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T260Gの編集履歴

2023-09-09 11:05:46 バージョン

T260G

てぃーにーろくまるじー

スクウェア・エニックスのコンピュータRPG『サガフロンティア』に登場するキャラクター。主人公のひとり。

概要

数千年前の残骸から掘り出されたコアを基に、ありあわせの部品で作られたメカ。

元々は古代の戦闘シップの電子頭脳であったらしく、何か重大な任務をおびていたのだがそれが何だったのかを忘れてしまっており、任務を思い出し実行するために動いている。

人間臭い現代のメカたちと比較すると感情がほとんどなく、任務に忠実な性格。

メカは基本的に無性別だが、女性人格を持っている。


基本性能

種族はメカ

所謂「ボディタイプ1」と言われるメカに該当する。


簡単に言えば、ボディ以外何一つ装備がないことが特徴であり、特殊能力は何もないが空き装備欄が他のメカより多く高い拡張性を持っている。このため、装備を揃えられさえすれば最終ステータスは最も優秀。この性質が無限ジャンク漁りなどの本作のバグや稼ぎ要素と相性が良くお手軽最強キャラの一角となる。

尚、射撃関係に習得できないプログラムが一部あるため、強いて言えば射撃より剣闘のほうが得意。


主人公になった場合はイベントでINTが上昇する他ボディタイプの変更が可能なため(後述)、全プログラムの習得が可能となる。


経緯

本作唯一の、メカの主人公。

はるか昔の時代に起きた巨大な戦争のとき、敵軍を倒す為に作られた戦闘シップ。しかし敵軍の攻撃で撃墜され、そのまま数千年放置される。しかしある日、もはや当時の面影すら残さなくなったであろうくず鉄から偶然コアが発見され、あり合わせのパーツで組み立てられて復活し、コアを発見した少年、タイムの結成したタイム探検隊(構成員は姉のローズマリーとタイム自身の二名+T260G)に所属する。


この世界におけるメカという存在は、心臓部となる「コア」+身体を構成する「ボディパーツ」で構成されており、人格はコアに依存する。つまりコアが生きていたため、パーツを装着することで復活したのである。しかし任務がデータに残っておらず、何をすればよいのかが判らなくなっていた。しかし不幸中の幸いとして、「任務が何なのかを思い出すという任務」を自分自身に課しており、この任務を達成するため前述のタイム探検隊を休隊し、自分の任務を思い出す旅に出ることになる。


この「ボディパーツの交換」は、本作中でこのT260Gのみが行える特殊なイベントとして体験できる。メインシナリオを進め、シュライクの中島製作所で特定イベントをこなした後から可能になる。ボディパーツが変われば得意な戦い方も変わり、敵のメカを倒したときに残骸から技をコピーして覚えることがあるのだが、何を覚えられるかはボディパーツの種類によって異なることがある。また、本作のほかのメカと同じように、装備品によって各種パラメータが強化されるため、常に強化のためのアイテム管理が要求される。単純に性能が強いからといって、メカのパラメータの強化にも比例して役立つかというと、それがそうでもなかったりするので要注意。逆に、意外なアイテムが思わぬ強化材料になったりすることもある。


ちなみにボディパーツの交換に関しては注意点がある。

  • 主人公として選択した場合しか行えない。また、交換するには毎回中島製作所に行く必要がある。
  • 交換した場合、ストーリー前半におけるレオナルド博士のイベントが進まないため、一旦初期ボディに戻す必要がある。レオナルド博士は「タコおじさんの職人技であるT260Gの初期ボディ」にこそ興味があり、中島製作所製の一般的なボディだと興味を引いてくれないため。
  • どれも固定武装が多く付くため、総じて極限の強化には向かない。プログラム収集はともかく、収集後の実用面ではオメガタイプがそれなりに役立つものの、最強となるとタイプ1のすっぴんボディに落ち着く(拡張性が高いため)。特にリマスター版では、アイテムの引継ぎができることから顕著である。
    • T260G編はメカの仲間が多く加わるため、他のボディをデフォルトで所有する仲間たちにやってもらう解決法がある。

装備としては、たとえば剣闘マスタリー+流星刀を装備してミリオンダラーで雑魚狩り、または筋力を上げての多段斬りが使いやすく強力。WPが低いのでマクスウェルシステムを用意しておくと良い。

ちなみに全キャラクターでクリアしたファイルで「開発2部」に行くと、最終的に装備していたボディに関わらず初期ボディに見た目が変化する(初期ボディでボロへの帰還を経由しているため)。

