🍠概要
中米原産。
日本へは中国を経由して17世紀頃に沖縄を皮切りに西日本に普及していった。本土で最初に普及したのが沖縄を介して導入した鹿児島県(薩摩)であったため、全国的にはサツマイモの名が一般的。一方、最初に伝わった沖縄や鹿児島ではカライモ(唐芋=中国からのイモ)、ベニイモ(紅芋)、カンショ(甘藷=甘いイモの意味)などと呼ばれる。
東日本では徳川吉宗の命を受けて儒学者の青木昆陽が救荒作物として普及させた。
茎は赤紫色を帯び、卵心形の葉を互生。夏、薄桃色の朝顔に似た花をつける。根の一部が肥大した塊根がサツマイモの「芋」の部分である。ビタミンCや食物繊維を多く含む。食用とされる他、澱粉(でんぷん)、ブドウ糖、アルコール類(焼酎など)等の原料にもされる。
基本的には芋を食べるが、戦時中の食糧難では葉や茎を食べることもあった。
天ぷらの材料にも使われ、惣菜としても定番である上に元々の甘みもある事からおやつにするケースもある。
主な品種
食用:ベニアズマ、ベニコマチ、紅赤(べにあか)、金時
でんぷん原料用:シロユタカ、シロサツマ、コガネセンガン(黄金千貫)
天然着色料の原料:七福人参[カロテン色素]、琉球紫、パープルスイートロード[以上、アントシアニン色素]
ブランド品種: 知覧紅(ちらんべに)、 安納芋(あんのういも)[以上、鹿児島県] 鳴門金時(なるときんとき)[徳島県]、 五郎島金時[石川県]