ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

アグニムの編集履歴

2023-09-06 00:41:39 バージョン

アグニム

あぐにむ

アグニムとは、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の登場人物。

ホッホッホ、よくぞここまで参られました、リンク殿。

もう1度お会いできてわたくし、とてもうれしゅうございます。

しかし、3度目はないと、思い知りなさいっ!


概要

ハイラル王国の司祭。ハイラルに原因不明の災害が続いたある時、突如として彗星のごとく現れ、その強大な魔力で瞬く間に災いを鎮め、七賢者の再来とまでウワサされた男。

その正体は、かつて七賢者により闇の世界に封印された魔王ガノンの分身(憑依された人間)。自ら「魔族」を自称し、伝説の勇者としてマスターソードを手に入れたリンクと対峙する。作中では中盤と終盤(ラスボス前)の2度対峙することになる。

説明書では赤い服だが、ゲームでは白色となっている。


聖地の封印を解いて魔族の世を招くため、闇の世界と光の世界をつなげることを目論む。

手始めに先の活躍で民衆の心を掌握した彼は、ハイラル王の信頼を手に入れ、国政を預かりハイラルへの影響力を強めた。そして国王を暗殺し、さらには国の兵士たちを魔術で操り、人知れず王国の実権を握る。

一方で七賢者の子孫に懸賞金を掛け、ゼルダ姫を含む七賢者の子孫の娘たちを次々と連れ去り、聖地解放の生贄とした(闇の世界の各ダンジョンに娘たちを封印していた)。


劇中では序盤の神父との会話から「アグニムには魔物が取り付いている」と語られており、ガノンの分身というよりは被害者である。

アグニムが死亡した際に半透明のガノンが抜け出し、コウモリになって逃げだ出すことからガノン本人(あるいは思念体のような物?)が憑依していたと思われる。

なお、闇の世界にいるはずのガノンがどうやって光の世界にいるアグニムに憑依したのかは不明(推測になるが、光の世界に「ガノンの分身」が残っていてアグニムに憑依したというのなら矛盾はしない。実際にアグニムは半透明の分身を生み出す能力を持っており、ガノン憑依によって得た能力の可能性が高い)。


活躍

ハイラル城での戦いではリンクがゼルダ姫を助けに来たタイミングで、ゼルダ姫をイケニエとして闇の世界に送り込んでしまう(リンクへの嫌がらせである)。

用が済むとカーテンの向こうに姿を消すが、追いかけて来たリンクと戦いを繰り広げることに。

当初はリンクを侮っていたが、マスターソードによって魔法弾を跳ね返され敗北。しかしハイラル城に闇の世界との通路を築き、リンクを闇の世界へと放逐する形で姿を消す。


しばらく出番がなかったが、闇の世界の最終ダンジョン・ガノンの塔でボスとして再び登場。今度こそ決着をつけることとなる。

今回は二体の分身を引き連れており、本体に魔法弾を反射することが勝利条件となっている。

死闘の末にアグニムは討ち取られたが、死体から半透明のガノンが抜け出して飛び去って行く。それ追いかけたリンクはピラミッドの内部へと足を踏み入れ、真の黒幕であるガノンとの最終決戦に移る。


余談

直接攻撃の届かないアグニムは、彼の魔弾を剣で弾き返すことで唯一ダメージを与えられる。

占い屋で「マスターソードはアグニムを斬るためのものではない」というアドバイスがもらえるのだが、これに気づかないと直接斬りつけようとして失敗する結果になる。

ストーリー上、アグニムの魔術に対抗する力として“退魔の剣”であるマスターソードが必要不可欠とされていたが、実は虫取り網で弾き返すことが可能である(上記の4コマでもネタにされていた)。

一応、アグニムのいるダンジョンに入るには、マスターソードで封印を破らなければならないので、取らなくても進行が可能なわけではない。また、虫取り網は剣よりリーチが長い反面動作は遅いので、普通に剣で弾き返した方が安全である。


夢をみる島』に登場するラスボス『シャドー』の第2形態はアグニムを模した姿をとる。

アグニムのような魔弾による攻撃を使用するが、同様に剣以外のアイテムで弾き返すことが出来てしまう。


ふしぎの木の実大地の章』には『アグニマ』というパチモンがいる。能力はまったく似ておらず、攻撃を跳ね返すことはできず、部屋を明るくして状態を見破ることで初めて攻撃ができる。


