もしかして→ガイザック
概要
ヘリック共和国軍が初期に開発した蠍型奇襲戦用ゾイド。サイズは小型ゾイドクラス。
それまで運用していた蜘蛛型ゾイド・グランチュラをベースとしてバイオ技術と武装を追加することで開発された。ロールアウトはゴジュラスがロールアウトする1年前にして地球人が惑星Ziにやってきた時代であるZAC2029年。
格闘戦用レーザークローとウェポンラック兼用の尾を装備している。
砂漠での、砂の中に身を潜めて待ち伏せ攻撃をする戦法を最も得意としている。この戦法は強力で時には大型ゾイドを葬る活躍を見せたこともあり中央大陸戦争初期から中期にかけて多くの戦果を挙げた。小型ながらもレーザークローや尾の30mmビームライフルなど豊富な武装を有しているがその分、装甲は犠牲になっている。
後発のスネークスよりも戦闘力は低いものの武装を強化した重装甲タイプや完全自動操縦タイプのスリーパーなど、多くのバリエーションが存在しており、共和国軍では馴染み深い機体でもある。
投入から70年経った2099年からの第2次大陸間戦争でも現役運用されている。
活躍
バトルストーリー
ZAC2038年のゼネバス帝国首都攻略戦に参加した。
ZAC2044~2046年ごろには第一線を退いたが、ZAC2099年からの西方大陸戦では緒戦で敗退し撤退する友軍を守るべくステルスバイパーと共にゲリラ戦法で帝国軍を食い止めたりしたと縁の下の力持ちの様に活躍した。
アニメ
初代アニメ『ゾイド-ZOIDS-』にて、最初に登場したゾイドでもあり、その原作となった『漫画版』でも同様に初陣を飾った。後者は野良ゾイドで前者は盗賊が操縦していたが、丸腰のバンを襲撃する役回りは同じである。
『ゾイドフューザーズ』では、砂地のジャンクゾーンを縄張りとする野盗ボーン一家の機体として50機以上が登場したが、RD達に蹴散らされる戦闘員ポジションだった。なぜか砂地で目立ちそうな緑色のカラーリングが施されている。
機体バリエーション
ガイサック・スティンガースペシャル
アニメで登場した賞金稼ぎのスティンガーの専用機で、機体色が赤くなり、頭部はじめデザインも大きく変わっている。
ゾイドでは珍しいパイロットにダメージを与える毒ガス入りの弾頭・パラライズミスト弾を装備しており、機動力はじめ性能も大きく向上している。
第24話では、パイロットのスティンガーの実力もあってダークホーン2体をパラライズミスト弾で(パイロットをだが)行動不能にして撃破したが、借り受けた帝国兵が乗った時は生身のバン]に翻弄されたあげく奪取された。
続く第25話ではバンが地の利を生かしてダークホーンを(パイロットを失神させて)撃破すると小型機らしからぬ強さを見せるが、本来の持ち主のスティンガーが乗り換えた改造セイバータイガーに破壊された。
ガイサックワーカー
アニメ版の第37話に登場。
土木作業用に改修された機体で、民間・軍を問わず運用されている。腕部がブルドーザーのショベルに換装され、尾部にはクレーンが装備されている。
ガイサックカスタム
ゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場したガイサックの改造機で、少し性能が向上し、エネルギータンクがビーム兵器のロングレンジガンとなっている。本ゲームでは一定確率で武器が破壊されることがあるため、武器が多いだけでも大きな利点となる。
ヘルスパイダー
ゾイド公式ファンブック3巻に掲載。
森林での待ち伏せを主任務にした改造ガイサック。コマンドウルフなどが装備しているアタックユニットを装備している他、機体が一回り大型化し、パワーが向上している。
姿は蜘蛛のようになっている所からグランチュラへの先祖返りとも言える。
キット
ゼンマイ駆動。旧シリーズでのカラーリングは青を基調にしたもので平成のシリーズでは砂漠用らしい茶色のカラーリングとなっている。
2023年4月にコトブキヤのHMMシリーズで発売が発表された。
関連タグ
デスピオン・デススティンガー・スコーピア・・・サソリ型ゾイド。
ガイザック・・・「ガイサック」ではなく「ガイザック」。トミーがゾイドの後釜として展開した『装甲巨神Zナイト』に登場したメタルフット(人型ロボ)。頭部に蠍の意匠がある。