概要である!
サイバトロン軍総司令官コンボイ(G1)が作中で数回発した台詞。
コンボイ司令官の代名詞であるとともに、本来の成功率の高さとは裏腹に失敗など「悪いフラグ」を建てるセリフとして定着してしまっている。
これが、その問題の作戦成功率。
基本的に人選や状況を熟慮した内容の提案や作戦が多く、実は彼がこのセリフを発して失敗したのは5回中最初の1回(3話)だけで他の4回(5話、18話、43話、62話、いずれも国内版の放送話数)はすべて成功させている。
しかも失敗したその1回も実は彼の部下が提案した作戦で彼は助言を与えたに過ぎない。加えて失敗したと言ってもこの時はメガトロンの悪知恵が勝ったというだけで、アイデア自体が明らかに悪かったわけではない。
例として、エアーボット部隊のシルバーボルトの高所恐怖症を、彼を部隊の指揮官に任命することで自然かつ効果的に克服させた。他にも人質の救出作戦(×2回)やダイノボットの鎮静化に成功している。
しかし、その高い成功率とは逆に現在では失敗フラグの代名詞として語り継がれ、様々な作品(果ては公式まで)でパロディとして引用されている。
こうなった原因としては肝心な1回目が失敗してしまいその印象が強い事や、コンボイ自身の戦闘能力が高いため罠に嵌っても力づくで脱出する姿から「脳筋」のイメージが付いてしまった事、そしてWeb上の百科事典などで検証の無いまま失敗フラグとして記載されてしまった事など複数の要因が考えられる。
すっかり失敗フラグとして定着してしまったこのセリフだが、本当は成功率の方が高い事を知るファンも多く、また、誤用されている場合でも「人事は成功フラグ」とある程度の真実を伴って広まっていた。
この台詞と誤った認識が元で無能扱いされることが多いコンボイであるが、実際は知略に優れた人物であり、マスカレード作戦など彼が立てた作戦の成功率は非常に高い。
またコンボイに限らず、サイバトロンのメンバーは殆どが民間人や技術者の出であり、総じて柔軟性や自律性が高め。
そのため作戦会議や行動中もコンボイの判断に対し気軽に意見する様子が見られ、例えコンボイの指示を仰げない状況に陥っても、各々がアイデアを出し合ったり機転を利かせたりして窮地を切り抜けられる事が多い。
(こういった描写が重なって余計にコンボイ=天然・無能のイメージが定着してしまったのかも知れないが)
その点、リーダーのメガトロン自身が優れた策略家である反面、普段のワンマン体制が災いして部下達の自主性が育たず、一たび不測の事態が起きると途端に瓦解してしまいがちなデストロンとは対照的である。
余談である!
ちなみに「いい考えがある」という言い回しはアメリカの日常会話ではよく使用される定型句であるらしく、ドラマや映画などでもよく使用されるらしい。
コンボイの他にスパイクやカーリー、ゴングなども発言しているが、一悶着あっても総じて良い結果に結びつくのでトランスフォーマーではこのセリフは成功フラグということである。
なお、ギャラクシーコンボイも最終話で一度このセリフを使用しているが、彼がその時そのセリフと共に立案した「新・スペースブリッジ計画」も見事成功し、コビーとローリの結婚式にも参列している。
ちなみにキュートランスフォーマーで荒岩一味として玄田哲章氏がゲスト出演した際、「私にいい考えがある」という台詞を演じてもらう一幕があった。それに対し共演者が「良いアイデア思いつきそう」と絶賛するのに対し、細谷佳正氏が演じるオプティマスプライムが「私にいい考えがある!!」と言ってみたところ、「苦し紛れに言ってそう」「とりあえず言っておけみたいな感じ」と酷評されてしまっている。
pixivにいい使用例がある。
大抵コンボイ司令官が怪しい策……ゲフンゲフン、いい考えを思いついたときに使われるが、トランスフォーマーに限らず全く別の作品のキャラでも、このセリフもしくはそれに類するセリフを言っていたらこのタグが付けられることがある。
みんな下がれ、早く!関連イラストが爆発する!!
コンボイ「大丈夫だと言ってるだろうが!!」