メディアミックス版

本多将「オープニングストーリー」

「私は聖地の封印を破らねばなりません。そのためにはあなたが邪魔になる」


ファミコン&スーパーファミコンゲームマガジン スーパーファミコン20号付録『ザ レジェンド オブ ゼルダ パーフェクト ファン ブック』に掲載された読み切り漫画。容姿は説明書にある赤い服の中年だが小柄になっている。

冒頭にて洗脳した兵士たちを率いて謀反を起こし玉座まで侵攻。王を取り囲む。そして上記の台詞を言うと兵士たちにハイラル王を殺害させた。

登場したのはわずか2コマのみ。


ゲームブック「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」

「ん、おまえが勇者か。まだ子供ではないか。子供がわしと戦うというのか。良かろう。手加減はせんぞ」


原作と同じくガノンの先兵として登場。出番が少し早くなっており、冒頭でゼルダ姫を助けた時にアグニムを倒しに向かうという構成になっている。

光の世界で敗れたアグニムだが、ガノンがいる限り復活するという台詞を残して消滅。そして闇の世界では、ガノンによって生み出された新たなアグニムとしてリンクの前に立ちはだかる。


「闇の世界が光の世界を侵食し始めた時、私に2つ目の命が与えられたのだ……」


こちらは魔導士であり、ガノンに憑依されていた。このため原作の矛盾が解消されている。

いずれも魔法弾を跳ね返されたことで敗北するが、光の世界のアグニムは執念深く、ルート次第では最後に床を崩してリンクを道連れにしてしまう。


小説「ゼルダの伝説2 神々のトライフォース」

「それは違うね、ゼルダ姫」

「すべては私の実力だ。あなたの父上ができなかった事を俺はやった」


上記とは繋がりの無いオリジナルストーリー作品。アグニムの衣装に少しアレンジが施されており、下半身周りのデザインが道化師を思わせるものになっている。挿絵での立ち振る舞いもそれを意識したものとなっており、言動も原作とは全く異なる。


正体は、封印戦争時代にガノンがトライフォースによって創り出した闇の世界に魅入られた男。そのため復活を目論むガノンから交信を受け、闇の世界を光の世界へと侵食させるという役割を任される。代償に強大な魔力を授かった。

アグニムはその力でハイラルに平和をもたらし、人々は彼を救世主と崇めた。ところがこれを危惧した者がいた。ハイラル王である。

このままでは城を乗っ取られる思った王は、アグニムを城に迎えて司祭という位を与え、手なずけようとしたのだ。しかしそれを見透かしていたアグニムはあえて誘いに乗って王家に入り込んだのだった。

だがゼルダ姫だけはアグニムを警戒し続けていた。強大な力を持ちながら謀反を起こさないのは、王家の乗っ取り以上の野心があるからだと。


中盤では原作通りゼルダ姫を闇の世界へと捧げるが、駆け付けた主人公と対峙することに。

アグニムは前々から退魔の剣の使い手である主人公に興味を抱いていた。そのためわざとここまで誘き出し「私と組まないか。光と闇が一つになればより強大になる」と勧誘するが「犬に食われろ!」と返される。

激昂したアグニムは、闇の世界の入り口を開き主人公まで闇へと送り込んだのだった。


そして物語終盤、ガノンタワーにてアグニムは主人公と激突。軽い身のこなしでマスタソードを易々と捌き、強大な呪文(スペル)によって文字通り圧倒する。

主人公に死を覚悟させるほど追い詰めたが、マスターソードが偶然にも呪文を弾き返したことで逆転の策を練られる。それは、アグニムが最強の呪文を繰り出したところで跳ね返すというものだった。

勝利を確信していたアグニムは勝負を決めよう光の洪水を放つが、反射されたことで自身の胸に笠穴を開けられ敗北。

しかし……


「蘇れ、魔王ガノン! 魔王ガノンの前にあるのは、すべての希望、すべての愛、すべての夢の死だ!」


最後の最期に6人の娘たちとゼルダ姫を利用してガノンの封印の大部分を解除。このままではガノンが自由を取り戻すのは時間の問題のため、主人公はアグニムの置き土産と決着をつけるべく最後の戦いに臨む。


