FCバルセロナ
えふしーばるせろな
概要
FCバルセロナは、スペイン・バルセロナを本拠地とするサッカークラブチーム。
リーガ・エスパニョーラのプリメーラ・ディビシオンに所属。
クラブカラーは青と臙脂(えんじ)、ホームスタジアムはカンプ・ノウ。
ニックネームはクラブカラーからアズール・グラーナ(スペイン語で青と臙脂の意味)、エル・ドリームチーム。
クラブ設立は1899年。同国内リーグ制覇26回、チャンピオンズリーグ制覇5回を誇る欧州屈指の名門チームであり、主要タイトル三冠を達成したスペイン唯一のクラブ。また欧州全体で見ても、3冠を2回達成したのはバルセロナとバイエルン・ミュンヘンのみである。
同じくスペインを本拠地とするレアル・マドリードと並びスペイン2強と称される。
世界最高峰のメガクラブの一角である。
また、現代において非常に珍しい、会員費で運営されているクラブでもある。野球に詳しい人に説明すると、広島東洋カープのようなもの。
その為スポンサーが付く事が無く、つい最近までユニフォームにスポンサー企業のロゴが印刷されていなかった。今現在はユニフォーム前面にSpotifyのロゴ、ユニフォーム背面にユニセフのロゴが印刷されている。(以前は楽天がスポンサーになってた)
特にカタルーニャ地方の象徴としての面を合わせ持ち、サッカークラブの枠組みを超えた存在として扱われることも多い。
愛称はバルサ。pixivのタグではバルセロナもよく使われる。
キャプテン翼の主人公、大空翼が所属しているチームという設定であり、これに対してFCバルセロナと長年の対立関係にある前述のサッカーチームレアル・マドリードの会長が、「なぜ翼をうちに入れなかったのか」という公式声明を発表した事でも有名。
プレースタイル
サッカー史に残るレジェンドの1人、ヨハン・クライフの意思を受け継いだ4-3-3をベースに、攻撃的な布陣となっている。
欧州サッカークラブの中でもクラブの理念とするプレースタイルが最も明確なチームの一つ。ボールポゼッションを重視し、「攻撃的でスペクタクルなサッカー」を標榜する。
とりわけ圧巻なのは08-09シーズンから監督に就任したジョゼップ・グアルディオラが打ち出した超ポゼッションサッカー「ティキ・タカ」である。ボールをワンタッチプレーで回し、選手間でボールが行き来する様子を擬声語で表したスタイルで、FCバルセロナだけでなくサッカースペイン代表においても用いられていると言われる。
ライバルのマドリーが得意とするカウンターサッカーとは対照的に、ある程度攻め急がず、リスキーなパスを選択することなくセーフティにボールを回していく。DFのテクニックも高いため、GKも織り交ぜて極端に低い位置からでもボールポゼッションすることができる。
しかしその反面、敵陣に乱れが生じたかと思えば一本のパスで劇的に裏を取ったり、サイドをドリブルで崩したりと、アタッキングサード以外でも攻撃力を発揮する。
アタッキングサードではダイレクトパスをふんだんに使って密集地帯を突破するのが十八番。相手のペナルティーエリア内で何本ものパスが飛び交ったときは、バルセロナの得点が近いことを意味している。
布陣としては4-3-3だが、両サイドバックが高い位置取りをするため、3-4-3もしくは2-5-3のようになることもしばしば。攻撃陣がかなりの頻度でポジションチェンジを繰り返すため、FWが中盤まで下りてきてボール回しに参加したり、MFが前線に張るなど、攻撃のバリエーションは尽きることがない。
他クラブとの関係
レアル・マドリード
自他共に認める公然のライバルチームであり、いちサッカークラブとしてのみならず、地域性、政治性的にも長年の対立関係にある。
首都マドリードに本拠地を置くレアル・マドリードは、その名前「レアル」(王立、英語で言うRoyal)からも見て取れるようにスペイン中央政府の庇護を受けてきたクラブであり、独立運動も盛んなカタルーニャ民族の象徴とされるFCバルセロナとは非常に折り合いが悪い。
2クラブ間の試合は「エル・クラシコ」(クラッシックの意味、直訳すると伝統の一戦)と呼ばれ、世界中のフットボールファンが注目する大一番とされる。
RCDエスパニョール
バルサと同じくバルセロナに本拠地を置くサッカークラブ。同クラブ間の試合は「バルセロナ・ダービー」、もしくは「カタルーニャ・ダービー」と呼ばれる。
同本拠地だがFCバルセロナとの仲はとても悪く(これでもオブラートな表現)、むしろマドリーと仲が良すぎるのがエスパニョールの特徴。ペリコ(エスパニョールファン)がマドリディスタを兼任したり、マドリーの下部組織出身選手の主なレンタル先となる事が多い。
ここまで仲が悪いのは、頭文字の「R」は上記のマドリーと同じ「Reial(Realのカタルーニャ語)」で「王室のクラブ」であるから。つまるところ、「バルセロナ・ダービー」はバルセロナ内で古くから続くカタルーニャ派と王室派の代理戦争のようなものなのだ。