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トーネードの編集履歴

2012-07-05 18:53:55 バージョン

トーネード

とーねーど

イギリス、ドイツ、イタリアが共同で開発した戦闘機。可変翼を採用しているが、その割には小型である。あらゆる任務に対応するMRFであり、多くの派生型がある。

国際共同開発機

1960年代後半、イギリス西ドイツベルギーオランダイタリアカナダの各国では、主力戦闘機であるF-104の後継機を選定する時期になっていた。


これを受けて1968年1月、次世代機の共同開発計画である『MRCA開発計画(Multi Role Combat Aircraft)』が立ち上がった。

この計画はブリティッシュ・エアクラフト社(イギリス)、

メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(ドイツ)、

フィアット(イタリア)、

フォッカー(オランダ)の各社は『パナビア・エアクラフト』を合同で設立。

開発計画は本格的な始動を迎えるのであった。


・・・と、ここでオランダベルギーカナダが資金難を理由に計画から離脱。

オランダカナダF/A-18を、

ベルギーF-16をそれぞれ採用する事になるのである。


かくして開発は4か国で継続することになり、

作業は主にイギリス西ドイツが担当して、

残りをイタリアが進めていった。


ここで開発されるのが『トーネードIDS(InterDictor-Strike:阻止攻撃型)』で、

のちの各型にも発展する基本型である。


イギリスの思惑

新型の戦闘爆撃機としてだけでなく、

実はF-4BAeライトニングのような迎撃戦闘機の後継にする思惑もあった。

この決定は開発パートナーである西ドイツイタリアの反発を生み、

機体の要求仕様にも根ざす問題となった。

(身軽な単座か、作業を分担できる複座か等)


結局はIDSを基にイギリスが独自の型を開発することになり、

『トーネードADV(Air Defence Variant:防空型)』として完成することになった。

独自仕様として、高性能のレーダーと中射程の対空ミサイルを装備している。


相違点としては胴体が延長され、燃料搭載量が増えている。

またレーダーが対空用のものに換装されたため、機首がすらりと長いのも特徴。


初期型のトーネードF.2と本格生産型のトーネードF.3があり、

イギリスの他にイタリアサウジアラビアでも運用された。

のちにAIM-120AMRAAMにも対応できるようになり、

さらに対レーダーミサイルを装備して防空網制圧にも使える、トーネードEF.3にも発展している。


イギリスでは2011年3月に最後の飛行隊が解散し、退役している。

後継機はタイフーンだが、資金難により調達は困難が継続中。

先のF-Xで提案された機はイギリスが引き取れなくなった機体である。


イタリアサウジアラビアでは現役のようだ。

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