石ノ森章太郎版

海外の雑誌での連載のため情報がほとんど出回っていない。


田口順子版

「これはこれは。よく来られましたね」

「だが少し遅かったようだ。もう全て終わりましたよ」

「子供が顔をつっこむ事ではありません。お帰りなさい」


全1巻。

アグニムの衣装から素顔までゲームとはまったく異なっており、黒人風の肌をした40歳前後の美男子となっている(ガノンの方から交信して必死で口説き落とした)。

背景設定も「妻の病気を治すべくトライフォースの力を得るためガノンに協力している(闇の世界のガノンからテレパシーで交信を受けた)」というもの。ゲームとは違い根っからの悪人ではなく、ガノンから魔力を供給されているが分身というわけではない。敬語は使うがゲームのようないやらしいものではなく、理知的なものとなっている。


役回り自体はゲームと同じで、七賢者たちの末裔を次々と捕らえガノンの元へ送り込んだ。ゼルダ姫も確保するが妻は病死してしまい、アグニムはトライフォースに一縷の望みをかけて最後までガノンに協力することに。


ゼルダ姫をガノンへの生贄に捧げた直後、助けに来たリンクと死闘を繰り広げる。実力そのものはアグニムに分があったが、マスターソードの力で魔法が吸収されたため手詰まりとなる。

吸収された魔力を放たれた瞬間、ガノンの魔力供給が断たれバリアが消滅してしまう。ガノンに見限られたと気づいた時には時すでに遅く、自身の魔力をまともに浴びて消滅した。


後にガノンの口から「俺が(トライフォースの)力を分けてやるわけねーじゃん!」とゲラゲラ笑いながら真実を語られ、それ聞いたリンクによりトライフォースの願いで生き返る対象にされた。

しかし「これだけの罪を犯しておきながら生き返るわけにはいかない」とアグニムの霊魂が拒否した。


かぢばあたる版

「よい余興だ。貴様の目の前でガノン様へ姫を捧げよう。己の無力さをかみしめるがよい」

「あいにく子供のおもりは苦手でね。失礼するよ」


全3巻。

外見はゲーム準拠だが、光の世界では赤い服、闇の世界では白い服になっている。敬語を使っていたのは最初だけで、以降は悪役を前面に押し出した尊大なものとなった。

ガノンに憑依された人間という設定はなくなり、元々ガノンの配下だったようである。


600年前の封印戦争時にガノンの紙幣と共に光の世界に侵攻するが、当時のマスターソードの使い手(リンクのご先祖様)と七賢者たちによって闇の世界へと追い返されてしまう。しかもガノンはピラミッド内部に封印されてしまい、以後はアグニムが指導者となる。

ガノンに対する忠誠心はかなり強く、断末魔の叫びも「ガノン様」と言うほど。


無理やり配下に加えたカニカに対しても裏切りが露見するまでは危害を加えようとしないなど、部下を捨て駒にするような狭量な人物ではない。だがカニカを完全には信用していなかったようで、手早く事を進めるためにガノンを模したレプリカモンスターを送り込んでいる。


ちなみにこの作品では術によって二世界の行き来が可能であり、アグニムもその術を用いてハイラルにやって来たようだ(後にゼルダ姫も賢者の末裔と協力して空間転移を行っている)。

また賢者たちの封印も「ガノンをピラミッドに封印した」というものに変更されており、「光と闇の世界の通路を塞いだ」という設定はなくなった。


序盤では人々を救っては信望を集め、民や王からも尊敬の対象となっていた。無論これらは演技であり、原作とは違って本性を隠したままハイラル王をいい様に利用していた。


一方、裏では七賢者の末裔たちを拉致していた。これに勘付いたのがリンクの伯父ザンジと王室騎士団長アルジュナであった。ゼルダ姫の寝所を訪れようとしたところで二人に阻まれ、これを打ち倒し、ザンジを殺害、アルジュナにも重傷を負わせた。しかし魔力を使い果たしたため駆け付けたリンクには苦戦を感じ、「ゼルダ姫は既に手中に収めた」とウソを吐くことで彼を寝所に突撃させ、賊として兵士たちに始末させようとした。


一度は逃げられてしまい歯噛みするが、ハイラル王に「リンクがゼルダ姫を誘拐した」と触れ込み兵士たちを捜索に駆り出させる。これによりリンクはお尋ね者となってしまう。


その後、魔法によってゼルダ姫の潜伏先を調べ、教会へと通じる隠し通路を発見。神父によって絶対退魔結界が張られていたため邪悪な存在は近づけなかったが、地下部分がガラ空きだった上に地下通路を封鎖されなかったため楽々と攻略。

