「それは…すまん!…と、思わせておいて!(フーム達を殴る)」
- 「このキハーノ…初めて不覚をとった…。こうしちゃおられん!(聞こえづらい)」
- 「残念だが正義の騎士も、泣く子と空きっ腹には勝てぬ…。」
- 「(飯を食わせてくれたカワサキに対して)国王陛下!一宿一飯の恩義、かたじけなく頂戴いたしましたぞ。」
- 「何度も言わせるな!ワシは騎士キハーノ!この世の悪を滅ぼすため、遍歴の旅を続けておる。悪を為すものあらばこのキハーノが倒してつかわすから、遠慮せずに申すが良い。これまで負けたことはないぞぉ~。」
- 「(ブンに乗せられて)安心せい!このキハーノが(魔獣デデデとやらを)見事討伐して見せる!魔獣めぇ!」
- 「デデデと申すものはお前か!覚悟ー!」
- 「(ソドブレと戦ったあと)あはははは!今日はこのくらいにしといたるわ!」
- 「こんなところにいたのか!あの魔獣は逃げたぞ!」
- 「(フームに星の戦士かどうか聞かれて)星の戦士?そりゃー何じゃ?」
- 「それよりこの村はあのデブ魔獣に苦しめられておるのか?邪魔さえ入らなければ倒せたものを…。」
- 「弱き民草よ!難民諸君!そなたらの計り知れぬ苦労、負けずに心強く生きる様、このキハーノ感服いたす・・・待たれよ!必ずや、平和が訪れる!!」
- 「これより!魔獣デデデを成敗するゆえ希望を失わぬよう!」
- 「(メーベルを見て)ライヤ王女様…王女様ー!」
- 「おいたわしやライヤ王女…ここでお会いしようと…。この忠実なるしもべをお忘れか!あなたの忠実なキハーノめに、どうぞお手を!王女!このキハーノがお仕えしたライヤ王女…この星でお会いできようとは…。」
- 「この無礼者!(サモを殴る)」
- 「王女様…覚えはありませぬか…。」
- 「王女は敵の陰謀で記憶をなくされているのです!思い出しません?憎むべき敵によって王国が滅亡したあの夜を!」
- 「国王は痛ましいご最期を遂げ…私は幼いライヤ様を抱いて逃げ申した。私の至らなさゆえ…ライヤ様には耐えがたきおしのばれ…。しかし、敵の追及はするどく…もはや一緒ではお命の危険に…。」
- 「ここでお別れするほか…生き延びる道はありません…(彼の妄想内のセリフ)」
- 「王女様…胸に抱いた夢追い求めれば…いつかは敵いますぞ!」
- 「あれから20年…王女様…まだ私を思い出しませぬか!」
- 「ご覧を!あの宇宙艇で、王女様も一緒にこの星を離れましょう!」
- 「(メーベルに用事があると言われて)用事?王国の再建より大切な用があるのですか!?」
- 「(用事の内容を聞いて)お~!そこには思い至りませんでした!流石王女様!なんとお優しいその心根。」
- 「悪が滅び…平和が来るのを待つのですか?しかし…。」
- 「(デデデに対して)よくぞやられにきおったな!」
- 「(カザグルーに対して)魔獣め!以前は遅れを取ったが、今度はそうはいかぬぞ!覚悟ー!」
- 「カービィ殿…見事じゃ…。だが…ワシはもうダメだ…。」
- 「いや…キハーノは漫画の主人公じゃ…。私はタダの老いぼれ漫画マニアにすぎぬ…。」
- 「さらばだ…(気絶)。」
- 「(メーベルに起こされて)しかし、私にはもはや…。」
- 「(メーベルに命令されて復活)王女よ!正しき道を歩みます!私の力をご覧あれー!また会いましょうぞー!」
余談
元ネタは、1605年にスペインのミゲル・デ・セルバンテスによって書かれた小説『ドン・キホーテ』の主人公の本名「アロンソ・キハーノ」であり、本家の彼も騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなり、様々な奇行をくり返す人物となっている。
関連タグ
ダコーニョ 初対面でカービィ達に敵意を向けた老人ゲストキャラ繋がり。しかし、こちらはキハーノとは違って正真正銘の銀河戦士団(星の戦士)の一員である。