また、スタッフからのちょっとしたメッセージが「開発2部」に来たときに見られる。


もう1つ特徴的なのは、コアの人格である。T260Gの本来活動するべき時代に生まれたメカは、その人格が機械然としていたようだ。しかし現代のメカは技術の進歩からかまるで人間のような柔軟な人格を持っている。そのギャップが不自然な会話を生むのだが、それはまさに古代の産物が蘇ったことの証左である。


やがて思い出すことになる任務。それは、映画マトリックスのようにコンピュータプログラムの中の世界に「ダイブ」して潜入し、プログラム内の敵を叩くという電子戦に発展する。もしダイブ先で死亡すれば元のボディはカラッポのままになる——しかし、T260Gが倒すべき敵はこの過程を踏まなければ決して手を下すことのできない存在だった。


かつて起こった戦い。T260Gが倒そうとした相手勢力は、旗艦が計3回現れていた。最初の2回は見事に撃破したが、最後の形態「RB3」には歯がたたず、敗北を喫して退却することになってしまう(それが物語最初の撃墜であり、コアを拾われて復活するのだが)。

勝てなかった原因は、外部からの攻撃が意味をなさない事にあった。自己再生…と言えばありふれた能力だが、この敵最後の旗艦は「自己創造」という遥かに上のレベルの機能を持っている。何も無い混沌から自分自身をベストな形態で構築することができるため、破壊しても破壊したそばから、より最適なバージョンになって修復される。T260G側の軍は敗北し、基地であるHQも敵側のウィルスにやられて緊急停止することになってしまった。


救いは、そこにあったのかもしれない。


T260Gが機械そのものの性格…ということは、当時戦っていた敵勢力のメカも同じく機械然とした性質だった。RB3とて、機械としての判断しかできない。HQが機能停止したことで、RB3はHQを無害な漂流物と判断、したがって攻撃目標を失ったとみなし、スリープ状態になっていた。

RB3の主力兵器は「リージョン破壊兵器」であり、砲撃を受けるとリージョンそのものが無くなってしまう。現実で言うなら、惑星を破壊する兵器を搭載した戦艦が宇宙空間を巡っているような光景と考えていい。もしもスリープ状態になっていなかったら——もしも現代のメカと同じように人間のような判断力を持っていたら——HQはトドメを刺され、リージョンは絶滅していたことだろう。

だからこそ、物語の舞台であるリージョン界は、奇妙な沈黙の上で生き延びることができたのだ。


T260Gの本来の任務——RB3の破壊。だが、任務を思い出すきっかけとなったのは、リージョン界の政府中枢に残るプログラムを辿った結果、HQを復活させることであった。

HQの復活。それは、忌まわしくもRB3の再起動をも意味している。早くしなければ、今度こそリージョン破壊兵器が火を噴く——。もはや、RB3を作り上げた勢力たちも死に絶え、命令を止める者のいなくなったRB3だけが残された現在、ひとたび動き出せば絶滅は不可避。だが、一行は移動用のシップが非武装であることを逆手にとって、RB3内部へやすやすと侵入。プログラム内部にダイブして、自己再生コードを生み出すコアを破壊する。

こうして、数千年におよぶ戦争はようやく終わりを告げ、リージョン破壊兵器の脅威は去った。しかし、メカとは任務のため活動する種族。任務が終わった今、存在意義の無くなったT260Gの活動も停止した。





「おい、眠ってる場合じゃないだろう。もう一つ任務が残ってるだろうが!しゃんとしろ!このクズメカが!」


否。


もう1つ任務は残っていた。そう、拾ってくれたタイムの「帰ってこい」という命令。リージョン「ボロ」へと帰り、彼らと共に暮らすことであった。レオナルド博士すらも諦めていたT260Gの活動はこうして再び始まった。


「認識ID7074-8782-1099

     タイム探検隊所属

     直接指揮官タイム隊長

     総指揮官ローズマリー様

     これより、原隊駐留地ボロヘ帰還します。」


T260Gにとって第二の故郷となったボロ。元の姿に戻り、シップから降りてきたT260Gを待っていたのは、帰りを待ち焦がれたタイムやローズマリーたちの、とても暖かい歓迎であった。