神父に重傷を負わせ、歯向かってきたゼルダ姫を容易く気絶させた。


ゼルダ姫を最後の生贄に捧げようとしていたところ、通りかかった国王から「ゼルダ姫を助けてくれた」と思われ感謝される。ここでついに本性を現し、用済みとなった国王を殺そうとしたがマスターソードを手にしたリンクによって阻まれる。


直後の決戦では「光術擒拿網(こうじゅつさんだもう)」という拘束魔法で動きを封じ、その間にゼルダ姫をガノンの元へと送り込んだ。だがリンクの気合によって破られ、一対一の死闘を演じる。


「ふん…やるようになったな小僧! 子供にしては上出来だ…だが、しかし!」

「先程も言っただろう!? 子供のおもりは、苦手だとな!」

「伯父と同じ技で…地獄へ落ちろ!!」


戦闘では格闘技の構えを見せたり、素早い動きでリンクを翻弄するという技量を見せた(攻撃が当たらないというゲーム内の設定を反映したもの)。死角に回り込むと伯父を殺した魔法弾でリンクを葬ろうとしたが、マスタソードに跳ね返されて自分が消滅するという皮肉な末路を辿った。

だが死の直前、最後の力を振り絞ってリンク、ラスカ、アルジュナを闇の世界へと引きずり込んだ。


「ようやくおでましだな。はじめまして…と言っておこうか…」


そして物語終盤(最終巻)、ガノンの塔にてリンクたちの前に再びアグニムが立ちはだかる。実は光の世界で倒した『アグニム』はゴーレムドライバーの術で動くレプリカモンスター(アグニムを模したモンスター)であり、闇の世界にいるアグニムこそオリジナルであった。


(ゴーレムドライバーの術は封印戦争時代に存在していた技術という説明があり、またレプリカの方も先代勇者と戦ったことがあるようで、子孫のリンクに脅威を感じていた)。


戦闘ではリンクの仲間であるカニカ(オリキャラ)を人質に取り、マスタソードを手放させる。更には自身を模した二体のレプリカを用いて戦力を固め、圧倒的優位に立つ。だがカニカの反撃によってレプリカモンスターの制御装置を破壊されてしまう。アグニムはカニカの胸を魔法で貫き致命傷を与えるが、直後、激昂したリンクによって自らも胸を貫かれ、カニカと同様の最期を迎えた。


「きっさまああああァ!! う…うおお…っ! ガ…ガノンさ…ま…」


だがアグニムが死んで間もなくガノンの封印に乱れが起こり、リンクたちは戦力増強のため一旦ハイラルまで退却するという運びとなった。


ゲームブック「ゼルダの伝説」

「ヒッヒッヒ……、尻尾を巻いて逃げたのかと思っていましたが、わざわざ倒されに戻ってくるとは物好きな。まぁよいでしょう。さぁ、今度こそ死になさい!」


初代ゼルダの伝説ではなく神々のトライフォースのゲームブック。キャラクターが原作準拠の性格に直されており、アグニムのキャラもかなり近い。

最後の戦いでは2体の分身と一緒に攻撃して来るため選択肢を誤るとダメージを受けてしまう。逆に正解のルートを選べればすぐに決着がついてしまう。

リンクに敗れた際に正体が判明する。人間ではなくガノンによって生み出された分身であった。


姫川明版

「恐れることなど何もない」

「勇者の伝説など、非力な賢者どものたわごと」

「我が力の前に無力であることを思い知らせてやるのだよ」


全1巻。

口調や外見は原作に近いが独自設定が多く、リンクとは深い因縁の持ち主となった。

災いを沈めて国王の信頼を得るところまではゲームと同様だが、入城した途端本性を現し、権力を振りかざすようになった。ハイラル王から退去を命じられた時は、ゼルダ姫が見ている前で国王を消滅させた。そして権力を掌握すると次々と七賢者たちの末裔を捕らえて儀式の生贄にした。


初登場シーンではリンクのおじさんを、リンクの目の前で刺殺。倒れたおじさんはリンクに向けて「アグニムを倒せ」と言葉を遺して息を引き取った。この時、魔法は使わず剣のみで勝った様子なので剣技もなかなかのものと思われる。


