トレーラー
とれーらー
英語:Trailer
この単語は引きずるという意味のtrailから派生した単語であり、牽引されるもの、という意味を持つ。
この種の車両は他の車両に牽引されることで使用される車両であり、基本的に運転設備や動力を持たず、以下の種類が存在する。
- トラクターによりけん引される大型のもの
- 原付や自転車などによりけん引されるリヤカーなどの車両
- 鉄道車両における付随車
- 映画、ゲームの予告編。トレーラーのように「観客、ゲーマーを引っ張ってくる」イメージが由来。
この項目では大型のものに関して説明を行う。
大型車
運転席と荷台や客車が分離できる構造のもので、前者をトラクター( またはヘッドまたはけん引車 )、後者をトレーラー( 被けん引車 )と呼ぶ。この種の貨物用自動車はトレーラートラックと呼ばれることがある。
その形態によってトラクターとトレーラーが単独では動かせないものの、運動性に優れるセミトレーラー、トラックの後部に連結可能であるが運動性に劣るフルトレーラー、積み荷の長尺物などをフレームとして用いるポールトレーラーなどに分類される。
旅客用
詳細はトレーラーバスを参照
旅客用のこの種の車両も存在する。
日本では第二次世界大戦後にトラックを改造したセミトレーラー形式のものが使用されたものの、火災時の安全性などの問題とその後大型のバスが登場したためこの車種の利用は少ない。
また、バス同士を連結させ、フルトレーラーのように使用することもヨーロッパでは行われていたものの、これもバスの間をバイク等が通り抜けようとして事故を起こすなどの問題があり、連節バスにとってかわられている。
日本と海外の使い方の違い
尚、この車両を導入する目的は欧米と日本では当初大きな違いが存在し、欧米では複数連結による大量輸送、すなわち「タイヤをつけた貨車」が主たる目的だったのに対し、日本では通常のトラックでは輸送困難な長尺物や重量物を運ぶことが目的だった。このため大量輸送目的でのこの車両の発展が遅れたため、特性やメリットを活かし切れていないのが現状である。
ただし、日本の場合複数連結したこの車両を走らせる道路は存在せず、2両までしか連結できないなど法律等も整備されていないため、運用は困難ではあるが。
ちなみに日本の場合は座席の後ろもしくは上に人一人寝る分だけのスペースがあるが、欧米のトレーラーのトラクターだと何日もかけて長距離を走る為にキャンピングカーばりの装備を備えたものがある。