概要
サッカードイツリーグ、「ブンデスリーガ」所属のプロサッカークラブ。ドイツサッカーの最高峰。史上最多となるリーグ優勝33回、チャンピオンズリーグ3連覇を含む6度の優勝を筆頭に、2013年と2020年の主要タイトル三冠など数多のタイトルを獲得してきた世界屈指のメガクラブの一角。
リーグ優勝に関しては、優勝回数2位タイのドルトムントとボルシア・メンヒェングラートバッハが5回である事と比較して圧倒的な実績を持つ。2022-23シーズンまでブンデスリーガを11連覇し敵無し状態だった。
世界に6クラブ存在する「ビッグイヤー(チャンピオンズリーグの優勝カップ)」の永久保持が認められたクラブの一つである。
特に2012-13シーズンのユップ・ハインケス率いたバイエルン・ミュンヘンは史上最強のサッカーチームの呼び声も高い。ブンデスリーガは6試合残した状態で史上最速かつ史上最多勝ち点、史上最多勝利、史上最少失点、史上最多得点差という圧倒的な成績で蹂躙すると、CLでは優勝候補の筆頭に数えられていたFCバルセロナを相手に2試合合計で7-0と完膚無きまでに粉砕し制覇、主要タイトル三冠を成し遂げている。
また、この7年後、2020年にも主要タイトル三冠を成し遂げているが、こちらではコロナウイルスの影響によりノックアウトステージが1試合に短縮される特別ルールの中で、同じくバルセロナ相手に1試合で8-2というサッカー史に残る大勝を挙げている。この年のチャンピオンズリーグでは、ヨーロピアン・カップ時代も含めて史上初となる全勝優勝を成し遂げている。
歴代の所属選手もかなり層が厚く、サッカー史に名を残すレジェンドとして「皇帝」フランツ・ベッケンバウアーや「爆撃機」ゲルト・ミュラー、近年では日本でも知られた名ゴールキーパーのオリバー・カーンに、フランス代表のフランク・リベリーとオランダ代表のアリエン・ロッベンという世界屈指のウインガー2人、新時代のGK像を確立し実力でも世界の頂点に君臨したマヌエル・ノイアーなどが在籍。日本から伊藤洋輝が2024-25シーズンから加入する。
余談
サッカーに詳しくない人には「日本のプロ野球でいう読売ジャイアンツのような存在」というと分かりやすい。世界的メガクラブだが、ドイツ国内では「ファンと同じくらいアンチが多い」と言われている。
また、バイエルンへの表現に「FC Hollywood(FCハリウッド)」というのがある。これは「金の力にモノを言わせてドイツ国内外からスター選手をかき集める」という皮肉である。但し昔は「ハリウッド並みに恋愛スキャンダルの多いクラブ」の意味もあった。
しかし金の力にモノを言わせる事が出来るのも毎年経営が莫大な黒字を計上するからであり、実はクラブ設立以来銀行から借金した事が一度もない、超優良健全クラブである。
- 原語表記:FC Bayern Munchen
- チームカラー:赤
- ホームスタジアム:アリアンツ・アレーナ(ミュンヘン)
- 愛称:Die Bayern、FC Hollywood
クラブは他に女子サッカー、バスケットボール、ボウリング、チェス、体操、ハンドボール、卓球、審判員、シニアサッカーのチームを抱えている。