余談

性別というものについて

  • T260G含むメカ族は基本、無性別というくくりになっている。と言うのも、メカ族の本体とはコアそのもの(厳密に言えば、コアに内包されているデータ)であり、ボディはメカ族にとって、やろうと思えばいくらでも替えが効く洋服の様なものである。(RB3の自己創造(後述)もぶっちゃけそれ)
  • 元々が戦闘旗艦であるT260Gの場合、当時のプログラミング技術によって女性人格を与えられている。話口調が現代のメカ族と比べて機械的である為に印象は薄いが、現代のメカ族の基準と照らし合わせても、T260Gは『彼』では無く『彼女』である。(これはヒューマンの男性であるレオナルド・バナロッティ・エデューソンの人格マトリクスをそのまま移植したレオナルド(メカ)の自己認識が男である事で、メカにも精神的性別の区別が証明されている)
  • つまり、T260Gはヒロイン。主人公男女比率は3対1対3(1はクーン)。

正式名称

制式形式番号T260、認識ID:7074-8782-1099。Tとは、当時の敵軍本体を叩く為に開発された「Tシリーズ」であることを示す。由来はロマンシングサガ3に登場するタチアナ・ラザイエフの頭文字。ちなみに元々は船のAIなので、人間サイズのボディ操作は想定していないのかもしれないが、あっさりと馴染んでいる。


末尾の「G」

T260GのGの部分は彼を主人公にしたときにタコおじさんに付けられるもの。他の主人公シナリオに登場する際(ブルー編、クーン編、リュート編で仲間になる)は「T260」として登場する。

名前を変更していた場合はその名前の最後に「G」が付けられる。

 タコおじさん「Gだ、最後にGをつけろ。俺が組み立てたんだ、俺の意見も聞け。」

主人公時も名前入力欄のデフォルトは「T260」なのだが、取説には「T260G」と名前が載っているため、うっかり自分でGを付けて名前をT260GにしたりするとGを二重に付けられ「T260GG」という名前になってしまい、かつての「キャプテンキャプテンホーク」の悲劇の再来となる。

なお、オリジナル版では名前が8文字だと文字数オーバーでタコおじさんの意見が無視されてしまったが、リマスター版では8文字の名前を付けても強引にGが付いて文字数制限を突破し9文字になる。

解体真書に掲載されたスタッフの裏話によると『サイボーグじいちゃんG』が元ネタらしい。

後にリメイク版『ライブアライブ西部編でも「サンダウン・キッド・キッド」という同様の悲劇が発生した。


デザインについて

2015年、ファミ通編集部の小林智美氏へのインタビュー記事によると、デザインの参考となったのは同氏の手元にあった装甲騎兵ボトムズチョロQであることが明かされた。半円状の頭部や赤い左肩など、言われてみれば確かにスコープドッグなどATからの影響が窺える。


ロマンシングサガリ・ユニバース

メカ枠として存在感のあるドット絵が特徴的。実装スタイルはそこまで多くはないが、さすが主人公の一人だけあって全てが限定排出。恒常の入手手段がないキャラの一人である。

実装スタイルは下記の通り。


Aスタイル【命令をお願いします】(イベント報酬)

SSスタイル【装備強化が必要です】(第2弾ハーフアニバーサリーガチャ)

SSスタイル【新任務ガタリンピック】(佐賀県コラボガチャ)

SSスタイル【最終任務を遂行します】(2.5周年前夜祭ガチャ)

SSスタイル【V-MAX発動!】(3.5周年前夜祭メカ祭ガチャ)


偶然かどうかは定かではないが、ハーフアニバーサリー前夜祭で登場するのが恒例になりつつある様子。【新任務ガタリンピック】は佐賀県鹿島市のイベント「鹿島ガタリンピック」に参加する姿が描かれている。

2.5周年記念で本編の最終装備となるオメガボディの姿で登場し、大きな話題となった。オメガボディ版では「コスミックレイヴ」を習得。全体・単体攻撃に優れ、アビリティにより自身の状態異常を回復と、場持ちの良さにも優れたアタッカーとなった。

3.5周年記念では、高難易度ボス・ジェノサイドハートの実装に伴い新たな姿としてV-MAXを閃く最終決戦仕様が登場。

本編で5ターンしか使用できないギミックになぞらえLPを1使用する。LPは6しかないため本編と同じく5ターンしか使えない、再現が細やかな技として実装されている。


イベント「INTRUDER」では異世界にやってきてしまったジェノサイドハートの撃破に向けコアへ出撃する直前、同行していたラビット、メカ、特殊工作車、レオナルド、pzkwVに街へ避難するよう言いかけた後「これではゲン様に怒られます」と本編でのゲンの言葉を思い返して、全員に同行を願い出ている。


関連タグ

サガフロンティア ゲン(サガフロ) ジェノサイドハート

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