概要
乗合自動車(バス)の内、トレーラーの構造をしたもの。連節バスとは異なり、運転席と客席の間の移動はできない。営業運転には乗車定員に対応する一種免許(※)とともにけん引二種免許が必要である。
車体の前部をトラクターの第五輪に載せるセミトレーラー型と、連結棒を装着した通常型のバスに動力機能のない客車を牽引させるフルトレーラー型の2種類が存在するが、日本で運行実績があるのはセミトレーラー型のみである。
第二次世界大戦後の日本では日野自動車のT13B型+T25型(26型)が定期運行されていたことがあるが、1950年に神奈川県内でトレーラーの客車から火災が発生。トレーラー構造のため運転士が気付くのが遅れてしまい客車は全焼。50人近い死者を出す大惨事となった。この事故以降、通常型のバスが急速に普及し、トレーラーバスはほぼ完全に廃れてしまった。
日本で最後まで存在していたのは西東京バスが武蔵五日市駅 - つるつる温泉間で運行していた「機関車バス『青春号』」であったが、2023年3月31日をもって廃止となった。
※トレーラーバスのみを営業目的で運転する場合はこの条件で大丈夫なのだが、実際は通常型のバス運転手が条件追加目的で取得するため、ほぼ全てで大型二種免許との複数取得という形になっている。
関連タグ
連節バス…こちらはけん引二種免許は不要。但し運行会社の多くは社内規定で取得を義務付けている。
ジャパリバス…メイン画像。