「ようこそ、我がベルベットルームへ…」
概要
ペルソナシリーズの殆どに登場するキャラクターであり、バックボーンで重要な位置を占めるストーリーテラーとしての役割を果たす存在。
システム上でも全てのプレイヤーがお世話になる存在であり、彼が居なければペルソナを作る事も付ける事も強力な最終装備を得る事も不可能である。
血走った目に長い鼻を持つひょろっとした姿の老人。その特徴的な鼻はアンソロジーやスピンオフの主人公どころか、従者にも単に『鼻』と呼ばれてしまうほど、公式でネタにされている。
本来は意識と無意識の狭間の主たるフィレモンにより生み出された被造物であり、主の命に従ってペルソナ使いをサポートしていたに過ぎなかったが、長きに渡って数多のペルソナ使い達と関わり続けていく内に『自己』に目覚め、人間の心の可能性に興味を持ち、主の元を離れ自主的にベルベットルームの主として生きて行く事を望み今に至る。
各作品の主人公はベルベットルームに招かれた「客人」であるので、客人を迎えるに相応しい礼儀正しい態度で対応を取る。
ただし、ペルソナ5の主人公に関してのみは例外。「囚人」である彼を「更生」させるという名目で、少々厳しい口調で対応している。
人の魂のありよう、命の答えを知る事により自分の出すべき答えを探している。
ペルソナ3での『人を迎えるなど何年ぶりでしょうな』というセリフから、女神異聞録ペルソナやペルソナ2のイゴールと同一人物であると思われる。(そもそも彼のいるベルベットルームが時間や空間と切り離された場所にあるという設定である。)
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力を司る者 エリザベス マーガレット テオドア カロリーヌ/ジュスティーヌ
以下ペルソナ5ネタバレ注意!
『5』のイゴールが過去作のイゴールと毛色が違うのは、このイゴールは「メメントスのオタカラたる聖杯」が化けた偽物であるため。
終盤、偽物が正体を明かした後に封印が解除されて目覚めたイゴールこそ本物のイゴール(CV:田の中勇、ライブラリ出演)である。
本編が始まる前に偽物はベルベットルームを襲撃し本物を封印し、ラヴェンツァを2つに引き裂いて記憶を封じて従属させていたのだった。封印される直前、本物のイゴールが「希望」を集めて創ったのがモルガナであり、彼は怪盗団をこの全ての元凶のもとへ導く使命を帯びていたのだった。
復活後
偽物が悪神としての正体を明かしベルベットルームを去ったことで、本物のイゴールが主としての権能を取り戻した。これ以降、主人公は『囚人』では無く、晴れてベルベットルームの『客人』として迎え入れられることになる。
また、『P5R』では、3学期でも主人公を手助けする。『イセカイナビ』も新たに作り直したようで、偽物のイゴールが作ったものは赤色に対して、白色になっている。
伏線
今作のイゴールが偽物である伏線は随所にあり、主なものは以下の通り。
- 過去作のコミカルな老紳士の声質とは打って変わり、ハードボイルドな渋男の声質となっている。今まで演じていた田の中勇氏が故人となった為、声優交代の為だとファンに思わせるミスリードだった
- 「愚者」のコープを担当する
- ペルソナ合体を従者が行なっている(他の作品などでイゴールが不在の場合を除き、質が落ちるという理由で従者は行わない)
- ベルベットルームにはじめて来た時にいつも渡していた『契約書の鍵』がない
- 姿勢が異なる(過去作では、『机に両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持ってくる姿勢』なのに対し、今作では、『左手で頬杖をつき、右手の五本指で机を叩いている』復活後の本物のイゴールは過去作通りの姿で座っている。)
思い返せばおかしいところはあったのである。双子の看守のコープを進めると分かるが、カロリーヌとジュスティーヌはイゴールを主としつつも、本能的には心を許していない素振りを見せていた。
ちなみに『5』の予約特典には「イゴールからの手紙」というものがあり、その文面は本物のイゴールが書いた丁寧な口調による文章となっている(宛名も「お客人へ」となっている)。この時点で手紙の口調と本編の口調が違っていると違和感を持ったファンもいるかもしれない。
スマブラSPではACEランクのスピリッツとして登場。効果は「たまに切り札もう一回」。憑依ファイターはルフレだが、彼は他にも闇落ち司祭やイカサマたまごなどの憑依ファイターでもある事を思うと納得かもしれない?