※この項目は、非常に下品な記載を含みます。「『ゲゲゲの鬼太郎』はかっこいい正義の人・鬼太郎の胸のすくような英雄譚だ」とか思っている純粋な読者の方はここでブラウザバックをお願いいたします！
概要
1977年に『週刊実話』に掲載された水木しげるによるギャグ漫画。
かつてのヒーローゲゲゲの鬼太郎の高校時代を描いたドタバタお下劣ギャグであり、後述する通り下ネタ、エロネタが非常に多い。また当時のブームもあってかUFOネタがよく登場する。
基本的に鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男以外の旧作のキャラは登場せず、1話完結式の話になっている（猫娘が登場したことはあったが）。
本シリーズでは鬼太郎は田中ゲタ吉を名乗っており、等身が5頭身ほどに伸びている。
鬼太郎は民生委員の万助老人から高校に通うよう勧められ、墓の下高校に入学する。しかし、ほとんど高校生活が描かれることは無く、日常に蔓延る（たいていシモ関係の）怪奇現象に遭遇し、それを解決したり、酷い目に遭わされたりする…という話になっている。
その後、翌1978年からは続編として『新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代』が始まっている。こちらも下品ネタは『続』ほどではないにしろ多く読み手を択ぶ内容になっている。
…が、やっぱり評価はそれほど良くなかったらしく、野球編終了後の『新ゲゲゲの鬼太郎』は今までの設定を無かったことにしてフツーの鬼太郎漫画になっている。
なお、単行本化の際に『その後のゲゲゲの鬼太郎』という名称になっていることが多いが、1970年『別冊少年マガジン』に掲載された同タイトルの作品（鬼太郎が南洋人の娘と所帯持つやつ）とはパラレル設定であり全く関係がない。
現在は角川文庫から『ゲゲゲの鬼太郎 青春編』のタイトルで単行本化されている。
内容
「ぼく まだ高校生なんですけど」
「鬼太郎よ おまえもか」
「お父さん なんてエッチなことするんです」
「続ゲゲゲ」では、思春期の青年らしく異性に対して好奇心旺盛になった鬼太郎が、金と欲の大人の世界で活躍する様子が描かれている。
ねずみ男が「女房」として連れてきた裸の美女を見て出会い頭に「ゴチソウ」と心の声を漏らし、「タダ」でデキると知って更に興奮したり、鬼太郎とねずみ男が仲良くもげたり、学校での部活動（「女体研究部」）に励んだり、ゲイバーに通ったり、暴力団に身売りされたり、おやじが女体「内」でウハウハしたのは有名。
猫娘もヒゲを生やす、高慢ちきになる、ねずみ男との殺し合いの末に殺された、そのあと本人または全くの別人の猫娘が登場した、などと忙しい。
後に原作者の水木しげるは「鬼太郎にセックスを持ち込んだのは失敗だった」と述懐している。その為か、続編にあたる『新ゲゲゲの鬼太郎スポーツ狂時代』ではアダルト色を薄めるべく多少の軌道修正が図られている（偶然から相撲界に入門する、さらには高校野球で活躍するようになる、など）。
が、結局はとんでもないセクハラ相撲であった。
だが、しかし！
これこそ御大の本領発揮と喜ぶファンも存在する名作or迷作or怪作である。
また、『挑戦シリーズ』などにもあった描写（あの玉藻前とセックスバトル、いやみが更にやばいことになっている、鬼太郎とねずみ男が互いの糞尿の取り分で争う、チンポなどなどなど）から見ても、6期の尻子玉騒動などまさに屁のかっぱである。
要はナニが言いたいかというと、『続』ですら水木作品内においては普通のレベルである。
関連項目
黒歴史：角川文庫および水木しげる大全集が発刊されるまでは半ばこの扱いであった。