リンクがゼルダ姫を助けに来たと気づくと魔術で使役した鎧兵士(実は魔物)をけしかける。ゼルダ姫が救出されると魔物兵士を動かした後、自らも捜索に赴き、教会にいたゼルダ姫を拉致。刃向かってきたリンクに手傷を負わされるが反撃して打ち倒した。


その後、リンクを「ゼルダ姫をかどわかした罪人」としてお尋ね者にするが、これは「マスターソードが恐ろしいから」とリンクは推測している。


中盤ではリンクと直接対決となり、マスターソードの力で魔法を跳ね返されて追い詰められる。しかし闇の世界の封印を解き、その場が崩壊したため決着はつかずじまいとなった。アグニムとの戦闘はこれ以降ない


終盤ではカメイワにてリンクを迎え撃ち、リンクの仲間であるガンティ(本作オリジナルキャラクター)を拉致し、魔物化させけしかける。そのことを知らなかったリンクは、倒した魔物が傷ついたガンティとなったのを見て激昂。これこそがアグニムの策であり、リンクの心に強い「憎しみ」を植え付けることが目的だった。


自らが抱いた感情によりリンクは闇の世界に取り込まれ魔物と化してしまうが、ゼルダ姫の言葉によって己を取り戻した。策を破られたアグニムは狼狽し、慌ててガノンの塔へと逃げ込んだ。


そこでアグニムの過去が幻影となって展開される。若き日の彼は「一流の魔術師となってハイラルのためにつくす」ことを心掛ける善良な青年だった。

親友である「左利きの剣士(リンクの父親)」と共に研鑽を重ねていたところ、親友からトライフォースの伝承を聞かされる。

興味を抱いたアグニムは調べて行く内に聖地(闇の世界)の封印の解き方を知ってしまう。そして魔王ガノンと交信し「賢者の封印を解けばトライフォースの力を分け与える」という取引をしてしまった。


それを見咎めた親友夫婦を邪魔者と見なし、闇の世界へと放逐した(その後の描写からしてリンクの両親はもう死んでいるようである)。この時に「おじさん」に抱えられて逃げたのが幼き日のリンクだった。

つまり、リンクの親族は全員アグニムに殺されたことになる。


「ガノン様!!」

「もっと闇の力を……」

「わ、わたしを助けてはくれないのですか」

「あなたの要求通りにわたしはした、何もかも!!」

「トライフォースの力をわたしにおわけくださると……」

「こ、このままでは…」

「わたしはなんのためにあなたの下僕(しもべ)となって働いてきたのか……!!」


成長したリンクに親友の姿を見たアグニムは、罪悪感からもがき苦しみ、ガノンに救いを求める。しかし「トライフォースはわし一人の力。身のほど知らずなただの人間め。お前などいらぬ!」と罵倒され、胸を貫かれてしまった。自分が利用されていただけだったと気づき、最期はゼルダ姫のことを想いながらこの世を去った。


ゼルダに対しては「美しい宝石」「一目見た時からわたしはあなたの虜だった」と述べている。そのゼルダを賢者の封印解除の生贄にする時は、自らの手で手に掛けることを歓びとして受け取り打ち震えている。


4コマまんが王国

時期的にも神トラが発売された頃なので登場率はそこそこ。ガノンがまったく出て来ないため必然的に敵側の代表として登場していた。

大体がリンクのボケに振り回されるツッコミ役だが、新山たかしの作品ではゼルダ姫のおっかけ(アイドルに夢中になるおじさん)的なキャラ付けがされていた。このためゼルダ姫を連れ去ったリンクに嫉妬と対抗意識を燃やしている。


スーパーマリオくん

4巻『マリオの伝説!? ゼルダ世界で大暴れ!!』において敵としてアグニムが登場している。不慮の事故からマリオとヨッシーが『神トラ』の世界に入ってしまい、冒険していたところへ「よそのゲームに入ってきて勝手なことをするんじゃなーい!」とお仕置きに現れた。ゲームとは全然違う口調だが実力は健在。圧倒的な力でマリオとヨッシーを追い詰めたが、キノコの力で生まれた『マスターキノコソード』を手にしたマリオに倒され消滅した。


関連タグ

ゼルダの伝説 神々のトライフォース ガノン

ザント:似たような立ち位置のキャラクター。姫川漫画ではアグニムと同じくヒロインに歪んだ愛情を抱いていた。

ユガ続編における悪役。一見アグニムと似たような役柄だが…?

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました