リバースギャオス
りばーすぎゃおす
データ
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概要
『GAMERA-Rebirth-』に登場するギャオスの通称。
当初は一体だけでの登場なのか複数が登場するのかは不明だったが、ポスターにて今作でも群れで登場することが判明した。少なくとも、大型の個体が一体と小型の個体が多数登場する。
2015年の記念映像に登場したギャオスとの類似性が強く、毒蛇の頭部を持つワイバーンをも思わせる姿をしている。鉤状になった嘴、紫に変色した鏃状の角や尻尾のトゲ、丸く見開いた眼、長い首、細身の体、ヘビの様な舌、尻尾に生えたキノコのような棘が特徴的である。また、歴代で最も細身であり、翼の胴体に対する比率もかなり小さい。また、足の裏にイカの嘴の様な器官を複数持つ。
しかし、見た目の醜悪さでは間違いなく過去最悪とも言える。また、全身に対する翼の面積の比率も小さい。最高飛行速度が「マッハ3以上」と歴代よりも遅いのは、飛行能力が低下しているから・・・とも言えるのかもしれない。
生態
本作では赤色の超音波メスを吐く(ただし、漫画版の一つでは歴代と同様のカラーリングになっている)。小説版によれば、「超大出力のメーザーの特性を持つ切断波」とも形容されており、超音波メスにもいくつかの追加効果が存在している。とくに光線自体が高熱を発していて、さらに空気摩擦による高温も付与されるため、付近の人間の目玉が破裂したり身体が焼かれている。小型の個体の光線でも、人間は瞬時に細切れに粉砕されるとされるが、ガメラに対しては皮膚を薄く切る程度の効果しかない。
爪も強力な武器であり、超音波メスでも対してダメージを与えられないガメラの皮膚を貫通している。
これまでと異なる能力として、舌を長く伸ばして、対象に突き刺すという行動を取る。
- ギャオス系の怪獣であるジーダスからの逆輸入とも取れる描写になっている。
また、本作に登場する怪獣の共通の能力として、強力な再生能力を持ち、また、体表に不可視の薄いエネルギーシールドを張り巡らすことで、通常兵器のダメージを軽減したり無力化させる。小型の個体ですら、人間の兵器によって損傷しても瞬く間に再生し、巨大化するに従ってエネルギーシールドもより強靭になっていく。
- 小説版では、(人間を)1人喰えば機関銃に体を貫かれても簡単に再生し、10人喰えば数時間で体の大きさが倍以上に巨大化するとされている。
しかし、ガメラの火焔弾にはその膨大な熱量とプラズマとパルス放電によってエネルギーシールドを貫通される。また、ガメラの格闘攻撃の前ではエネルギーシールドも通用せず、エネルギーシールド自体もガメラの方が遥かに強固だとされている。
さらに、同じく本作の怪獣に共通するが非常に知能が高く、戦略的な思考と行動ができる。また、ジグラと同じくある程度の危険を察知する能力も持つ。さらに、非常に残忍でサディスティックであることも判明している。
- 小説版では、人間を敢えて一思いに殺さず、わざと逃がして恐怖に慄く様を見て楽しんでから改めて殺すという醜悪な性格が描写された。
- 小型の個体たちはどのタイミングで「共食い」が開始されるかを予想しており、大型の個体によって捕食が無差別に開始される前になるべく多くの人間を捕食して共食いに対抗して生存しようとしていた。
- ガメラの火焔弾や戦闘機のミサイルなど、厄介な事象はそれらが使用される前の段階で危険だと察知して警戒する。
- 怪獣が危険を察知する能力を持つのは、怪獣とくにガメラと接触した子供達が怪獣の接近を察知する能力を付与される点と若干だが類似性があると言えるのかもしれない。
また、人間の捕食や同族をふくむ他の怪獣の血肉の摂取によって急速に巨大化したり再生するという特性を持つ。それゆえか、劇中では大型・小型問わず、片目を失っても取り乱さず、片足を失っても気に留めずにいた。
- 片足を失うというのは、歴代のギャオスにおいて何度か描かれてきた描写である。
小説版では、小型の個体ですら、複数の人間を同時に丸呑みにして、体の中で瞬時にすり潰すという特徴もみられた。
劇中では、ニューギニアの採掘基地で卵が発見され、ユースタス財団に被害を与えた後はフィリピンと日本を蹂躙することとなる。ギャオスの襲来によって、それまで安静状態にあったジャイガーも突然活動を開始し始めた。
そして、福生近郊を襲撃していた最中に、時を同じくして復活したガメラの襲撃を受けて、付近のギャオスは大型・小型問わずに全滅された。
しかし、福生近郊に出現したのがすべての残存個体であったという保証もなく、ガメラがジグラの犠牲になった人間達の救出に現れなかったことを見ると、ガメラは傷を治していただけでなく、残存するギャオスや他の怪獣の掃討に手間を取られていた可能性がある。
- 本作のガメラも、目の前の人間たちを可能な限り助けようとする特性があるのは、福生でのギャオスとの戦闘や、その後のジャイガーとの戦闘などでも判明している。
余談
- デザインは、スーパーギャオスやギャオスハイパーやギャオス2015のイメージを踏襲しているとされ、平成3部作と2015年の記念映像のギャオスと同様に「ドラゴン」をイメージしているとされる。
- 第一発見地がニューギニアなのは、シリーズではバルゴンに次ぐ。フィリピンに出現するのは、『ガメラ3』のギャオスハイパーに次ぐ。
- 超音波メスのカラーリングの変更は、画面上でのガメラの炎との差異を生み出すのに効果的な演出である。赤いカラーリングも、高熱を発するという設定と合致性を持っている。
- ギャオスのデビュー作である『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』の公開当時のポスターでは、赤や紫に近い色の超音波メスを発射している事例もある。
- (そもそもガメラと戦っていない)宇宙ギャオス以来となる、(判明している限りでは)ガメラと空中戦を行わなかった初めてのギャオスでもある。